トラックマン

トラック専門サイト

SF もしもトラックにしゃべる機能が付いたら

話す

トラックドライバーは基本的に仕事中は1人です。
運転席の横には同僚はもちろん、上司もいません。トラックドライバーの仕事の大半はトラックの運転であり、その仕事の大半を占めるトラックの運転中はずっと1人で過ごすわけです。基本的にはその間、誰とも話しません。
孤独と言えば孤独なので、トラックドライバーの中には、自分が運転するトラックを擬人化して自分の「相棒」だと考えたりします。中には、自分が運転するトラックに話しかけたり、さらにはそのトラックと会話する人までいるとか、いないとか。
しかし、もしトラックから本当に話しかけてきたとしたら…。


1. トラックドライバーが孤独じゃなくなる

車にもカーナビが付いていたら「100メートル先、目的地周辺です」などと話しかけてきます。
しかし、AIによってもし、いわゆる日常会話、すなわち世間話をするようになったらどうでしょう。「ごきげんよう」とか「今日の調子はどうですか」などのあいさつや、さらには「昨日の仕事はなかなか大変でしたね」とか「今日の仕事は昨日より楽なはずです」とか、仕事の内容などを把握して分析して話しかけてきます。
もちろん、トラックドライバーが話しかけたことも内容を理解し、正しい答えを返します。あらかじめインプットしておけば、自分の趣味の話で盛り上がることもできます。仕事の愚痴も聞いてくれて慰めてもくれます。
トラックも立派な相棒になるはずです。

「お前は相棒だぜ」

2. トラックドライバーの仕事が楽になる

トラックとは世間話をするだけではありません。
インターネットとつないで最新ニュースを得ることもできれば、それをネタにした会話もできます。
「配送先への最短ルートは?」と問えば、渋滞情報なども把握した上で、正しい答えを言ってくれるわけです。初めて行く場所でも道に迷うことはありません。
それだけはありません。地域や道路沿いの情報にもアクセスして、食事どきに飲食店情報を教えてくれたりします。好みに合ったメニューがあり、トラックを停めることができる店を紹介してくれるわけです。会話できるので、そのときに何を食べたいか話せば、それに沿った店情報を教えてくれます。
仕事が随分になるでしょう。

飲食店

3. 技能の上達が早くなる

トラックがトラックドライバーに教えてくれるのは、仕事に必要な情報だけではありません。
トラックドライバーがまだ新人であれば、トラックをうまく運転するコツもその都度、教えてくれたりします。右折や左折するときのハンドルを切るタイミングなども正確に教えてくれるわけです。
車も大型になればなるほど運転が難しくなると言われていますが、ずっと運転のコツを教えてくれるので、上達も早いでしょう。
荷の積み方についても、効率的な積み方をアドバイスしてくれるはずです。

運転

4. 事故の抑制につながる

運転中にトラックが運転のコツを教えてくれるだけではなく、事故に対する注意が必要なタイミングでは、注意を促してくれるでしょう。
それも「周囲に注意」といった漠然とした注意ではなく「左後方にスクーターが近づいています」と、具体的に注意してくれるわけです。
もちろん、うっかり交通ルールを破りそうなときも「ここは一時停止です」とか「横断歩道に歩行者がいるので進入禁止です」といった注意もしてくれます。
トラックだけではなく、すべての車にこの音声機能が付けば、交通事故も減るかもしれません。

事故は避けたい

5. 身だしなみや整理整頓に気をつけるようになる

トラックがアドバイスしてくれるのは仕事や運転に関すること、食事に関することだけではありません。
身だしなみが悪ければ「クリーニングしたものを着てください」とか、運転席がちらかっていれば「車内を掃除してください」とか、車体が汚れていれば「洗車してください」と言ってきます。
これが実家の母親なら、放っておけばそのうち母親が掃除や洗濯もしてくれるかもしれませんが、トラックは言いたいことを言うだけで、やってはくれません。自分で気をつけるしかないわけです。

身だしなみ

6. イライラすることもある

トラックドライバーは基本的に1人で仕事をしますから、それを孤独と感じる人もいます。その一方、1人で気楽と感じる人もいます。
トラックがしゃべるようになれば「せっかく1人静かに仕事できると思ったのに」と、落胆の色を隠せない人もいるかもしれません。中には、いちいち細かくアドバイスしてきたりするトラックに対してイライラを募らせる人も出てくる可能性があります。
また、普段はしゃべるトラックとうまく付き合っている人でも、人間には感情の波がありますから、たまたま「誰ともなるべく話したくない日」があったりして、そんな日はやはりイライラしてくるでしょう。
物事にはプラスがあればマイナスもあるわけです。

イライラが募った人

7. トラックドライバーが増えるかもしれない

ときにはイライラが募ることがあるかもしれない「しゃべるトラック」ですが、仕事が効率的になったり、運転技能が上達したり、交通事故が減ったりします。
それに加えて日常会話もできるのですから、何か「夢の車」的です。最先端の車なわけです。
そんなトラックを運転できるとなれば、トラックドライバーになりたいという人も、もしかしたら増えるかもしれません。

ドライバー

8. 夢のトラックに進化するかも

トラックの自動運転システムの開発が進んでいます。トラックが無人で走って、さらに日常会話もできるようになれば、これはまさしく「夢のトラック」です。
トラックドライバーが運転席に座りながらも、運転はトラックに任せ、トラックと一緒にゲームを楽しむ、なんてこともできるでしょう。

進化した夢の車?