あらゆるドライバーが絶対に避けなければいけないのが交通事故です。厳禁です。
トラックドライバーも、もちろん例外にはなりません。
1. 体調をしっかり管理
ドライバーが体調不良だと、それが原因で交通事故を起こすこともあります。
病気で気持ちを安全運転に集中できないと大変ですし、病気とまでいかなくても睡眠不足や過労などが原因でハンドル操作を誤る危険もあります。
トラックドライバーも日ごろから規則正しい生活を心掛け、十分な睡眠を取って体調を万全な状態にしておきましょう。
2. 自信過剰にならない
交通事故を避けるには「慣れ」も禁物です。
運転を始めてから今まで交通事故を起こしたことがないとしても、それで運転に「慣れ」てしまったり、「オレ様は運転がうまいんだ」と自信過剰になると、油断が生まれてそのために事故を起こす危険があります。
今まで交通事故を起こしたことがなかったのは、運転がうまいからではなく、単に「幸運だったから」と考え、毎日、新鮮な気持ちで安全運転を心掛けましょう。
3. 常に冷静に
ハンドルを握る際、「オレ様は運転がうまい」という自信過剰に陥らないことが大切ですが、同時に、とっさのときに感情的になったりしないことも必要です。
道路ではさまざまなドライバーがそれぞれの事情で車を走らせています。大切なのは譲り合いです。間違っても自分なりのルールを勝手につくったりせず、また、他のドライバーが交通ルールや交通マナーを守っていないように見えても、そこでイラっとしたり、怒ったりしてはいけません。冷静に「関わらないようにしよう」と考え、もし、その車の運転が危険に見えたら、そっと離れましょう。
ハンドルを握っているときは喜んだり、悲しんだり、怒ったりはなるべくせず、常に平常心でしっかり安全運転に集中しなければいけません。
4. 確認を怠らず
トラックは普通自動車より車体が大きいので死角が多く、周囲の確認も念入りに行わなければいけません。歩行者や自転車などを見落とすと大変です。
もし備えていたらバックモニターも確認し、無くてもサイドミラーやアンダーミラーなどで確認しつつ、直視の確認も忘れてはいけません。
トラックが大きければ大きいほど内輪差も大きくなりますから、左折時には自転車やバイク、歩行者に接触しないよう、しっかり確認しなければいけません。
5. 車両もしっかり点検
ドライバーの状態が万全で、冷静にハンドルを握っていても、車両が不調では交通事故を起こす危険があります。例えばブレーキが不調だと、いざというときに止まれず、対向車や塀などにぶつかるかもしれないわけです。
車両点検も気を抜かず、気持ち的にも「慣れ」てしまわず、毎回、きちんと行わなければいけません。
6. 整理整頓を忘れずに
トラックドライバーは、自分が乗るトラックをきれいにしていなければいけません。トラックドライバーが運転するトラックは、勤務する会社、もしくは積んでいる荷の看板代わりでもあるからです。
同時に、外からは見えない車内もきれいにしておく必要があります。
車内に空き缶や空きボトルなどのゴミが散乱していると、例えばハンドル操作やブレーキ操作などの邪魔になり、そのために交通事故を起こす危険があるからです。
7. 安全機能も備えたい
車は科学文明の進化とともに進化しています。
トラックに対してもバックモニター、自動ブレーキなどの安全機能が開発されています。会社には安全機能を搭載したトラックの導入を期待します。
トラックドライバーを志す人も、できれば安全機能を備えたトラックを導入している会社を選びましょう。
8. 安全講習を受ける
とにかくトラックドライバーにとっての最重要課題が「交通事故を避けること」です。
運転免許を取得する際、交通安全に関しても学びますが、トラックドライバーとして就職した後も、会社やトラック協会が開く安全講習には積極的に参加しましょう。
参加して、参加する度に安全運転をしっかり心に刻みましょう。
会社によっては従業員のヒヤリハット事例をまとめ、その対策を講じているところもあります。こうした事例を他人事とせず、我が身に置き換え、分析し、危険予防に役立てましょう。
9. 交通安全普及に貢献
運送会社やトラック協会は、地域の交通安全キャンペーンに参加したり、地元の幼稚園や学校などで安全教室を開いたりしています。
こうした地域の交通安全普及活動には積極的に参加しましょう。
交通安全を普及することで、自分の中でもしっかりと安全運転を深く心に刻むのです。
10. いつも心に安全運転を
トラックドライバーがハンドルを握るときに安全運転に気持ちを集中するのは、当然と言えば当然です。
その上で、ハンドルを握っていない普段から、常に心の中では交通安全を意識しましょう。そしてその気持ちを周囲にも広めれば、周囲の人もハンドルを握るとき、安全運転を考えますし、歩行者として歩くときや自転車走行のときにも交通安全に注意が向くはずです。
トラックドライバー本人も常に交通安全を意識していれば、ハンドルを握るときも自然と安全運転できるようになるのではないでしょうか。
最後に
もう一度、安全運転をしっかり意識しましょう。