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トラック運転手イメージ向上作戦

トラック運転手の年収は400万円~700万円とも言われていますが、イメージが良くないばかりにトラック業界は長年、人手不足に陥っています。実際は年収400万円~700万円とも言われる「やればやっただけ稼げる」仕事であり、近年では労働環境の改善も進んでいる現状があるにも関わらず「労働時間が長い」「休めない」「労働環境が劣悪」「ドレイのように働かされる」「荒くれ男たちが働いている」「給料が低い」「汚い」「危険」などのイメージが先行しています。
確かに、労働環境が悪い会社もあるでしょう。悪質なドライバーもいないとは言いません。しかし、それはトラック会社に限ったことではありませんし、政治家や教師、僧侶のような「高貴であるべき」イメージの職業の人にも、悪質な人はいるかもしれません。
ちなみに、トラック業界全体が人手不足なので、自分が就職した会社がブラックだと気付いたら、即刻その会社を辞めてホワイトな会社を探しましょう。自分にとってのホワイトな会社が見つかるはずです。
とにかく、マスコミもトラック事故は大きく報道するのに、トラック協会の社会貢献活動はあまり大きく扱いません。それもトラック業界のイメージに関係しているかもしれません。世間の人は、正しくトラック業界のことを分かっていないのです。
それならここで、そんなトラック業界のイメージを向上させる方法を考えます。

1. 映画やドラマの主人公にする
カッコいいアイドルやスターがトラック運転手をカッコよく演じれば、多くの人がトラック運転手に憧れます。運送会社がアイドルにセールスドライバーを演じさせてテレビCMを制作していますが、そういう意図があるのでしょう。セールスドライバーだけではなく、長距離トラックのドライバーも優しく、スマートで、さわやかだというイメージを広めるため、長距離トラックのドライバーを主人公とした映画やドラマを制作してヒットさせましょう。トラックドライバーを主人公にした映画やドラマは昔からありますが、多くは犯罪がらみだったり、ルール無用のアクション映画だったり、危険なものを運ぶサスペンスなので、トラックドライバーに「危険」というイメージを植え付けています。ま、「危険」だからカッコいいという発想もありますが、ここはやはり子どもが「僕、大人になったらトラック運転手になる」と言うと親がニッコリ微笑むような、トラック運転手の優良なイメージを広める作品にしましょう。

2. ゆるキャラをつくる
ゆるキャラは子どもたちへのアピール力がズバ抜けています。子どもたちに愛されれば、自然とママさんたちにも支持されます。これは侮れません。実は各県のトラック協会には、すでにマスコットキャラクターをつくっているところもあります。宅配便も各社がマスコットキャラクターを持っています。ゆるキャラが大きく注目されるということは、以前のようにはもうないかもしれませんが、子どもたちにアピールする手段として地道に続けるのがいいでしょう。

3. 社会貢献する
トラック輸送の仕事は公共性が高く、社会的に必要不可欠です。そのため、本来は他人から「底辺」などと後ろ指をさされる理由は全くないのですが、世の中には何の根拠もなく人をおとしめたがる輩がいて、さらにそういう輩の言うことをそのままうのみにしてしまう輩もいます。そんな輩を黙らせるためにも、どんどん社会貢献して、トラック運転手の心意気を示します。実は各県のトラック協会では、清掃活動、献血、車いす寄贈などの社会貢献活動をすでに行っています。ただ、社会貢献活動を声高にPRすると、ちょっといやらしい感じもします。地域の人の心にひっそりと刻み込まれるように、地道に社会貢献を続けるのがいいでしょう。

4. キャンペーンソングをつくる
歌は世につれ世は歌につれと言って、歌が時代をつくることもあります。トラック運転手のイメージがアップする歌をつくり、はやらせましょう。星野源さんあたりにつくってもらって、歌ってもらい、PVなんかもつくるといいかもしれません。星野源さんも一時期の大人気が少し落ち着いたようですし、今ならオーファーを引き受けてくれるかも。それに、トラックというゴツさとのギャップがうまい効果を上げるに違いありません。

5. 政治献金する
トラック業界全体のイメージを上げるには、民間の力だけでは限界があります。ここはやはり行政に頼りましょう。政治家はお金が何よりも好きですから、政治家に本気で動いてもらうには、熱心な根回しだけではなく、それなりの政治献金も必要です。ただ、政治献金は法律の範囲内でうまくやらないと、週刊誌などに「癒着」だなんだとあおられてしまう危険性もあります。ちなみに国土交通省では「トラガール促進プロジェクト」などのトラック業界のイメージアップにもつながる取り組みをすでに行っています。「トラガール」は平成26年から続けていて、女性トラックドライバーも徐々に増加していますが、まだトラック業界の人手不足を解消するまでにはなっていません。ここは新しく「トラボーイ促進プロジェクト」も発足させるべき、地道に目立たないように政治献金しましょう。

6. クルマのイメージを上げる
トラック運転手は自在に大きなクルマを運転する、カッコいい職業です。ですが、クルマの価格や維持費が高いこともあって、若者のクルマ離れが進んでいるそうです。クルマはどこでも好きなときに好きな場所に運んでくれる便利なアイテムというだけでじゃなく、クルマを運転すること自体がカッコいいことなんだというイメージの向上を図ることで、そのクルマの中でも高度な運転技術を必要とするトラックを運転する仕事のイメージ向上にもつながるはずです。

7. クールなトラックをデザインする
若者のクルマ離れが進んでいるそうです。それならば、若者が憧れて、たとえ高価で維持費がかかってしまっても思わず乗り回してSNSに乗せたくなっちゃうような、カッコいいクルマをつくればいいのです。トラックは「荷物を運ぶ」実用性が重視され、あまりデザイン的なカッコよさは求められてこなかったかもしれません。そこで、デザイン的にめちゃめちゃカッコいいトラックをつくり、誰もが乗ってみたいと思えば、そういうカッコいいトラックを運転するトラック運転手のイメージも上がるでしょう。

8. 昭和に戻す
日本でトラック運転手を主人公した作品というと、やはり昭和50年代に菅原文太と愛川欽也が主演した「トラック野郎」シリーズです。ただ、文太兄ィが演じる主人公はガラが悪く、短気でケンカっぱやく、トラック運転手にとってはネガティブなイメージの一因になっているとも言えるキャラクターです。それでも文太兄ィが演じる主人公は広く愛され、「トラック野郎」シリーズも10本がつくられました。文太兄ィが演じる主人公は確かにガラは悪いですが、情けに厚く、男気もある人物で、そこが愛され、また憧れの対象になりました。時代は変わり、現代は情けよりも利益や効率が重んじられるようになってしまいました。そんな価値観を昭和の時代に戻し、義理や人情が尊いとなれば、多少ガラが悪くてもきちんと中身を見て、昔ながらのトラック野郎に憧れるようになるでしょう。イメージの対象を変えるのではなく、イメージする側の意識を変えるのです。

9. ドライバー教育の徹底
外見だけをよくしても中身がともなっていなければ仕方ありません。トラック協会、関連企業が一丸となってトラック運転手の質的向上を実現させれば、自然とイメージは向上します。社会問題にもなっている「あおり運転」の事例からも分かる通り、道路の上では誰もが人格が変わりがちです。それだけ道路の上はストレスが強いのかもしれません。しかし、何があろうと冷静に対処し、おだやかで安全でさわやかな運転ができるドライバーであることが、トラック運転手には求められています。それを実現させるためにドライバーの教育をさらに徹底させ、世間から「社会人のかがみ」と見られるような存在となりましょう。

10. 労働環境の改善
外見だけをよくしても中身がともなっていなければ仕方ありません。トラック協会、関連企業が一丸となってトラック運転手の労働環境改善を実現させれば、自然とイメージは向上します。安心して働ける会社であれば人は集まります。そうやって世の中にトラック運転手が増え、トラック運転手が友人知人、家族親戚に必ず1人はいるという日本になれば、誰も身内にいるトラック運転手のイメージを悪く言わなくなるでしょう。