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誤解されやすい職業

決めつけ!

人は、よく知らないのに「もしかしてこうなんじゃない?」という勝手な憶測をして、心の中で「そうだ、そうだ、そうに違いない」と決めつけてしまいます。勝手な憶測は「イメージ」とも言います。
もちろん、知らないことに対して「もしかして」というイメージを持つことはごく自然な対応であり、悪いことではありません。しかし、それが「単なるイメージ」だということはきちんと認識し、それが間違っているかもしれない可能性は常に念頭に置いておきましょう。そして、間違っていた場合は柔軟に対応しなければいけません。
特に職業選択のような、ひょっとすると人生を左右するかもしれない大切なものは、イメージだけで判断するのは危険です。良いイメージにも悪いイメージにも惑わされず、本当の姿を確かめましょう。大事なのは、その仕事に打ち込めるかどうか、楽しめるかどうかです。
もちろん、給与、待遇、職場の雰囲気も大事です。正しい情報を集めましょう。

1. YouTuber

ご存じ、小学生に最も人気のある職業がYouTuberです。
昭和の子どもは「テレビっ子」なんて呼ばれる世代がありました。要するにテレビが娯楽の王様となっていた時代は、テレビばかりに熱中する子どもたちをそう呼んだのです。「娯楽の王様」なんて言い方も古いですが。
ときは変わり、今の子どもはテレビより動画サイトです。動画サイトで見られる人気者に憧れるのは、とても真っ当な気もします。
しかし、子どもがYouTuberに憧れる理由は「楽そうだから」なので、テレビっ子の世代が野球選手やアイドル歌手に憧れたのとはちょっと違う気もします。
YouTuberは決して楽な職業ではありません。いえ、YouTuberがやっていること自体は「楽」なこともあります。しかし、YouTuberとして食べていくのは結構難しいです。大変です。
だからと言って「YouTuberなんてあきらめろ」なんて言いません。それでもせめて本業を持って、YouTuberは副業としてやるのが良いでしょう。

自撮り動画をアップ

2. タレント

いわゆるテレビタレントは、子どもから大人まで、幅広く大勢から「テレビに出て適当に笑ってしゃべって、人気俳優や美人モデルと仲良くなって、楽して稼いでおいしい職業だよな」と思われがちです。
もちろん、人気が出てそんな仕事ばかりになれば、ある意味「楽して稼いでおいしい職業」です。しかし、その「人気が出る」までがとても大変です。しかも「人気が出た」状態を維持し続けることもこれまた大変です。
テレビ番組で「適当に笑ってしゃべっている存在」なんて、視聴者からも番組の作り手からも「誰だって良い存在」です。つまり「替え」はいくらでもいるわけです。たとえ人気が出ても、2~3年もすればその人気も落ち、どの番組からも呼ばれなくなるでしょう。
これまた視聴者からは「あのタレント、最近見ないなあ」で終わりですが、タレント自身の人生はまだまだ続きます
人気が落ちたときにどうするか、絶えず考えていなければいけません。
人気があってお金があるうちに、何か事業を始めるのも良いでしょう。歌や演技などの勉強をして、仕事の幅を広げるのも良いかもしれません。もちろん、スキャンダルになりそうなことは絶対に避けなければいけません。ちょっとした気のゆるみも禁物です。

テレビタレント

3. お笑い芸人

お笑い芸人もテレビタレントと同じようなもので、やはり人気に左右されます。そしてこの「人気」というものはなかなか先が読めません。
昨日まで「ブサイク」だとばかりいじられていた芸人が、ある日を境に突然「大の人気者」になったりします。「モテない男ナンバーワン」だった芸人が「好感度ナンバーワン」になったりもします。
つまり「浮き沈み」というやつです。
しかし、お笑い芸人には単なるテレビタレントにはない強みがあります。それはです。
漫才なら漫才、コントならコントと、本業とも言うべき芸があるはずです。この芸を磨くことを怠らなければ、舞台に立つことはできるかもしれません。
ただ、今は芸よりキャラクターを求められる時代です。そしてこのキャラクターはとても飽きられやすいものです。キャラクター人気が主流の今の時代は、一発屋芸人を量産する時代と言ってもいいでしょう。
このキャラクター人気の時代を生き抜くには、人気キャラクターを生み出し続ける企画力が重視されます。
つまりお笑い芸人もプロデューサー的な思考が必要なのです。

アップダウンが激しい

4. プロスポーツ選手

YouTuberが小学生の人気職業となっても、やはり多くの子どもたちが憧れるのがスポーツ選手です。
カッコいいし、強そうだし、女の子にモテそうだし、お金を稼げそうだし、そりゃ憧れます。ただ憧れるだけではなく、プロのスポーツ選手になるのがどれだけ大変かも分かった上なので、努力も惜しみません。
さらにプロのスポーツ選手になってからも、良い成績を残し続けるために練習を怠らず、スキャンダルも起こさないように注意するのも大変だということも、多くの人が分かっていると思います。
ただ、スポーツ選手は現役として活躍できる期間が、サラリーマンなんかと比べてとても短いことも覚悟しておく必要があります。サラリーマンなら60歳から65歳くらいが定年で引退ですが、スポーツ選手は30代での引退も珍しくはありません
さあ、それからどうしましょう? 引退まで貯めたお金で悠々自適に暮らす? コーチや監督になる? テレビタレントになる?
それもアリでしょう。しかし、現実には多くの選手が、それまでとあまり関係のない職業に転職しています。それも覚悟しておく必要があるかもしれません。
もちろん、50歳までサラリーマンを続け、いきなり退職してラーメン屋を始める人もいますから、決して転職が悪いということではありません

スポーツ選手は選手寿命が短い

5. 美容師

華やかでおしゃれな仕事のように見えるのが美容師です。ハサミやクシより重いものを持たずに済みそうで楽そうに見え、指名される人気美容師にでもなればモテそうです。人気が出れば、テレビにも出られるかもしれません。
しかし、美容師は実は高い技術を必要とする専門職です。高い技術が必要なので、才能やら向き不向きの他にしんどい訓練も必要です。地道な努力を続けなければいけません。
さらに人気美容師となるには、接客もうまくなければいけません。
また、一見、体力は必要なさそうな仕事ですが、基本的に立ち仕事なので、かなりの体力仕事です。
華やかそうで実は地道な独力が必要な、高度な専門職と言うと、他にもパティシエなどがあります。

高度な技術が必要

6. トラックドライバー

カタカナ職業ですが、誰も「おしゃれな仕事」と勘違いはしていないでしょう。
ですが、「キツくて臭くて汚い」くらいに思っているかもしれません。
しかし、実際は物流を支える社会貢献度の高い仕事であり、ていねいでおだやかな安全運転を必要とされる紳士的な職業でもあります。また、歩合制で給与をもらっていて「やればやっただけ稼げる仕事」とも言われています。
最近は人手不足が続いていることもあり、トラックドライバーになるハードルはとても低く、さらに定年延長定年後再雇用の導入も進んでいて、老後も仕事を続けられる会社が多くなっています。
また、トラックの運転席では1人でいることが普通で、基本的に仕事中は上司や同僚と一緒に過ごすことはありません。「1人で気楽」な仕事だと言えます。
もちろん、仕事によっては長時間運転することで腰痛になりやすくなったり、ツライこともあります。それでも運転が好きで、仕事中はなるべく1人でいたい人にもうってつけの仕事だと言えます。

トラックの運転が主な仕事

7. タクシードライバー

タクシードライバーもまた「キツくて危険で窮屈」と思われがちな職業です。
そういう面があることも否定はできませんが、本人のやる気と工夫次第ガッツリ稼げる仕事でもあります。稼ぎやすい勤務と言われる隔日勤務は、1度の勤務時間は確かに長いですが、休日が月に18日間くらいあるので、趣味のない人は時間を持て余すくらいと言われています。
とにかく、本人の工夫次第でいくらでも醍醐味、やりがいが生まれるので、車の運転が好きで接客にも関心があるという人には最適な仕事です。
車の運転と接客が好きな人にはバス運転手も向いているかもしれません。

タクシーはたくさんお客さんを乗せると収入もアップする

8. アナウンサー

アナウンサーも最近は人気タレントと言うか、すっかり芸能人のような存在になってきました。
とは言え、人気アナウンサーは昔からいました。
それにもともとアナウンサーは、主にニュース原稿を読むのが仕事でした。いわば、とても地味な仕事でした。今もその重要な役割は、基本的には変わっていません。
しかし、視聴率が何よりも重視されるテレビ業界で、高視聴率獲得のため、芸能人のような人気アナウンサーの存在も、どのテレビ局にとっても必要なのです。
アナウンサーという職業の本来の仕事である、言葉で伝える使命感からその道に進むのか、芸能人の1ジャンルとして人気者になりたいからその道に進むのか、自分の方向性を見極めて進んだほうが良いかもしれません。
ちなみにアナウンサーの多くは、テレビ局の社員としてキャリアをスタートさせます。人気を得てフリーになる人も多いようですが、社員であれば、少なくとも福利厚生、給料は安定しています。

ニュースを伝えるアナウンサー

9. デザイナー

デザイナーと言ってもいろいろな分野があります。
ファッション、アート、ゲーム、広告、インテリア、Web、照明、建築、宝石、車など、さまざまです。さまざまですから、中には華やかに見える業界もあれば、地味に見える業界もあります。
ただ、仕事そのものは地味な作業の積み重ねと言って間違いないでしょう。知らない人は「ちゃちゃっとデザインして脚光を浴びて、おいしい仕事だなあ」と思うかもしれませんが、「ちゃちゃっとデザインして終わり」なんて仕事をしているデザイナーは皆無と言っていいでしょう。どの分野のデザイナーも、額に脂汗を流しながらアイデアをひねり出し、もがき苦しんでデザインを仕上げます。
徹夜が続くデザイナーもいるでしょう。社員なら残業代も出ますが、成果報酬で仕事を請け負うフリーのデザイナーは、いくら徹夜したって、その徹夜に対する手当は出ません。成果を出さないと評価されないわけです。

華やかなファッション業界

10. ライター

今やブログやら何やらで、誰もが好き勝手に文章を不特定多数に発信できる時代になりました。そのため、文章書くだけで収入になるライターなんて、簡単になれるし楽なんじゃねと、誰もが思います。
確かに誰もがライターになれます
とは言え、誰もが好き勝手に文章を不特定多数に発信できる時代なので、文章を書く能力に対する貨幣価値は大暴落しています。つまり、ライターになったところで、それでもらえる収入は微々たるものです。
ライターになるなら、極貧生活を覚悟しましょう。

Webライター