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トラック運転手に感謝すべきこと

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これは感謝祭

人間、感謝する気持ちが大切です。
人生はうまくいかないことや、不公平、不満、理不尽、不幸があふれています。そういうものです。
それで人はSNSなどで愚痴や他者への悪口雑言をまき散らします。ストレスが発散されます。
しかし、その日の最後の最後、寝る前には感謝の言葉をつぶやいてみましょう。気持ちが浄化され、スッキリ眠れるかもしれません。
愚痴や悪口を心にためるのは不健全かもしれませんが、愚痴や悪口を言葉として表に出すと、それはきっちり心に刻まれてしまいます。ぼんやりした思いがカタチとして残るわけです。
感謝の言葉を思い描いたり、口にすると、気持ちは優しくなります。うまくいかないことや、不公平、不満、理不尽、不幸に遭遇しても、それに長くとらわれなくなる、かもしれません。

社会に貢献している職業はたくさんあります。トラック運転手もその1つです。
もちろん、トラック運転手は、自身の仕事としてトラックを運転していて、仕事に対する報酬も得ます。誰に対しても偉ぶったり、逆に卑屈になったりする必要はありません。
ですが、お互いに感謝の気持ちを持ったほうが、世の中は平和になります。
昨今、トラック運転手の人手不足が続き、高齢化も進んでいますが、ここでトラック運転手に感謝すべきポイントを挙げてみます。
「トラック運転手ってのは大変な仕事かもしれないけど、そんなに意義の高い仕事なのか」と考える若者が増えるかもしれません。そうなれば、日本も「住みよい国」になれるような気がしないでもありません。

1. 物流を支えてくれる

言わずもがな、かもしれませんが、トラック運転手という仕事があってこそ、日本の物流は成り立ちます。
トラックが商品や製品や部品やら、あらゆるものを運ぶので、日本全国の工場が稼働し、農業や漁業も仕事ができ、スーパーはじめ店舗に商品が並びます。庶民が生活できるわけです。
トラック運転手が物流を支えることで日本経済、引いては生活が回るわけです。こりゃもう、トラック運転手に感謝しなくて誰に感謝するの?ってレベルです。
そりゃまあ、工場や農業従事者、漁業従事者などにも感謝すべきなんですが。

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まさに物流というイメージ写真

2. 商品を届けてくれる

トラック運転手は大きく物流を支えてくれているだけではありません。通販でポチった商品などを、何と個別に自宅やオフィスなどにも届けてくれるのです。
そんなの当たり前じゃんって思われるかもしれませんが、これって実はすごいことなんですよ。
国内の店舗に在庫がある場合、たとえ商品がドイツ製のぬいぐるみでもポチった翌日には手元に届くんですから。

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商品を届けてくれる

3. 悪口を言われても耐えてくれる

物流を支え、人々の生活を支えるトラック運転手ですが、世間ではとかく低く見られがちです。
確かにトラック運転手には運転が荒く、マナーを守らない人もいます。ほんの一部なんですが、そのために世間にはトラック運転手の悪口を広めて自分のストレスのはけ口にする人もいるわけです。
それでトラック運転手の中にも「なめられてたまるか」なんて逆上してしまう人もいて、それもどうかと思うわけですが、大勢のトラック運転手は世間から低く見られようが、ネットにトラック運転手全体への悪口を書かれようが、日々コツコツと、真面目に仕事を続けます。
トラック運転手自身の生活のためですが、それでも頭が下がります。

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耐える

4. 安全運転を守ってくれる

トラック運転手は物流を支える存在です。
それだけに毎日、とてもたくさんのトラックが道を走っています。道行く自動車の大半がトラックだと言っても過言ではないかもしれません。
自動車に付きものなのが交通事故です。そのため、ネットで「トラック運転手」を検索すると、必ずと言っていいほど交通事故のニュースが上がってきます。
そりゃ、道行く車の中でトラックの割合が圧倒的に多いのですから、事故におけるトラックの割合も多くなります。
それでもトラック運転手は毎日安全運転を肝に銘じて、安全で慎重でていねいにトラックを走らせます。トラック運転手が事故に巻き込まれれば、収入を減らすことになったり、仕事さえできなくなる可能性があるからです。
それ以前に、ていねいな運転をしないと荷物を破損させてしまう危険もあります。
さらに、トラック運転手は業務でトラックを運転することから、会社による厳しいルールも課せられます。速度なども記録され、管理されているところもあります。
トラック運転手は運転が荒いなどと思っている人もいるようですが、それは勘違いです。実際には多くのトラック運転手が「荒い運転は無理」になっています。

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交通事故は避けたい

5. 道を譲ってくれた

トラック運転手は荷を安全に運ぶ、会社から厳しいルールを課せられている、自身が仕事を失いたくないといった必要上、運転がていねいになります。
さらに、人間的に真面目な人が多いので、運転はとても紳士的になります。
実際、トラックが道を譲ってくれて感動した、なんてエピソードを話す人も多いようです。勝手に「トラック運転手は荒くれ者」なんてイメージを持っているので、ちょっとしたことでも感動が大きくなるのかもしれません。

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紳士

6. 社会貢献活動に参加

トラック運転手には各県にトラック協会があり、そこではさまざまな社会貢献活動に取り組んでいます。
例えば道路の清掃活動や交通安全教室などです。
また、トラック協会ではエコドライブを奨励しています。エコドライブは環境負荷の軽減に配慮した車の運転のことで、燃費向上にもつながります。
トラック運転手は職業ドライバーとして環境負荷を自覚し、それを少しでも減らすことで環境問題の改善に寄与しているわけです。

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エコ

7. 車高が高くて日よけになるところ

大型ショッピングモールなどの駐車場に車を停めるとき、他に空いているところはいくらでもあるのに、つい大型トラックの隣に停めてしまいます。
トラック運転手は運転がうまいだろうから、自分の車にぶつけられる心配をしなくて済むなんて理由もありますが、真夏なんかは、車高が高いので日よけになってくれるから、なんて人もいます。
また、車高が高いので、同じタイミングで運転席にいても隣の視線が気にならない、なんて利点もあります。
とにかく、トラックの車高が高いことに感謝したくなるときって、あるもんですね。

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日陰をつくるトラック

8. 災害時に活躍してくれる

地震などの自然災害が発生した緊急時、国や地方自治体と連携して緊急・救援輸送を迅速に行うのがトラック業界です。3.11のときに医療品や食料品を被災地に運んだのもトラックです。
トラック協会では大きな災害時には協会内に対策本部を設置し、情報を収集して的確な緊急・救援輸送を行います。
また協会は、日ごろから町内会などが主催する防災訓練への参加を運送業者に奨励しています。

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救援活動

9. 感謝されたくて仕事しているわけじゃないところ

このようにトラック運転手、トラック業界はさまざまな社会貢献的な働きを行っています。
しかし、最初に書いたように、トラック運転手は仕事としていろいろな荷を運んでいるに過ぎません。感謝されたくてやっているのではなく、生活費を稼ぐためという大きな理由があって荷を運ぶ仕事をしています。
もちろん、生活費を稼ぐ手段は他にもたくさんあり、お笑い芸人が人を笑わせることに喜びを感じるように、トラック運転手もトラックを運転することに喜びを感じているかもしれません。
実際、トラック運転手自身には「社会貢献している意識はあまりない」とも言います。
しかし、そんなことを聞くと、かえって感謝したくなるじゃありませんか。

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感謝

10. すべての人に感謝

ほとんどの人は仕事をしています。
生産的な仕事もあれば、あまり生産的ではない仕事もあります。給与の発生しない仕事もあります。
しかし、世の中はそういった仕事、そして仕事をしている人たちによって成り立っています。
この世知辛い現代社会、目をそむけたくなるような事件も起こり、誰かを恨みたくなるような不運も起こります。
でも、皆がお互いに感謝の気持ちを持ち、他者に優しく、余裕を持って接すれば、事件や不運も減るはずです。
その第一歩として、身近に商品を運んでくれるトラック運転手に感謝の気持ちを持ち、それを表に出してみましょう。

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最初の一歩

最後に

最後までお読みいただき、ありがとうございました。多謝。

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読み終わった‥

女性トラックドライバーの憂鬱な現実

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トラック運転手は人手不足が続いていて、女性や高齢者の積極雇用を進めています。
ただ、高齢者は「高齢ドライバーによる交通事故」が大きな社会問題にもなっていて、一概に積極雇用を進めるってどうよという議論も出てきています。若い男性諸君、トラックドライバーになって心意気を示してくれ、と言いたいところです。

そんなわけで期待がかかるのが女性トラックドライバーです。
とは言え、長年「男社会」だったトラックドライバー業界が急に変わるわけもなく、女性トラックドライバーはなかなか増えていないようです。
それでも女性トラックドライバーは存在するのも事実です。増える可能性も確実にあります。そして大きな視点に立てば、女性トラックドライバーは増えてしかるべしであって、増えないことのメリットなんてありゃしないのです。

あえて問題提起しますが、一体、男性と女性とは根本的な身体の構造以外、そんなに大きな違いはないのではないでしょうか。女性っぽい男性もいますし、男性っぽい女性もいます。
男性らしさ、女性らしさって何なのでしょう? それは単なる幻想です。単に身体の構造が違うだけで、それによって社会性、精神性にも差異があると、思い込んでしまっているだけなんです。

女性諸君、トラックドライバーになって心意気を示しましょう。
ただ、トラックドライバーになってみると、こんな現実に直面するかもしれません。男ってのは愚かな生き物ですから。

トイレが少ない

10年前、20年前からトラックドライバーとして仕事をしていた女性の「苦労話」に必ず登場するのがトイレ問題です。
「昔は」ってことで、近年では多少改善されてきているようです。
例えばコンビニ。トラックドライバーがコンビニでトイレを借りるというのは、掃いて捨てて焼却して海に捨てるほど「よくある話」ですが、昔よりコンビニの数が増えたわけです。
また、トラックドライバーを雇う会社でも、女性トラックドライバーの積極雇用を進めるためにトイレも含めて社内の労働環境を改善しているところも増えています。
反面、トラックで荷を運ぶ先、つまり取り引き先である倉庫、工場などはいまだに「男社会」で女性用トイレがなかったりします。携帯用トイレは持っていたほうが良いかもしれません。

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少ないのです

給料が少ない

トラックドライバーの年収を調べると、男性は平均年収約450万円で女性が約320万円だというデータが出てきます。実に100万円以上の差があります。女性の給与は少ないです。
一方、個々の意見では「男女差はない」なんて話も聞きます。
男性と女性では、トラックドライバーと言っても働き方が違うので平均の数値に差が出ているのかもしれません。つまり男性は収入の多い長距離ドライバーも多いが、女性は家事と両立できるルート配送などの仕事に従事しているとか。
中には、給料に男女差を設けているブラックな会社もあるかもしれませんが。会社選びはじっくりやりましょう。

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少ない、のでしょうか

セクハラ

トラックドライバーの業界は長年「男社会」だったため、運送会社にも荷の届け先の会社にも「セクハラ野郎」が実在します。
近年のセクハラ問題のクローズアップによって、比較的若い人があからさまにセクハラしてくることは少なくなりましたが、中高年以上の男性には悪気なくセクハラしてくる人はまだまだいます。そしてトラックドライバーの周辺には若い人は少なく、中高年以上の男性が圧倒的に多かったりします。
特に荷の届け先は運送会社にとっては「お客様」なので、取り引き先のセクハラな言動を問題にして契約をこじらせたくないと考えてしまいます。こうした環境ではセクハラがなくなることはありません。
とは言え、女性トラックドライバーの積極雇用を進める運送会社などでは労働環境の改善に心を砕き、新たな社員教育を始めている経営者もいます。

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ストップ! セクハラ

同性の仲間が少ない

女性トラックドライバーの数は男性トラックドライバーに比べて圧倒的に少ないのが現実です。よって、運送会社でも男性20人に女性1人なんてことはザラです。
そのため、女性トラックドライバーが社内の同僚同士で「女性トラックドライバー特有の悩みや愚痴」をぶちまけ合うなんてことはなかなかできやしません。
どうしても同性の同僚がほしい人は、女性トラックドライバーがすでに在籍している会社を探して就職しましょう。女性中心に従業員を集めて設立した会社もありますから、探せば見つかるはずです。
社内で女性トラックドライバーがいなくても、他の会社の女性トラックドライバーと交流するというのも良いかもしれません。SNSなんかを使えば見つかるでしょう。

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仲間を増やそう

力仕事がキツイ

トラックドライバーの仕事はなんだかんだ言って体力仕事です。
荷の積み下ろしを手作業で行うこともあります。長時間の運転も体力的に結構しんどく、疲れます。
よく「女性のほうが男性より痛みに強い」とは言われますが、体力はやはり女性より男性のほうが勝っていることが多いです。もちろん体力が弱い男性も、すごい体力の女性もいますけど。
ただ、荷の積み下ろしもフォークリフトを使うなど、必ずしも力のいらない仕事があります。フォークリフトの資格が必要ですが。
また、長時間の運転に必要な体力もやっているうちに備わってくるでしょう。

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ここまでしなくてもいいかもしれません

おしゃれできない

トラックドライバーは、特に服装の規定がないことはありますが、少なくとも安全運転の邪魔にならない服装であることが必要です。ハイヒールでの運転はNGです。
ただ、工場勤務の作業でも好き勝手におしゃれできるわけではありません。逆に、世の中に「好き勝手におしゃれできる」仕事そのものが少ないものです。
まあ「好き勝手なおしゃれ」の内容にもよりますが。
好きなブランドのブティックに勤めれば、その好きなブランドを着て仕事できますから、人生でおしゃれを最優先したい人にはブティック勤めをお勧めします。

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トラックドライバーには向かない格好

家族・知人の理解を得にくい

トラックドライバーの仕事は世間から悪いイメージを持たれています。中にはトラックドライバーを「底辺職」だなどと言う差別主義者も日本国内に実在します。日本という国は差別と偏見にまみれた国なんだと思えて悲しくなります。
女性トラックドライバーの中には「トラックドライバーの父親を見て自分もトラックドライバーになった」という人もいます。そうした環境なら家族の理解も得られやすいかもしれませんが、そうでもないとトラックドライバーになることを反対されたりします。
しかし、自分の人生は自分で決めましょう。

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父の背中を見て育つ

偏見

セクハラ問題もその1つですが、トラックドライバーの世界は長年「男社会」だったので、そこで活躍しようとする女性は偏見にさらされがちになります。
そして女性トラックドライバーが浴びせられるのが「女のくせに」とか「女には無理」とか「女には分からん」などの暴言です。
とかく長年「男社会」を生きてきた男たちには「女に男社会を冒されたくない」という恐怖心があります。人は恐怖心にさらされると凶悪になることがあります。あおり運転なんかがその例ですね。
恐怖心に支配された人に正論は通用しません。だがら偏見は恐ろしいのです。
自分も他者に偏見を向けていないか、振り返ってみましょう。

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偏見と戦おう

最後に

とにもかくにも日本の物流を支えるトラックドライバーに女性の力は必要です。
男性の皆さんは偏見を捨て、広い気持ちで女性トラックドライバーを迎えましょう。
女性の皆さんは覚悟を持ち、多少のことにはめげずに頑張りましょう。
そうすれば日本も平和になるかもしれません。
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タクシードライバーへの感謝

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人生に感謝

社会に貢献している職業はたくさんあります。タクシードライバーもその1つです。
運転できない高齢者や障がい者の足となり、終電を逃した人たちを自宅まで届け、重い荷物を持った人を目的地まで運んでくれるのですから、タクシーに助けられている人は多いはずです。
もちろん、タクシードライバーは仕事としてそういう人たちをタクシーに乗せています。その働きの対価も手にします。タクシードライバーからすれば、収入の元となる料金を払ってくれるお客さんに「感謝」かもしれません。
前述したように、当然の「対価」なのですから、タクシードライバーと乗客は対等な関係です。本来、お互いに感謝し合う必要はありません。ましてや、タクシードライバーが一方的に見下される筋合いは全くありません。もちろん、タクシードライバーが乗客に横柄な態度で接するなんてもってのほか。
ですが、お互いに感謝の気持ちを持ったほうが、世の中は平和になります。
世の中には、社会に貢献している職業はたくさんあり、タクシードライバーもその1つなわけです。昨今、人手不足が続き、高齢化しているタクシードライバーですが、ここでそんなタクシードライバーに感謝すべきポイントを挙げてみます。「タクシードライバーってのは大変な仕事かもしれないけど、そんなに意義の高い仕事なのか」と考える若者が増え、タクシードライバーの人手不足問題が解消されれば、日本も「住みよい国」になれるような気がしないでもありません。

1. 運転がていねい

タクシードライバーの仕事は「お客さんを快適に、迅速に、安全に目的地まで運ぶこと」です。
この「快適に」「安全に」を実現するには、とにかく「ていねいな運転」が求められます。乱暴な運転では「迅速に」が実現できても「快適」「安全」は無理ですから。
タクシーは道が混雑する大都会でも、的確にお客さんを乗せ、安全に降ろさなければいけません。他の車の合間をすり抜けるような運転でも、お客さんに「危ない」と思われるようでは務まりません。それだけの高度な運転技術が必要です。高度な運転技術があるからこそ、ていねいな運転ができます。
そんな運転技術を日々研鑽しているタクシードライバーは偉いと言えます。

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どんな道も快適に運転

2. 接客がていねい

タクシードライバーの仕事は接客業でもあります。乗客を「快適に」運ばなければいけないのですから。
お客さんが静かに過ごしたいのであれば、必要以上にはしゃべらず、お客さんが会話を楽しみたいのであれば、適度なうなずきや、適度な話題を提供します。それもさりげなく。
そんな紳士なタクシードライバーであればこそ、乗客も信頼してそのタクシードライバーに命を託すことができるのです。

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紳士

3. 道をよく知っている

タクシードライバーの仕事は「お客さんを快適に、迅速に、安全に目的地まで運ぶこと」で、その「迅速に」を実現するのに欠かせないのが、運転技術以上に道の知識だったりします。目的地への最短ルートが瞬時に頭に浮かび、そこへ向かってこそ、タクシー利用客も「タクシーに乗って良かった~」と心の底から思えるのです。
渋滞にはまりそうになったときも、抜け道、裏道の知識があって渋滞を回避すれば、タクシードライバーはもはやヒーローです。

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ヒーロー

4. 福祉タクシー

タクシーには、一般的に街で拾ったり、駅前で見つけて乗る以外に、特別なサービスのために存在するタクシーがあります。夏場の心霊タクシーなんかもその1つです。
そうした特別サービスのタクシーに福祉タクシーがあります。身体障がい者などの送迎に利用されるタクシーで、リフトなどを装備した特殊車両が使われます。福祉タクシーのドライバーの中には、介護福祉士などの資格を持っている人もいます。
介護タクシーというタクシーもあります。介護タクシーのドライバーは必ず介護資格を持っています。ですから、ベットから乗車までの移動の介助もします。

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車いす利用者も気軽に乗れる

5. 観光タクシー

観光地のタクシー会社では、観光客のためのサービスを充実させているところがあります。
その地域の観光名所、ご当地グルメなどに関する専門的な知識を備えたドライバーが、そういったスポットを案内してくれるのです。厳しい認定試験をクリアした“地元の達人”が運転する「ご当地タクシー」なんてものもあります。
観光タクシー、ご当地タクシーと謳っていないくても、やたらと地元情報に詳しいタクシードライバーもいます。旅先でたまたまそんなタクシードライバーに巡り合い、あまり知られていない穴場の名所や名店を教えてもらった日にゃ、本当にタクシードライバーに感謝感激です。

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観光名所

6. キッズタクシー

子どもが巻き込まれる事件、事故が無くなることがなく、そんなニュースを見聞きすると、何ともやりきれない気持ちになります。
親が一番に考えるのは子どもの安全です。
そんな親にありがたいタクシーのサービスがキッズタクシーです。新生児を連れての退院、定期健診や予防接種、塾や習いごとの送迎などに活躍するサービスで、保護者が子ども連れで利用したり、子どもだけで乗車します。
子育て経験者、保育士資格者、小児救急講習受講者などがキッズタクシーのドライバーを務める会社もあります。

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赤ちゃんも安心

7. 反社逮捕に貢献

振り込め詐欺犯グループの男の逮捕に協力したタクシードライバーの記事がネットニュースに載っていました。タクシーに乗ってきた男の様子を不審だったことから通報し、逮捕につながったそうです。
また、タクシーに乗せた高齢女性の様子が気になり、話を聞いたところ「息子を名乗る人物から大金が必要になったと連絡を受けた」ということで「もしや」と思って通報。振り込め詐欺を未然に防ぐことになりました。
日ごろからいろいろな人間を相手に接客することで、細かい人間観察の能力が培われていたのかもしれません。

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逮捕

8. 人助け

ネットニュースには、タクシーに乗せたお客さんの尋常じゃない様子から話しかけ、実はそのお客さんが自殺を考えていて、タクシードライバーが自殺を思いとどまらせたという記事も紹介されていたことがあります。
自殺までいかなくても、さまざまな悩みを抱えたままタクシーに乗り、タクシードライバーに愚痴をこぼしているうちに何となく気持ちが晴れていった、なんていう経験がある人もいるのではないでしょうか。見知らぬ他人だからこそ気軽に心のうちをぶっちゃけられる、ということもありますからね。
ひと昔前なら、そういう愚痴をこぼす相手はバーのマスターやバーテンダーと決まっていましたが、タクシードライバーもいろいろな人の愚痴を聞き、知らず知らずのうちに多くの人の心を救ってきたかもしれません。

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バーテンダー

9. 神対応

遅れ気味の時間にタクシーに乗ったのに、搭乗手続きの締め切り10分前に空港に到着した、なんて体験をした人がいます。「10分前」はでき過ぎですが、タクシードライバーの頑張りのおかげでギリギリ間に合ったという人は多いのではないでしょうか。
終電逃してタクシーに乗ったものの、明らかに乗車賃に足りない所持金だったので、その所持金で行けるところまでと言ったら、ちゃんと自宅まで送ってくれて、足りない分の料金は受け取らなかったタクシードライバーもいるそうです。お客さんにとってはまさに「神対応」
そんな「神対応」をしてしまうタクシードライバーがいるから、調子に乗ってタクシードライバーに無茶を要求する乗客も出てきてしまうのかもしれませんが。
しかし、人から「神対応」されたら、自分も負けずに他人に「神対応」しましょうね。

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神様

10. 心遣い

「神対応」かどうかはともかく、雨の日に傘を渡してくれたり、疲れているときに栄養ドリンクをくれたりするタクシードライバーがいます。
もともとタクシードライバーが「運転好き」「接客好き」な人が多く、その「接客好き」が強過ぎるタクシードライバーもいるわけです。特に個人タクシーは自分だけの裁量でたくさんサービスできるので、心遣いをてんこ盛りに用意している人もいます。
そんなタクシードライバーに巡り合ったあなたはラッキーですよ。

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ラッキー!


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トラック運転手のNG行為

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NG

トラック運転手はプロドライバーとして安全運転を遵守しなければいけません。何よりもそれに尽きます。
その上で荷物を安全に、時間通りに目的地に届けます。そのためにトラック運転手として守らなければならないルールがたくさんあります。
トラック運転手というと世間的には「荒くれ男」のイメージがあり、実際、仕事を過酷に感じる運転手が気持ちの余裕をなくして乱暴な言動をしたりするってこともあるのですが、本当は細かいルールを守りまくる「律儀で真面目な男たち」、失礼、「人たち」なのです。

今回は、今さらながらではありますが、特にトラック運転手がやってはならないNG行為をあえて書き出します。

1. 遅刻

トラック運転手は荷を安全に時間通りに届け先に運ぶのが仕事です。時間厳守です。決して遅れるわけにはいきません。
そのためトラック運転手は、朝早い届け先の営業開始に合わせ、夜中のハイウェイを走ったりします。
遅刻したらペナルティもあったりして厄介です。
また、多くのトラック運転手が遅刻を避けたいがために渋滞などで予定より遅れてくるとイライラして気持ちに余裕がなくなってきたりします。
あ、もちろん出勤時間に遅刻するとかはもってのほかです。

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遅刻しそう!

2. 居眠り

トラック運転手ではなくても絶対にしてはいけないのが居眠り運転です。危険度MAXですから。
これを避けるために、日ごろから十分な睡眠を心掛け、運転中に眠気を感じたらトラックを停めて30分でも仮眠を取ることが望ましいです。

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居眠り禁止!

3. スマホ

長時間トラックを運転するトラック運転手にとって、スマホは強い味方です。スマホで音楽を聞いたり、また休憩中にSNSを楽しんだり、動画を見るのは良いでしょう。
しかし、くれぐれも運転中のスマホ操作はやらないように。命取りです。

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ながらスマホは危険

4. あおり運転

トラックは運転席が高く、他の車を見下ろす感じになるので、ついつい自分を「偉い」と勘違いしがちです。また、「運転」を「仕事」としているので自分の運転技術を過信してしまい「オレ様は運転がうまい」「オレ様」気分が発動してしまいます。
それは「思い上がり」です。この「思い上がり」によって、間違っても「あおり運転」などしてしまわないように自戒しなければいけません。

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勘違い野郎

5. スリッパ、サンダル

トラック運転手は長時間トラックを運転するため、靴を履きっぱなしになります。運転席には偉そうな上司も退屈そうな同僚もおらず、1人きりなので「誰もいないから遠慮しなくていいや」なんて考え、靴を脱ぎたくなります。
それで楽なスリッパやサンダルを履きたくなるのですが、休憩中なら構わないスリッパ履き、サンダル履きも、それで運転したら違法行為になります。気をつけて。
ちなみに裸足で運転するのは違法行為にならないようですが、何かと敏感な足裏で直接ペダルを踏むのは、あまりおススメはしません。何かあったときに、裸足で車外に出るのもアレですし。

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足元注意

6. 飲酒

とても危険な違法行為です。「飲んだら乗るな。乗るなら飲むな」は、けだし名言です。
事故を起こさなくても違反だけでも免停、免許取り消しにもなります。つまりトラック運転手の仕事ができなくなります。5年以下の懲役または100万円以下の罰金で、以後3年間は免許が取得できません。
酒気帯び運転でも重い罰則を課せられますので、絶対にダメです。
飲酒運転した運転手の在籍する会社も業務停止になることもあります。そうでなくても信用はガタ落ちです。

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乗るなら飲むな

7. 荷崩れ

トラック運転手は荷を安全に時間通りに届け先に運ぶのが仕事です。運送途中で荷に破損などがあると、運転手が弁償することもあります。
運送中の荷崩れを避けるために、荷崩れしにくいように荷積みすることが大切です。必要であれば、ロープ掛けやシート掛けを行います。
もちろん、決められた積載量を超えた過積載は禁止です。

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過積載はダメ!

8. クラクション

トラック運転手は「荷を安全に時間通りに届け先に運ばなければならない」という重圧にさらされながら仕事をします。その上、運転席が高いため、つい「オレ様」気分になりがちです。
そんな精神的な余裕のなさ、勘違いから、思わずクラクションをたっぷり鳴らしたくなるときもあります。しかし法令では、クラクションはどうしてもやむを得ない場合以外、鳴らしてはいけないことになっています。
いつも冷静にトラックを運転し、むやみにクラクションを鳴らさないように心掛けましょう。むやみやたらなクラクションがトラック運転手のイメージを「荒くれ男」な悪いイメージに陥れていたりします。

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いつも冷静に

9. 無用なアイドリングや急ブレーキ

無用なアイドリングや、急ブレーキ、急ハンドルを避けることで環境を守る「エコドライブ」につながります。エコドライブの取り組みは、コスト削減になりますし、トラック運転手のイメージ向上にもつながります。
さらに急ブレーキや急ハンドルは荷崩れの原因になるので、急ブレーキ、急ハンドルを避けることで荷崩れの防止にもなります。

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急ブレーキはダメ

10. 事故・違反

人身事故はもちろんのこと物損事故にも気をつけましょう。違反行為も駐車違反、スピード違反など、あらゆる違反は絶対禁止です。
「無事故・無違反」こそ、トラック運転手が目指すべきものです。ゆめゆめ忘れることなかれ、です。

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違反・事故には要注意!

最後に

トラック運転手のNG行為として「やってはいけないこと」の特に重要なことを書き出しましたが、トラック運転手には「やらなければいけないこと」もあります。
車両点検や、あいさつ、身だしなみなど社会人としてのマナーを守ること、自己の健康管理です。しっかり心に刻みましょう。

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明るいあいさつで平和な社会に

女性トラックドライバーが喜ぶアレコレ

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しなやかな女性

慢性的なトラックドライバー不足が続いています。若者がトラックドライバーになりたがらず、高齢化が進んでいるわけです。
そんなわけで政府も会社も、高齢者がトラックドライバーとして働き続けられるように定年を延長したり、女性トラックドライバーの増加に力を入れています。そのため、女性トラックドライバーは確実に増えています。
長年「男社会」だったトラックドライバーの世界ですから、女性トラックドライバーには男性トラックドライバーにはうかがい知れない苦労もあるかもしれません。
うかがい知れない苦労もあるでしょうが、楽しいこと、テンション上がることもあります。今日も多くの女性トラックドライバーが、やりがいを感じながら、楽しみながらトラックを運転しているはずです。男性と女性とは根本的な身体の構造以外、そんなに大きな違いはないのですから。
そこで今回は、女性トラックドライバーが思わず喜んでしまうような事柄を列挙します。

1. 会社に女性用更衣室ができた

トラックドライバーの業界は長年「男社会」が続いたため、会社に女性用トイレが少なかったり、女性のための更衣室がなかったりしました。
これからトラックドライバーとして働こうという女性は、ぜひ求人でも「女性が働きやすい職場」として労働環境が整備されているかをチェックしていただきたいものですが、たまさかまだ「女性が働きやすい職場」の労働環境が整備されていない会社に入社してしまった女性トラックドライバーもいるでしょう。
しかし、世の風潮として「女性も含めて誰もが働きやすい職場環境の整備」はどの業界でも大きな課題になっています。今まで女性の働きやすさが考慮されていなかった職場でも、意識の高い経営者がいるところでは環境改善が進んでいます。
そんな会社で、今までなかった女性用更衣室ができたり、女性用トイレが増設されたりすると、社員も「会社は社員のことをきちんと考えてくれている」と感じてうれしいものです。

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誰もが働きやすい職場

2. 同僚の女性が増えた

女性トラックドライバーが増えてきているとはいえ、全産業で働く女性の比率が42.8%なのに対し、女性トラックドライバーはわずか2.4%の2万人だというのが、国土交通省の調査結果です。
女性トラックドライバーの数は男性トラックドライバーに比べて圧倒的に少ないわけです。運送会社によっては、男性トラックドライバーは20人くらいいるのに、女性トラックドライバーは1人なんてことも珍しくありません。
そのため、女性トラックドライバーは社内で「女性トラックドライバー特有の悩みや愚痴」をぶちまけ合うなんてことも難しいです。
ですから、トラックドライバーになろうという女性は、最初から女性トラックドライバーが他にもいる会社に就職したほうが良いのですが、たまさか少ない、または1人もいない会社に就職した女性トラックドライバーもいます。何しろ女性トラックドライバーの数は少ないのですから。
そんなわけで、やはり同性の仲間が増えると、そりゃもううれしいものです。大騒ぎです。
もちろん、中には「男の中で女1人」という女王様状態を楽しみたい人もいるかもしれませんが。

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仲間がいると心強い

3. 周囲の理解が得られた

トラックドライバーと言うと、世間から悪いイメージを持たれ、中にはトラックドライバーを「底辺職」だなどと言う差別主義者も実在するほどです。日本は差別と偏見にまみれた国のようです。
そんなわけで、女性で「トラックドライバーに、私はなる!」とルフィみたいに宣言すると、家族、友人知人から反対されたり、揶揄されたり、後ろ指さされたりすることも全くないとは言い切れないものがあります。
中には「トラックドライバーの父親を見て自分もトラックドライバーになった」という女性トラックドライバーもいて、そういう人なら家族の理解も得られやすいかもしれませんが。
とにかく、女性トラックドライバーとしてイキイキと仕事を続けていたらお母さんも「最近、やけに表情が輝いているわねぇ」なんて感心するかもしれませんし、お父さんも「近ごろ、妙にオトナっぽくなったな。好きなオトコでもできたか」なんて、少し照れながらセクハラ発言かましてくるかもしれません。
これは、それまであまり快く思ってなかったかもしれない家族が、女性トラックドライバーの仕事を受け入れ始めているきざしだったりします。

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親は子どもの幸せを喜ぶものです

4. おしゃれな仕事着が見つかった

偏見まみれに言うと、女性の大いなる関心は「美容」「恋愛」「おしゃれ」です。どれにも興味のない女性もいるでしょうけど。
ただ、トラックドライバーという仕事は「美容」「恋愛」「おしゃれ」の対岸にあります。女性たちは「美容」「恋愛」はオフに頑張ろうと割り切りますが、仕事で「おしゃれ」はできないとしても、せめて「ダサい」格好では仕事したくないと考えます。
トラックドライバーは服装に規定のない会社もあります。そうした会社では、基本的に運転中は安全運転の妨げにならない限り、服装は自由です。
しかし、荷の積み下ろしの作業などでは、動きやすい服装、具体的には作業着が望ましいとされています。これが結構おしゃれじゃかったりします。そりゃ作業着ですから実用性を重視しています。
そんな中、女性のためのトラックドライバー用ユニフォームがないわけではないんです。もちろん、作業着ですから、思い切り「おしゃれ」を楽しんだりはできません。それでも「女性」を意識してデザインされていたりはするので、喜ばしいことではあります。
この先、女性トラックドライバーがさらに増えれば、もっと「おしゃれ」なユニフォームも誕生していくでしょう。

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基本的に服装は自由なことが多い

5. 取引先にイケメンがいた

男性トラックドライバーが、荷を届ける取引先の事務所に美人がいるとテンション上がるように、女性トラックドライバーだって取引先に美男がいればテンション上がります。それだけの話です。

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イケメンだったらいいな

6. たくさん稼げた

トラックドライバーは「やればやっただけ稼げる仕事」となっています。
トラックドライバーの平均年収は、男性は約450万円で女性が約320万円だというデータが出ています。実に100万円以上も女性が少ないです。ただそれは、男性と女性で働き方が違うからで、トラックドライバーという仕事の収入には基本的に男女差はないとも言われています。
そんなわけで、女性トラックドライバーも頑張れば頑張った分、収入が上がります。頑張りが報酬に反映されます。これはやはりうれしいもので、この喜びに男女差はないでしょう。

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収入アップはうれしい

7. 運転技術の上達を実感できた

大型トラックは中型、小型に比べて運転も難しいものです。車体が大きいので死角も多く、運転するときに車体がどう動くかなどの感覚がつかみにくいからです。
仕事でこの大型トラックを毎日のように運転していると、最初は慣れていなくてもだんだん慣れてきます。運転技術の上達を実感できます。
そしてそういう「上達の実感」「人間としての成長の実感」でもあり、やはりうれしいものです。それが仕事のやりがいにもなります。もっと言うと、他の普通車運転手に対する優越感なのかもしれません。

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大型の運転は難しい

8. 感謝された

トラックドライバーの仕事は社会貢献度が高く、ほとんどの国民はトラックドライバーのおかげで日々の生活を無事に送れているので、もっとトラックドライバーに感謝すべきなのです。
しかし、日本国民は「奥ゆかしい」国民性ゆえ、表立ってはトラックドライバーに感謝の気持ちを表しません。もちろんトラックドライバーだって感謝されたくて仕事しているわけではありません。
だからこそ、時折、こっそりとでも「いつもありがとう」なんて感謝の言葉をもらえると、トラックドライバーはとてもうれしいものなのです。このうれしさに男も女もありません。

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感謝

9. おいしいものを食べれた

これも、男性も女性も関係のないことかもしれませんが、やはりおいしい食事に巡り合えるのは人生の大きな喜びです。
そしてトラックドライバーの中でも長距離の仕事をしていると、自身の生活圏から遠い地域に行くことも珍しくありません。その土地土地のおいしいメニューと巡り合えたりもします。それは長距離のトラックドライバーの特権でもあります。
もちろん、仕事の一環で遠い地域に行くのであって、趣味の旅行ではありません。しかし、女性は男性よりグルメに関心が強い傾向にあります、偏見かもしれませんが。さらに偏見まみれに言うと、女性は男性よりグルメに対する執着が強いようでもあります。
多くの女性トラックドライバーがおいしい飲食店に行く時間を何とかひねり出し、おいしい体験をしているかもしれません。また、そうして苦労して巡り合った味なら、より一層おいしく感じられるでしょう。

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おいしそう


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10. 腕に筋肉が付いた

トラックドライバーの仕事は体力仕事だとも言われてきました。それが長らく「男の仕事」と思われてきた理由でもあります。
トラックドライバーの仕事が体力仕事だと言うのは、主に荷の積み下ろし作業があるからのことです。もちろん、長時間トラックを運転すると体力は消耗します。しかし、カロリー消費は意外と少ないと言います。体力は使いますが、筋力はそれほど使わないわけです。
とにかく、会社側は多くの女性にトラックドライバーとして働いてほしいので、女性トラックドライバーには手作業による荷の積み下ろしがなく、フォークリフトを使ったり、筋力がそれほど必要のない仕事を担当させたりします。それで女性でもトラックドライバーとして働きやすい環境が整ってきています。
しかし、トラックドライバーの仕事が体力仕事であることに変わりはありません。手作業による荷の積み下ろしをこなしている女性トラックドライバーもいるでしょう。
また、安全運転には健康な体調を維持することが大切で、そのために日ごろから体を鍛えまくっている女性だっています。そうして腕なんかに筋肉がつき、体が引き締まってくれば「美容」に関心の高い女性にはまさに一石二鳥。仕事もスイスイこなせて、しかも美ボディも手に入れることができたのですから。

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引き締まったボディ

最後に

トラックドライバーという仕事に男性も女性もありません。

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トラック運転手のテンションが上がる瞬間(とき)

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トラック運転手の仕事にはメリットや魅力がたくさんあります。
もちろんデメリットや不満な点もそれなりにあります。デメリットや不満点がメリットや魅力を上回っていると感じる人は、なるはやで転職したほうが良いかもしれません。

人生にはトラブルがつきものです。しかし、意外と「ヤッター!」とテンション上がる場面もやってきます。それを見逃してはいけません。
「その程度のことで俺が喜ぶと思うのか」なんて反発する人もいるかもしれません。しかし、些細な「喜び」を見逃していては、人生もとてもつまらないものになってしまいますよ。

トラック運転手の仕事も、悪い面ばかりを見るととても過酷で、ツライものに感じてしまうかもしれません。でも、毎日の仕事の中にも意外と些細な「ヤッター!」が見つかったりします。
同じ人生なら楽しまないともったいないです。同じ仕事なら楽しくやらないと損です。
テンション上がるってときは、素直にテンション上げましょう。上げ過ぎて痛いヤツになると周りに迷惑かもしれませんけど、心の中でガッツポーズ取るくらいなら誰も文句は言いません。

今回は、トラック運転手がテンション上げがちな瞬間を紹介します。瞬間と書いて「とき」と読みます。あまり深い意味はありませんが。

1. 曲がれそうにない角を曲がり切ったとき

大型トラックは狭い道には不向きです。しかも角を曲がらなきゃいけなかったりすると、かなり厄介です。
狭い道の角をうまく曲がるには、結構な運転の技量が問われます。あまり慣れていないと、何度も何度も、さらに何度もハンドルを切り返してようやく曲がり切る、なんてこともあります。
そんなときは不可能を成し遂げた気持ちにもなりますよ、きっと。

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狭~い道

2. 初めて大型車をうまく駐車できたとき

普通車の運転に慣れていると、大型トラックの運転をとても難しく感じます。
トラック運転手として仕事をするにあたり、2トントラックから4トントラック、いよいよ10トントラックとキャリアップしていくと、その運転技術を習得するたびにやはりうれしさを感じるものです。特に、こいつはなかなか難しそうなんて思っていた場所に、一発できれいに駐車できたりすると、思わず心の中でガッツポーズです。

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こっちの注射も厄介ですけど

3. トイレが見つかったとき

トラック運転手に限らず、多くのプロドライバーにとって運転中の生理現象は厄介です。中でも、尿意・便意はマジ勘弁ですが、人間であれば仕方ありません。
こんなときはコンビニを探すのが一番手っ取り早い対処法です。ただ、コンビニの中には大型トラックが停められなかったり、停められてもすでに他のトラックが停まっていたりと、すんなり問題が解決しないこともあります。その点はタクシーと違って本当に厄介。
それだけにドライブインだの大型ショッピングセンターだの、それなりに駐車場が広く、しかも空いていて、確実にトイレがありそうな施設が見つかったときのうれしさたるや、ベタな言い方をすると「盆と正月とクリスマスがいっぺんにやって来た」ってところです。

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トイレが見つかりゃひと安心

4. 渋滞を抜けたとき

トラック運転手に限らず、多くのプロドライバーにとって厄介なのが渋滞です。タクシードライバーも、乗客の冷たい視線が容赦なく注がれ、冷や汗タラ~リだったりします。
それだけに渋滞を抜けたときの爽快感は何物にも代えがたいと言います。あまり知られていない抜け道を使って渋滞から脱出すると、いかにもプロっぽくてますますテンションが上がります。「俺ってやるじゃん」と思います。

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渋滞はストレスもたまる

5. 荷物をきれいに積めたとき

トラックに積む荷がすべて同じ形、同じ大きさとは限りません。いろいろな荷を、数か所の届け先を回って届ける仕事もあります。
遠くの届け先から荷台の奥のほうに入れ、荷台のドア近くにくるにつれ、早く着く届け先で降ろす荷を置きます。
もちろん、ちょっと曲がったり、ブレーキをかけたくらいで荷崩れしないように、なるべく隙間なく積み込みます。
この荷積みがきれいにうまく行くと、内心のニヤニヤが止まりません。

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きれいに積み上げる

6. 楽な仕事が回ってきたとき

毎日同じルートを回るルート配送のトラックドライバーは別ですが、多くのトラックドライバーの仕事は会社の配車担当が決めます。配車担当の一存と言っても良いでしょう。
配車担当も人間なので、いじわるな人もいます。「配車担当に嫌われてキツイ仕事ばかり回される」なんて話もよく聞きます。
逆に、配車担当に気に入られ、割りと楽な仕事をしょっちゅう回してもらえる、なんてこともあるみたいです。何にせよ、社内でも社外でも愛想良くしたほうが良いみたいです。
ただ、楽な仕事よりハードな仕事のほうが給与も良かったりします。

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愛想よく

7. 徹夜で走り、無事に荷物を届けたとき

過酷な仕事をやり終えたときの達成感は、どの仕事でも同じだと思います。心地良い安堵とともにキラキラした充実感で満たされます。
タバコを吸う人なら、きっとたまらなくおいしい一服になるでしょう。コーヒー好きなら、たまらなくおいしい一杯になります。
この思いのために、多くの人がトラック運転手の仕事をしています。

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夜が明け、仕事が片付く

8. 感謝されるとき

トラック運転手の中でも、通販で注文した商品などを個別に届ける仕事をしている人だと、ごくまれに荷を届けた先の人に「ごくろうさま」とか「ありがとう」なんて声を掛けられることがあります。結構うれしいものです。
工場や倉庫に部品、製品などを届ける仕事でも、届け先の担当者からねぎらいの言葉をもらったりすると、何かうれしかったりします。たったひと言で気分が上がります。安いものです。
それでトラック運転手の気分が上がり、仕事に前向きになり、日本の物流がうまく回り、日本が平和になるなら、本当に安いものです。
皆さんもいろいろな人に感謝を伝えましょう。「ありがとう」を口グセにしましょう。世界は平和になります。

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感謝

9. 給料日

毎月もらえる給料で暮らしている人、すなわちサラリーマンにとって、やはり一番「やりがい」を感じるのは給料日ではないでしょうか。特にトラック運転手のように「やればやっただけ稼げる職業」は、給料日に「やっただけ」の成果が分かります。成果を実感できます。
ちなみに、昔々、サラリーマンは給料として直接現金を手渡しされていました。銀行振込の今より、給料の重みを実感できたと言います。

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やればやっただけ稼げる

10. 弁当に唐揚げと玉子焼き

トラック運転手の食事はファミレスやラーメン店、もしくはコンビニ弁当になりがちです。栄養が偏る可能性が高いと言えます。
それで手作り弁当を持参する人もいます。長距離の仕事の場合、初日だけですが、それでも連日コンビニ弁当になるよりは良いかもしれません。
とは言え、トラック運転手の仕事は体力勝負なところがあり、やはり食事はガッツリと肉がたくさん入っていたほうがうれしいと感じます。
ですから、奥さんが作ってくれた弁当に唐揚げが入っていると、テンション上がります。奥さんが作ってくれなくて、自分で弁当を作っている人も、弁当を開くときくらいは「どーせ自分で作った」と思わず「これは愛妻が作ってくれた弁当」と妄想して開けるとテンション上がるはずです。
ま、唐揚げというのは「たとえ」であって、よーするに好物が入っているとうれしいということです。ちなみに唐揚げ、玉子焼きは小学生に人気のおかずです。

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何はなくても唐揚げ

大型トラック運転手が他のトラック運転手と違う点

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何も知らない世間の人たちは「トラック運転手」というと皆同じように考えてしまいがちですが、「営業マン」と言ってもさまざまなタイプがあるように、「ウルトラマンジード」にも「プリミティブ」やら「ソリッドバーニング」やら「アクロスマッシャー」やらさまざまな形態があるように、「トラック運転手」もさまざまなタイプがあります。
一番分かりやすいのが小型トラック、中型トラック、大型トラックといった違いではないでしょうか。これは運転手が運転するトラックのタイプの違いですが、これによって運転技術、仕事、収入にも違いが出てきます。
少なくとも小型、中型、大型の中では、大型が最も運転が難しく、仕事が大変であるがゆえに収入も良いとされています。
とは言え、もちろん感じ方は人ぞれぞれ。中には中型が一番運転が難しく、仕事もきついと思う人もいるかもしれません。

とりあえず今回はご参考までに、一般的な大型トラックの特徴をご紹介します。

1. 車体が大きい

一目瞭然で誰にも分かることではありますが、大型トラックは車体が大きいです。
規格では全長12メートル以内、全幅2.5メートル以内、全高3.8メートル以内となっています。これは一般的に10トントラックと呼ばれているもので、最大積載量が6.5トン以上、車両総重量が11トン以上です。
これだけ大きいと、当然運転席の高さも相当です。大体、普通自動車の倍近い高さの2.4メートルほどになっています。それだけ高いと、普通自動車より遠くまで見渡すことができます。道路では普通自動車を見下ろす感覚になり、ちょっと気分が良いと言われています。

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大きい

2. 運転技術が高度

車体が大きいので、運転するにも普通自動車と同じというわけにはいきません。
運転席の位置が高いので、見通しは良いのですが、逆に近くが見えにくくなっています。車体が長く、幅も広いので死角が多くできてしまいます。
車体が長いので、カーブを曲がるときも内側にいる歩行者や自転車、バイクなどを巻き込んでしまう危険が生じます。この内輪差には十分な注意が必要です。
また、大きい分、かなり重いので、急なハンドル操作や急ブレーキも普通自動車以上に効きません。普通自動車でも急なハンドル操作や急ブレーキは禁物ですが、それ以上に慎重な操作が求められます。

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内輪差

3. 専用の免許

大型トラックの運転には大型運転免許が必要です。普通運転免許や準中型運転免許、中型運転免許では運転できません。逆に大型運転免許があれば、普通自動車、中型自動車、小型特殊自動車、原動機付自転車を運転できます。
大型運転免許取得の受験には21歳以上であることと、普通免許、準中型免許、中型免許、大型特殊免許のいずれかの免許の経歴が通算して3年以上あることが条件になっています。
ちなみに特殊自動車とはショベルローダー、農耕トラクタなどのこと。また、原動機付自転車と言えば、例えば50ccのスクーターがあります。
大型運転免許の試験では、一般的な視力検査に加え、立体感を正しくとらえられるかどうかを図る深視力検査も受けます。
大型運転免許の取得方法としては、教習所に通う方法と、すぐに試験に挑戦する方法があります。
費用は、すでに持っている免許の種類、取得までの日数で変わってきますが、教習所を利用した場合、18万円~35万円くらいが目安です。

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大型運転免許が必要

4. 運ぶ荷物

大型トラックは大きいので、中型トラックには乗らない大きなもの、中型トラックに乗り切らないたくさんのものを運びます。
実際には「乗らない大きなもの」は、大型運転免許の他にけん引免許が必要となるトレーラーで運ぶことになります。ですから、よりたくさんのもの、または、より重いものを運ぶと考えるといいでしょう。

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たくさんの荷物

5. 長距離に重宝される

大型トラックは一度にたくさんの荷物を運ぶことができるので、長距離輸送に重宝されます。
ただ、建築資材などを運ぶことの多い平ボディの大型トラックは、「たくさん」ではなく「大きくて重い」から大型トラックなので、長距離の仕事より近距離の仕事のほうが多くなります。

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長距離を行く

6. 体力が必要

大型トラックは高度な運転技術が求められるので、他のトラックや普通自動車の運転以上に安全運転に対して神経を使います。
また、荷物をたくさん乗せると、積み下ろしが手作業の場合、体力も必要です。
それだけではなく、長距離輸送では運転時間も長くなり、その分、やはり体力を使います。
大型トラックを運転するからには、タフさが必要だということです。

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体力勝負!

7. 経験が優遇される

大型トラックは高度な運転技術が求められるので、他のトラック運転手より経験が重視されます。
今は物流業界全体が人手不足になっていて求人は多く、大型トラック運転手も大型運転免許さえ持っていれば、トラック運転手として初心者でも採用される可能性は高いと言えます。それでも、中型トラックの運転手としての経験があったり、大型トラック運転手そのものの経験があったりすると、採用される可能性はさらに高くなります。

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経験豊富

8. ならではのメリット

大型トラック運転手は長距離輸送の仕事に就くことが多くあります。
長距離の仕事は、数日間は家に帰れなかったり、それだけ拘束時間が長かったり、デメリットもありますが、メリットもあります。
すなわち、行く先が遠方なので、仕事とは言え旅行気分が味わえたり、うまく行けば、行った先でご当地グルメや観光名所を楽しむこともできます。そうでなくても、普段とは違う景色を見られることは、大いに楽しむべきです。
また、トラック運転手になるからには「運転が好き」という人が多いはずですが、長距離を走る分、それだけ「好きな運転」をできます。しかもその間は、口うるさい上司もうっとおしい同僚も横にはいません。安全運転と時間厳守だけに注意すれば、1人で気ままに過ごせます。

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気まま

9. 給与が良い

大型免許が必要ということもあり、小型、中型のトラックドライバーより大型トラックドライバーの給料は高く設定されています。大型トラックドライバーは月収35万円~50万円とも言われています。
歩合制になっているところも多く、その場合、荷を運ぶ距離が長いほど給料が上がります。
そのため、多くのトラック運転手が経験を積んで小型から中型、そして大型へとキャリアアップしていくことを目指します。

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たくさん稼げる

10. 気持ちが良い

大型トラックは運転席が高く、視野が広いので気持ちが良いです。
大型トラックの運転には高度な技術が必要なので、それをマスターすると自分のスキルアップを実感できて気持ち良いです。
大型トラックは大型機械でもあるので、それを自在に操るのは「大きな力」を持ったように思えて気持ち良く感じます。もちろん「大いなる力には大いなる責任が伴う」のですが。
しかも大型トラックの運転手は他のトラック運転手より給料が高いので、これはとても気持ち良いと言えます。

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気持ちイイ‥