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夜勤のトラックドライバーのメリットとデメリット

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夜の仕事現場

トラックドライバーの仕事には「夜勤」があります。
夜勤専門の部門がある会社もあれば、昼間働く日勤と夜勤が交代制になっている会社もあります。
夜勤の仕事には、例えばスーパーやコンビニへの配送の仕事があります。いわゆるルート配送です。つまり、毎日決まった時間に決まった店舗に商品を配送する仕事です。
コンビニは24時間営業していますから、弁当などを深夜、早朝に納品することもあるわけです。それで、人々の朝早い朝食にも間に合うようにしています。
そのため、同じ夜勤でも会社によって17時~翌5時、20時~翌4時、23時~翌7時など、シフト制にしていたりします。

コンビニ配送という仕事からも分かる通り、夜勤で働くドラックドライバーは社会に必要です。ただ、やはり「皆が眠っている時間に働くって大変じゃね」と思う人が多いです。
しかし、「皆が眠っている時間に働いている人」が多いのが現代社会です。
コンビニ店員もそうですし、他にも締め切り近くの漫画家、納品を控えたITエンジニアなんかがそうでしょう。夜勤の警備員も深夜に働きます。

今回は、そんな「深夜に働く」夜勤のトラックドライバーのメリットをご紹介します。メリットだけ並べると何だか不自然なので、デメリットもご紹介しますので、あしからず。

眠い

太古の昔より、人は夜は寝るものとして暮らしてきました。ちなみに、生き物のすべてが「夜は寝るもの」として暮らしてきたわけではなく、フクロウ、ネコ、ネズミ、カブトムシ、クワガタムシ、ハブ、ガ、ナマズ、ウナギなど、いわゆる夜行性の動物は昔から昼間に眠り、夜、活動して暮らしてきました。
人はもちろん夜行性ではありません。
そんなわけで、人はやはり夜になると眠くなります。夜勤のトラックドライバーも、夜が深まると眠くなるので、眠いのを我慢して仕事をしなければならず、これは夜勤で働く場合、大きなデメリットになります。
夜勤のトラックドライバーでもルート配送の仕事の場合、店舗などで荷を下ろしているときは、体をいろいろ動かしたり、店員と話すこともあるので、さすがに眠気も収まりますが、一番厄介なのは運転中です。運転中こそ眠くなることも多いですし、運転中こそ、眠ってしまうと交通事故を起こすという最悪な事態を招きかねません。
そのため、仕事中に眠くならないように、昼間に眠っておくなどの対策が必要です。

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夜行性

昼間は騒音でよく眠れないかも

夜勤のトラックドライバーは、仕事中に眠くならないように、昼間に眠るようにします。
しかし、昼間はよほどの山奥などでもない限り、周囲の工事の騒音、車の行き交う音、子どもたちの声、主婦のおしゃべり、営業マンが電話する話し声、選挙カーの街宣など、いろいろな音があって、これが気になる人はなかなか寝付けなかったりします。カーテンを閉め切ってもうっすら明るかったりして、少しでも明るいと気になる人も、やはり眠りに落ちにくいでしょう。
音や光が一切気にならず、いつでもどこでも眠れる人には何でもないことです。ほんの少しの音や光でも気になると眠れないという人は、アイマスク、耳栓を装着して寝ましょう。

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昼間の騒音

生活のリズムがおかしくなる

人は夜行性ではないので、本来は昼間に活動して夜は寝ます。
しかし、夜勤のトラックドライバーは夜に働くため、昼間に寝ることになります。昼夜が逆転するわけです。
人はもともとも朝起きて夜になると寝るのを繰り返してきていますから、何もしなくても夜は自然と眠くなり、朝は大体同じくらいの時間に起きるようになります。この習慣が生活のリズムとなっています。
夜勤のトラックドライバーは、この生活のリズムが乱れることになります。夜勤専属のドライバーは、夜行性の生活に自分の生活のリズムを合わせていく必要があります。
しかし、もともと夜行性のリズムが合わない人は、そのストレスから体調がおかしくなったり、仕事にも支障をきたす可能性があります。
夜勤の仕事に就いて、どうしても体がついていかない場合、転職を考えたほうがいいでしょう。
夜勤と日勤がシフト制になっている人は、その都度、生活のリズムを整える必要があります。これはやはり大変です。

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リズム

昼間に役所に行ける

夜勤のトラックドライバーにはメリットもあります。
夜はずっと仕事ですが、昼間は勤務時間ではないので自由に過ごせます。多くの夜勤のドライバーは、もちろん寝て過ごしますが、それでも必要があれば銀行や役所など、夜間営業していないところに行って、そこで手続きなどを行うことができます。医療機関にも行けます。もちろん休暇を取る必要はありません。
映画館なども、昼間の空いている時間に行くことができます。

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病院

子どもの学校行事に行ける

生活のリズムが夜型になると、家族と生活のリズムが違ってきて、例えば休日、子どもたちを遊園地などに連れて行くのも大変かもしれません。
しかし、運動会や学芸会など、特別なイベントのときには便利です。昼間は勤務時間ではないので、もちろん行くことができますし、運動会の途中で眠くなってもあまり支障はありません。それに運動会や学芸会の1日だけなら、何とか生活のリズムも合わせることができるはずです。

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運動会

渋滞がない

くどいようですが、人はそもそも夜行型ではないので、深夜に車を運転する人も少なくなります。そのため、夜勤のトラックドライバーは渋滞にハマることも滅多にありません。何しろ車の通行量が少ないのですから。
通行量が少ないので、ついスピードも出してしまいがちになるかもしれません。ですが、やはり夜は暗く、周囲を確認しにくくなりますから、安全運転には十分気をつけましょう。

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昼間の渋滞

給与が高い

恐らく、多くの夜勤のトラックドライバーが夜行性でもないのに夜勤の仕事を選ぶ理由がコレです。
夜勤の仕事はトラックドライバーに限らず、日勤の仕事より、同じ仕事をする場合において給与が高く設定されています。コンビニ店員もそうです。
具体的には、会社や仕事の内容によって異なりますが、月収にして大体日勤より5万円程度高いようです。

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給与

夜型人間に向いている

夜勤のトラックドライバーの仕事にはメリットもデメリットもあります。
本当にくどくて申し訳ありませんが、デメリットの大きな要因は、人が夜行性ではないところにあります。
しかし、人にも夜型人間朝型人間がいます。つまり、夜、深夜の活動が得意な人と、朝早く起きる生活が得意な人です。
一般的には、朝早く起き、起きるとすぐ日光を浴びるのが健康的な生活と言われています。朝日を浴びることでの健康効果もあるようです。
ただ、人には「向き」「不向き」があります。「好き」「嫌い」もあります。
どうしても夜遅くまで起きちゃうし、朝はなかなか起きれないという人もいます。夜が深くなれば深くなるほど目も頭も冴え、仕事に集中できるという人もいます。深夜に寝なくても全然平気だという人もいます。夜型人間です。
夜勤のトラックドライバーは、そんな夜型人間に向いている仕事かもしれません。

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夜こそ活発になる

最後に

ただ、トラックドライバーの経験がない人は、いきなり夜勤の仕事をするのは大変かもしれません。まずは日勤のトラックドライバーから始め、トラックの運転に慣れ、道路にもある程度詳しくなってからキャリアアップとして夜勤の仕事を始めたほうが、スムーズにできるでしょう。

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昼間の仕事