トラックマン

トラック専門サイト

女性トラックドライバーが増えている理由

ドライバーは「男の仕事」というイメージが強く、ことに大きくて武骨なトラックは「男の世界」感でいっぱいです。
ですが、国土交通省は2014年から「トラガール促進プロジェクト」をスタートさせ、女性のトラックドライバーを増やす取り組みを始めています。実際、女性が働ける職場環境を整え、女性ドライバーを積極的に採用している企業もあります。
昔から女性トラックドライバーはいました。映画「トラック野郎」にも、歌手の八代亜紀さんがトラックドライバー役で出演しています。1977年のことです。
とは言え、現実に女性トラックドライバーは全体の2.4%という数字も出ています。まだまだ少ない女性トラックドライバーですが、その数は確実に増えていると言います。今回は、女性トラックドライバーが少しずつですが増えている理由を紹介します。

1. 男女平等
戦後、女性の社会進出が着々と進んできました。まだ進んでいない部分も多々あるとは言え、女性も社会のいろいろな分野に進出しています。以前は「男の仕事」と考えられたさまざまな職業に女性が就いています。トラックドライバーもその1つです。肝心なのは性による差ではなく、個人差ということに多くの人が気付き始めています。つまり、トラックの運転という仕事に向いていない女性がいるかもしれませんが、向いている女性もいるのです。「男の仕事」という古臭いイメージにこだわらず、自分のやりたいことに挑戦していく女性は今後も増えていくでしょう。

2. 女性ドライバーはモテる
全体の割合からすると、女性のトラックドライバーはまだほんの一部です。まだまだ少ないです。珍しい存在です。そして男性のトラックドライバーは、ほとんどの人が真面目です。少ない女性ドライバーは先輩、同僚からていねいに接してもらえます。経営者も大切にします。荷を下ろす先の従業員も女性ドライバーには親切に対応します。

3. 国交省が後押し
前述した通り、国土交通省が「トラガール促進プロジェクト」を展開し、女性たちに広くトラックドライバーという仕事をアピールしています。ちなみに「トラガール促進プロジェクト」のホームページによると、女性のトラックドライバーは約2万人ですが、大型運転免許を持っている女性は全国に13万4千人以上もいるそうです。

4. 安定した収入
女性のトラックドライバーは月収22万円~28万円、年収にすると300万円~350万円と言われています。一般的なブティック店員に比べて大幅に低いということはなく、接客が苦手な女性にとっては安定した収入を得られる職業となっています。また、大型トラックを運転するために必要な大型運転免許は、特別な資格なので、これを持っていると転職のときも有利になります。そうした職業としてのメリットに女性も気がつき始めています。

5. 社会が必要としている
女性のトラックドライバーが会社や配達先から歓迎されていることは前述しましたが、社会全体からも歓迎されています。女性の運転のほうが細やかでていねいで、より安全運転に気をつかっていると評価されているからです。もちろん大型トラックの運転は普通車の運転とは違い、運転技術の習得にはそれなりの技術が必要ですが、大型トラックを運転するくらいの女性なので、技術的な問題はほとんどないということです。

6. トラックドライバーの仕事にもいろいろある
トラックドライバーの仕事はたくさんの重い荷物を大型トラックで長距離運ぶものとイメージされがちですが、そればかりではありません。重い荷物を手作業で積んだり下ろしたりするドライバーもいますが、軽い荷物しか扱わなかったり、重い荷物も配送先の従業員がフォークリフトなどで積み下ろしをやってくれる仕事もあります。コンビニの配送ドライバーなど、勤務時間によっては、子どもが学校に行っている間だけのシフトで勤務できる仕事もあります。女性が働きやすい仕事から選べるのです。

7. トラックの進化
昭和の昔に比べてクルマの性能も進化しました。トラックも同様です。自動ブレーキシステムや、快適な乗り心地を実現したサスペンションなどが搭載され、女性が気おくれすることなく、トラックを運転してみたいと思えるようになってきました。

8. メーカーの後押し
トラックメーカーでも女性トラックドライバーの増加に取り組んでいます。 いすゞではホームページで「なでしこ★ドライバー」として女性トラックドライバーを紹介し、女性トラックドライバーという仕事の魅力をPRしています。

9. 女性トラックドライバー採用に力を入れる会社の増加
運送会社に限らず、ドライバー業界全体が深刻な人材不足に陥っています。その中で多くの運送会社が、女性が働きやすいように労働環境を整備し、運送会社にとって救世主となる女性トラックドライバーの採用に力を入れるようになりました。男性社会だった業界で、職場や配送先に女性用トイレのあるところが少なかったり、女性が働きやすい労働環境が整っていなかったのですが、そこを改善した企業も少しずつですが出てきています。

10. ドライバー業界全体の変化
日本史の「近代・現代」は高校の授業では駆け足になり、ほとんど記憶に残りませんが、それでも日本の社会はこの100年で大きく変化を遂げてきました。封建主義的な帝国主義から民主主義に変わり、女性の社会進出も進んできました。日本人は偏見に満ちているのでまだまだ不完全ですが、前述したように男性による職業の独占も減ってきています。トラックに限らず、タクシー、ダンプ、バスを運転する女性ドライバーも確実に増えてきています。今後もこの傾向は続き、女性トラックドライバーは増え続けるでしょう。