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タクシードライバーの仕事を楽しむために

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タクシー運転手に限らず、どんな仕事でも大変な部分もあれば、楽しい部分もあり、この世につまらない仕事なんてものは存在しません。こう言ってしまってはミもフタもソコもトッテもありませんが、モノは考えようです。

人は皆、「面白おかしく」生きていきたいと考えます。しかし、「面白おかしく」生きることは難しく、「面白おかしい」人生を実現するには、いかに効率的にお金を稼ぐかを考え、実践しなければいけません。それはとても大変で、大変なことを実行するのは思う以上にめんどいことです。
たとえば、40歳を超えても「まるで20代?」に見えてしまう美女がいます。大勢の女性がそんな存在に憧れ、その美女が勧める美容法などを試してみたいと思います。
しかし、その生活ぶりを聞くと、とても常人では真似できないレベルの財力、時間、労力を費やしていることが分かります。おまけに、間食や夜食、糖質豊富なおいしいケーキ、おしゃれなパスタ、甘いアイスも我慢しなければいけません。でも、夜中に食べる唐揚げを我慢するなんて、死んでも無理です。

そんなわけで「面白おかしく」生きることを、ほとんどの国民があきらめてしまい、とりあえず「できること」を地道にやって暮らしていきます。
閑話休題。タクシードライバーの仕事はほとんどの国民に「拘束時間が長く低収入」と思われ、そのためにほとんどの国民が積極的にタクシードライバーになろうとせず、タクシードライバーの仕事は「不人気」の烙印が押され、結果、タクシー業界は長く人手不足となっています。

繰り返しますが、モノは考えようです。
なぜ40歳を超えても「まるで20代?」に見られたいのでしょうか。40歳を超えても「まるで20代?」に見られることに、本当に夜中の唐揚げを我慢する価値はあるのでしょうか。賢い人ならさらりと「否」と言ってのけるでしょう。そんな需要があるのはタレントや歌手くらいなものです。女優であれば、そんな不自然な外見では演じる役柄が狭くなり、あっという間に仕事が激減してしまうかもしれません。
そう考えると、40歳を超えても「まるで20代?」に見える美女に憧れる理由はなくなります。

閑話休題。世の中には「拘束時間が長く低収入」という仕事は実在します。ですが、実はタクシードライバーの仕事はその範疇には入りません。拘束時間が長い勤務もありますが、それだけではありませんし、決して低収入と決まったものでもありません。
つまり、ほとんどの国民が積極的にタクシードライバーになろうとしない理由はなくなります。
くどいようですが、モノは考えようです。
ほとんどの国民が積極的にタクシードライバーになろうとしない理由がないばかりか、タクシードライバーの仕事にも「面白おかしい」面が多く、むしろ多くの国民が積極的にタクシードライバーになるべき理由があることに気づくでしょう。

クルマの運転を楽しむ

タクシードライバーの仕事の大部分を占めるのが、タクシーの運転です。そのため、クルマの運転を好きだという人の多くが、一度は職業の選択肢として“タクシードライバー”を思い浮かべるほどです。
タクシードライバーになったからには、思う存分、タクシーの運転を楽しみましょう。
そこには安全運転の厳守という制約もあります。しかし、そうした制約の中で、いかにお客様に快適に過ごしていただき、しかも極力早く目的地に着くかに力を注ぐことで、運転技術が向上します。運転技術が向上し、お客様に「あなたの運転は安心できる」などと褒められれば、ドライバー冥利に尽きるというものです。

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運転は楽しい

裏道・抜け道に精通する

タクシーの利用者の多くが、目的地に早く着きたいと思っています。ま、たまには車窓からの景色をのんびり眺めるのもタクシー利用の楽しみと認識している人もいるかもしれませんが、それでも渋滞は楽しめないでしょう。
渋滞を避けたり、お客様が想定していた乗車時間より早く目的地に着いたりしたら、お客様も内心「意外と早く着いてなんだかうれしい」という気分になります。中には声に出して「あなたの運転には驚かされる」などと褒めてくれるお客様もいるかもしれません。そんな声を聞けば、ドライバー冥利に尽きるというものです。
そのためにも、担当エリアの道を十分研究しましょう。道の中には、時間によってルールが変わるようなところもありますから、細かい観察眼が求められますが、大切な発見をしたときは喜びもひとしおです。
隠れた名店なども見つかるかもしれません。

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道を覚えよう

グルメなドライバーになる

タクシードライバーは他県からのお客様に突然「どっかおいしいお店に連れて行って」と言われることがあります。せっかく乗ってくれたお客様に「おいしい店なんて分かりません」などと答えたら、タクシードライバー失格と思われかねません。
逆に、観光目的の主婦なのか、出張中のビジネスマンなのか、大学を下見に来た学生なのか、お客様を見極め、「どっかおいしいお店に連れて行って」のひと言だけで的確にお客様が喜ぶ店に連れて行けば「あのドライバーはプロの中のプロに違いない」と思われるに違いありません。
的確にお客様が喜ぶ店に連れて行くには、地元の名店に精通しなければいけません。そのためには、空いた時間や休日を利用して、さまざまな飲食店に行ってみて、味わってみることです。
おいしい食事は人生を豊かにします。夜中の唐揚げのおいしさにも気づくでしょう。
グルメ情報はお客様にも喜ばれます。タクシードライバーの情報でお店の評判が広がれば、お店の人も喜びます。人を喜ばせることを自分の喜びと思いましょう。みんなが喜ぶと、世界に平和が訪れます。

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グルメな人

「人間っていいな」と思ってみる

タクシードライバーの仕事の大部分を占めるのが、接客です。接客とはつまり、人間を相手にすることです。タクシーを利用してくださったお客様に、いかに快適に過ごしていただくかを考えることです。
お客様の中には、おしゃべりな人もいるかもしれません。タクシードライバーでも誰でもいいので、自分の話を聞いてほしいと思っているかもしれません。
お客様の中には人見知りで、タクシードライバーとの会話も最小限にしておきたい人もいます。また、自分は話したくないけど、できるだけタクシードライバーの面白話を聞きたい、なんて思っているお客様もいます。
乗ってきたお客様がどんな対応を欲しているかを瞬時に見極め、それに応じた会話をしつつ、お客様にストレスなく、快適に過ごしてもらうことができれば、「あのタクシードライバーが天使に見えた」と感激し、次の機会にも名指しで利用してくれるかもしれません。そうなれば売り上げも増え、ハッピーなタクシードライバーになれます。
お客様の微妙な表情や態度からニーズを読み取るには、ずば抜けた観察眼が必要です。そしてそのために必要なのが、お客様に対する興味です。人間に対する好奇心です。その上での「相手に立場で考える」思いやりです。
お客様にはさまざまな人がいます。職業、育った環境、好みなど、それぞれバラバラです。他人と関わることに興味を強く持ち、できるだけさまざまな人間を肯定的にとらえれば、毎日違ったお客様をお乗せするのが楽しくて仕方なくなります。

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人間っていいな

趣味を充実させる

タクシードライバーの勤務時間は休憩時間も含めてだいたい8~9時間か18~19時間です。18~19時間と言えば長いかもしれませんが、その勤務の翌日は1日休みになります。
またこの勤務の場合、1か月の休みはだいたい18日です。勤務時間が長くても、きちんと休日や休憩時間が保証されているのが、タクシードライバーの仕事です。
そのためタクシードライバーは、恋人とデートしたり、思いきり趣味に没頭したり、プライベートを充実させることができます。
趣味は、平日にたっぷり楽しむこともできます。1日ボウリングしたり、ラテアートに挑戦したり、コツコツと編み物したり、それとも仲間を集めてセパタクローに興じるのもいいでしょう。
セパタクローというのは、東南アジア各地で昔から行われている球技を元にした近代スポーツで、ネット越しに足や頭でボールをやり取りします。

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カバディをやるもよし

最後に

頑張れば頑張っただけ稼ぐことができ、休日もたっぷりあって楽しく仕事できる。そんな「面白おかしい」人生を実現できる職業の1つがタクシードライバーです。