妄想は良いものです。
妄想とはすなわち空想で、これをするには想像力が必要です。今は、SF映画なんかを見ても、巨大ロボットや宇宙船、未来都市の風景など、存在しないものもCGでとてもリアルに描けてしまいます。おかげで、私たちはありえないSF世界を迫力あるリアルな描写で楽しむことできるようになりました。めでたし、めでたし。
しかし、昔のチャチと言われる特撮映像も、そんなに悪いものではありません。見る側に想像力さえあれば、全く金属に見えない着ぐるみでロボットが登場しても、想像力で足りないところを補完し、迫力あるリアルなものとして感じることができるわけです。
想像力があれば、他人の立場で物事を見たり、考えることもできます。理想の未来を思い描くこともできます。
「こんなタクシーがあれば、乗ってみたいな」なんて想像してヒマをつぶすこともできます。
1. 運転手がイケメン、または美女
タクシー運転手も他の多くの業界同様、少子高齢化によって若者が少なくなり、高齢者が増えています。久しぶりにタクシーに乗ったら運転手が高齢者だった、なんてことも珍しくないのではないでしょうか。
その運転手が若いイケメンだったり美女だったりすると、テンションも上がります。普段からもっとたくさん、タクシーに乗りたいとも思ったりするのではないでしょうか。イケメンや美女が運転手だったら、ちょっとくらい運転や接客が下手でも許せてしまうかもしれません。
タクシー会社ももちろん、イケメンや美女かどうかはともかく、若い人に運転手になってほしいという気持ちはあるはずですが、なかなかそうはいかないのが現実のようです。
2. くじで料金半額
庶民にとって、タクシーに乗るのに「敷居が高い」と感じてしまう一番の理由は料金です。タクシーはドアtoドアで行きたいところまで運んでくれる利便性の高い乗り物ですが、それだけにやはり決して利用料は安くありません。
そんなタクシーの利用料金が、くじ引きで当たりが出ると半額になる!なんてサービスがあれば、タクシーの利用ももっと増えるのではないでしょうか。乗って、くじを引いてみないと半額になるかどうか分からないので、お客さんにもリスクはあります。リスクと言っても、正規料金を払うだけなので、命を削るようなリスクではありません。
ただ、タクシー運転手は歩合制で給与を得る人がほとんどで、利用料金が半額になったりするとその分、収入が減るので、タクシー運転手にとっては「痛い」かもしれません。
3. シートがマッサージチェア
タクシー車内でお客さんは、とにかく快適に過ごしたいものです。タクシー車内が一流ホテルのスウィートルーム並みの贅沢な空間だと良いのですが、リムジンタクシーならともなく、普通の大きさのタクシーでは無理かもしれません。
それでもせめて、シートを電動マッサージチェアにするくらいはできるのではないでしょうか。ビジネスマンには結構喜ばれるかもしれません。
4. 事故っても被害なし
タクシーに限らず、公道を走るすべての車に付きものなのが交通事故のリスクです。交通事故に巻き込まれると、時間やお金を取られたりします。
タクシーのお客さんがお金を支払うことになるはずはありませんが、事故の程度によっては治療、入院などで時間は取られる可能性は高いです。最悪、命にも関わります。
多くの人が血眼になって交通事故ゼロを目指すのはそのためです。
ですから、例え事故に遭っても運転手、お客さんに全く影響が出ない車があれば、どうせタクシーに乗るならぜひそちらに乗りたいと、ほとんどの人が考えるのではないでしょうか。
この場合、車体には多少、被害が出ても「仕方ない」とします。それでもそんな車、やはりSF世界の空想の話ですけど。
5. 予約なしですぐ乗れる
これもSF世界の空想の話かもしれません。
今は便利なアプリも登場し、わざわざタクシー会社に電話しなくてもタクシーを呼べるようになりました。それでもタクシーが到着するまで、10分くらいはかかるのではないでしょうか。
「それなら予約しときゃいいじゃん」と言うかもしれませんが、予約していなくても「すぐに乗りたい」と思うときもあるでしょう。そうなると、電話やアプリでタクシーを呼びつつ、通行量の多い道路で走るタクシーを見つけようとします。しかし、急いでいるときに限って、なかなか空車のタクシーが走っていなかったりします。
「乗りたい!」と思ったときに瞬時に目の前にタクシーが現れるシステムがあれば、とても便利です。タクシーが目の前に瞬間移動してくるわけです。
最も、そんな技術があれば、タクシーを瞬間移動させなくても自分自身が瞬間移動すれば良いんですが。
6. ウエルカムドリンクがある part 2
前回も書きましたが、タクシーにウエルカムドリンクくらいあると、多くの人がうれしいのではないでしょうか。やはりタクシーにホテル並みの「快適な居心地」を求めるとそうなります。泊まったりするホテルと違い、せいぜい10分くらいの乗車ですが。
お茶、コーヒー、ジュースくらいから選べると良いです。
加えて、旅館みたいにおまんじゅうなんかもあると、よりうれしくなります。
個人タクシーでは、そうしたサービスに力を入れている運転手もすでにいるようですが。
7. 乗り心地が完璧
くどいようですが、タクシーには「快適な乗り心地」が必要です。必要かつ重要です。
そのため、タクシー運転手は急なブレーキ、急なハンドル操作はせず、極力お客さんに負担をかけないようにします。お客さんが停車時、右折・左折時にストレスを感じないような運転ができれば、タクシー運転手として一流の運転技術を備えたと言えるのではないでしょうか。
これに加え、まさに動こうが止まろうが、未舗装の道を走ろうが、1ミリも揺れを感じさせないような車のシステムが開発されれば、お客さんとして利用したいと思ってしまうはずです。
8. ロールスロイス
もちろん、今でも高級車のタクシーはあります。リムジンやロールスロイスをそろえているタクシー会社もあります。
ただ、さすがにロールスロイスやリムジンには、普通のタクシーの利用料金では乗れません。もし、通常料金でロールスロイスに乗れたら、多くの人が「一度は乗ってみたいな」と思うのではないでしょうか。