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不自由なトラックドライバー

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トラックドライバーは基本的に1人で仕事をします。主な仕事であるトラックの運転中、運転席の横には口数多い上司も口臭い同僚もいません。そのため、何をするにも上司の決裁が必要で、同僚との情報の共有だのなんだのを指示されるビジネスマンとは違い「自由度の高い、気ままな仕事」と言われがちです。
ちなみに、トラックドライバーも会社員であれば、社内での情報共有は求められます。それでも基本的に仕事中は1人なので、人間関係によるストレスがほとんどない仕事と言われています。
実際、仕事中に得意先から急な要求を伝える電話や、上司から仕事の進捗状況を確認する電話もほとんど来ません。

とは言え、人が社会で生きていく上で「完全な自由」はありません。あり得ません。「完全な自由」であれば、働きたくなければ働かず、他人のモノを奪って生きていくのも「自由」ってことになってしまって、すべての人がそんな風に生きていくなら「文明社会」は崩壊します。
若者はいつの世も自由を求めがちで、歳を取るに従って社会の仕組みに取り込まれていき、不自由な生き方に無関心になる、というわけではありません。自由が限られているから自由を求めるのであって、不自由な生き方に無関心になるのではなく、自由というものが相対的なものだと気づいて、自分なりの自由な生き方の落としどころを見つけるのです。

閑話休題。トラックドライバーは相対的に自由が多い仕事ですが、当然、不自由なところもあります

時間厳守

トラックドライバーが何よりも気にしてしまうのが納品時間です。トラックドライバーの仕事にもいろいろな種類がありますが、その多くのドライバーたちが一番必死に守ろうとするのが「時間」です。
「そんなに時間を気にするなら、余裕を見て早めに出発すれば良い」と、知らない人は言うかもしれませんが、納品時間は「遅れる」のは当然厳禁である上「早過ぎてもいけない」ことが厄介で、しかもこれがトラックドライバーの仕事を過酷にしている要因になっています。
さらに、時間ピッタリに着いたのに、前のトラックの荷下ろしがまだ終わっていなくてそこから2時間待たされるなんてこともあるので大変です。
これがトラックドライバーの「荷待ち時間」です。
とは言え、昨今はトラックドライバーの労働環境を改善しようという動きもあり、荷待ち時間を減らす取り組みを進めているところもあるようです。

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時間は大切

道交法厳守

トラックドライバーに限らず、あらゆるドライバーが守らなければいけないのが道路交通法です。あらゆる車が道路上を安全に走るためのものなので、これの厳守は当然です。
トラックドライバーは必死に納品時間を守ろうとしますが、優先すべきはこの道交法です。想定外のトラブルがあり、道交法を守っていては納品時間に遅れてしまうという事態に陥ったときも、納品時間を守るためにスピード違反をしていいも良いということにはなりません。あくまでも道交法を守り、そのために納品時間に遅れるようであれば、自社に連絡して対応を相談し、届け先にも連絡して事情を話すべきです。

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法律は大切

会社規定厳守

トラックドライバーは基本的に1人で仕事をしますが、会社員としてトラックを運転するトラックドライバーなら、会社のルールに従わなければいけません。
出社時間や朝の点呼など、いろいろな規定を設けている会社もあります。
中には、合理的な必然性がなくても創立時からの「慣例」として残っている規定もあるかもしれません。そこには創業者の思いが込められていることもあるかもしれませんので、合理的な必然性がないからと言って否定してしまうのもいかがなものかと思われます。しかし、どう考えても「要らないんじゃね」と思うなら、上司に改革案を出してみましょう。

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ルールは大切

交通マナー厳守

明確なルールではなくても、人にはお互いが心地良く過ごすために守らなければいけないマナーがあります。
もちろん、1人暮らしをしている人が自分の部屋で過ごすのに、真っ裸でいても誰にも文句を言われる筋合いはありません。しかし、家族と言えでも一緒に暮らす誰かがいるなら、その人が不快に感じることは慎まなければいけません。「収入が一番多い俺の勝手だ」は通じません。
話がそれました。
道路上にはいろいろな車が走っていますので、当然、他の車に対するマナーがあります。周囲の車を思いやった、親切でていねいな運転を心掛けなければいけません。
ましてやトラックが荷を積んで走っているのであれば、おだやかでていねいな運転をしなければ、荷を傷めてしまう危険もあります。
むしろ、トラックドライバーだけではなく、あらゆるドライバーが、自分の荷台に絶対に傷めてはいけない荷を積んでいる「てい」で運転すれば、道路はもっと平和な場所になるかもしれません。

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マナーは大切

服装の決まり

同じ職業ドライバーでもタクシードライバーは会社によって制服が決まっていたりします。
一方トラックドライバーは、大手企業の宅配便のドライバーは制服も決まっていますが、いわゆる長距離のトラックドライバーなどには制服は決められていないことが多いです。
つまり、基本的には自由です。
とは言え、本当に完全に自由なのかと言うと、そういうわけでもありません。運転しやすい服装を選ぶことになります。トラック会社や荷主の「顔」としてトラックを運転するので、自社や荷主のイメージを落とすような服装は避けなければいけません。ただ、選ぶ自由はあります。
とは言え、運転中はともかく、荷の届け先ではやはり自社の「顔」として接する必要から、もちろん清潔感のある身だしなみでなければいけません。また、荷積みや荷下ろしなどの作業を行う場合、作業しやすい作業着を着ることになります。作業するときは作業着を着用するよう、会社の規定で指定されていることもあります。

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トラックドライバーには適していない服装

髪型・足元の決まり

服装同様、トラックドライバーの髪型や足元も、細かく決められていない会社が多いです。
ただ、これもやはり運転しやすさ、作業しやすさを考えるのが、プロというものです。
髪は茶髪でもOKだったり、ピアスもOKだという会社もあります。会社員として勤めたいが、そういうファッションを自分なりの個性として続けたい人は、それらがOKだという会社を探しましょう。
靴は作業時には重いものが上に落ちても大丈夫な安全靴を履く人がほとんどです。ただ、運転中は好きなものを履きます。夏は風通しが良く、蒸れにくいものを選ぶ人が多いようです。
ただ、かかとをひもなので結ぶことができないサンダルや草履を履いての運転は禁止されています。気をつけましょう。

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ピアスOKな会社もある

休憩と休日も法律通り

トラックドライバーの仕事は拘束時間が長くて過酷だと言われがちですが、法律によって休憩時間や休日が決められています
例えば、トラックドライバーは4時間運転すると30分は休憩しなければいけません。この休憩時間はトラックドライバーの拘束時間に含まれるものです。そして1日の拘束時間は13時間が基本になっています。
休憩時間とは別に休息期間というものがあり、これは勤務から次の勤務までの時間のことです。そして休息期間+24時間が休日となっています。
法律は変更もありますし、勤務規定は会社によっても違いますので、トラックドライバーとして働く場合はよく確認してから会社を決めましょう。

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休暇

過重積載は絶対禁止

トラックのような貨物自動車には規定の積載重量があります。これを超えて荷を積むことを過重積載と言います。これが禁止されているのは、簡単に言うと、積載重量を超えて荷を積んで走ると危険だからです。危険を回避するために積載重量が決められているのですから。
しかし、少しでも安く荷を運ばせたい荷主、そうした荷主の無茶ぶりに応えて仕事を受けたい運送会社が、トラックドライバーに過重積載を強いることがあります。そのため、警察などが取り締まりを行っています。違反が見つかると、大きなペナルティが待っています。

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積み過ぎかも

最後に

基本的には、大企業の社員でもなければ、比較的自由度が高いのがトラックドライバーです。そんなトラックドライバーにもさまざまな制約がありますが、それも皆、交通事故を減らし、交通安全を目指し、ひいては道路を平和にするためのものだと考え、自分勝手な運転は慎みましょう。

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平和の祈り