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長距離トラックドライバーの優雅な生活

隣の芝生

トラックドライバーの仕事はとても大変だと言われています。
しかし、世に「大変じゃない」仕事なんてないんじゃないかと思いつつ、「隣の芝生は青く見える」なんてことも言われるように、人は自分のこと以外のことには無関心であるがゆえ、なかなか「実際にどうなのか」というところまでは見えていないのじゃないだろうかと思われます。
要するに、大変だと言われているだけで、実際のことは分からんわけです。
トラックドライバーの給料は歩合制であることが多く、そのため、仕事が大変なほど収入も多いようになっています。そして長距離トラックの仕事は、明らかに近距離や中距離の仕事より大変そうに見えます。
そんな長距離トラックのドライバーは、さぞたくさんの給料をもらっているはずで、きっと優雅な生活を送っているに違いありません。チクショー! 憎いよ、憎いよ、コノヤロー!ってなもんです。


1. 家に帰れない

長距離トラックのドライバーは、仕事で一度出発すると2~3日、長いと1週間くらいは家に帰れません。
と言いますか、1日では家に帰れないくらいの遠距離に荷を運ぶ仕事を長距離トラックの仕事と言います。月の半分以上は家にいないため、家賃がもったないと嘆くトラックドライバーもいるとかいないとか。

家賃がもったいない

2. 車中泊

何日も家に帰れない長距離トラックのドライバーは、その間は当然外泊になります。
とは言え、安いビジネスホテルに泊まる、というトラックドライバーは滅多にいません。ほとんどのトラックドライバーは車中泊、つまりトラックの運転席で眠ります。
長距離トラックの仕事には通常、大型トラックが使われるのですが、多くの大型トラックには仮眠スペースが設けられています。ここで眠ります。
トラックドライバー専用の休憩施設であるトラックステーションや、宿泊設備のあるサービスステーションもありますが、数が少なく、実用的ではないようです。

サラリーマンの仮眠

3. シャワーが多い

何日も家に帰れない長距離トラックのドライバーがトラックの運転席で寝起きするということは、入浴も運転席でできるのかという疑問が沸き起こりますが、そんなことができるトラックはまだありません。どこかのメーカーに開発していただきたいと念じております。
そのため、長距離トラックのドライバーは、トラックドライバー専用の休憩施設であるトラックステーションや、シャワー設備を備えたガソリンスタンド、またはスーパー銭湯などを利用します。道の駅にも入浴施設を備えたところがありますが、やはりガソリンスタンドでシャワーということが一番多くなるようです。

シャワー

4. 休憩のタイミング

一般的な事務所や工場などに勤務していると、食事や休憩のタイミングは全員一斉にということになりますが、基本的に1人でトラックを運転して仕事をするトラックドライバーは、休憩や食事のタイミングも自分の裁量に任されています。
優雅かどうかは別にして、こういう「自由が利く」ところはトラックドライバーの仕事のメリットかもしれません。
ただ、道路事情は刻一刻と変化し、ときには予想外のハプニングなんかも起こりますので、自由が利かなくなるときもあります。なかなか優雅に休憩していられないのが実情のようです。

休憩

5. 運転の合間におにぎり

トラックドライバーの仕事はジャストインタイム、つまり指定時間ピッタリに荷を届けることが要求されたりします。しかし、道路事情は刻一刻と変化し、ときには予想外のハプニングなんかも起こりますので、おちおち食事のために飲食店に立ち寄ることも難しいことがあります。
そんなときはコンビニエンスストアでおにぎりを買い、信号で止まるごとにおにぎりを食べ、食べては進みを繰り返し、少しでも時間通りに目的地に着こうと努力したりします。
合間のおにぎりはあくまでもつなぎで、その後、しっかり時間を取って「本番の食事」をゆっくり食べるというトラックドライバーも少なくありません。

おにぎり

6. 外食が中心

一度仕事で出発すると2~3日、長いと10日間くらいは家に帰れない長距離トラックのドライバーは、食事も外食が中心になります。
外食が中心と言うと優雅なようですが、店舗の多さや、大型トラックを停められる駐車場の有無から、ファミリーレストランやコンビニエンスストアが多くなります。コンビニは飲食店ではありませんが、中にはイートインスペースのあるコンビニもありますし、カップ麺や弁当を買って駐車場に停めたトラックの運転席で食べることも少なくありません。
また、ファミレスやコンビニ弁当が続くと、トラックドライバーは体力仕事でもあるので、ガッツリ系の食事を欲することから、栄養の偏りが懸念されてしまいます。

外食

7. 車内で自炊も

外食の多いトラックドライバーは栄養の偏りも懸念されますが、ファミレスやコンビニ弁当ばかりだと、味に「飽きてしまう」ことも起こり得ます。
これが近距離、中距離のトラックドライバーであれば、自宅で弁当を作って仕事に持って行くこともできるのですが、長距離トラックの仕事の場合、弁当持参ができるのは初日のみです。
そんなわけで、長距離移動中でも自分なりに工夫した食事をしたいという猛者は、車内での自炊に挑戦します。今はカセットコンロ、車載用炊飯器、車載用保温冷庫など、便利なものがありますから、どうにでもできます。
栄養について勉強して自炊に挑戦すれば、健康面にも良いですし、工夫次第で食費を抑えることもできるので、経済面でも良いと言えるでしょう。

自炊

8. ときにはご当地グルメ

長距離トラックのドライバーは仕事の都合上、必然的に外食が多くなります。それもなるべく手短に、すぐ見つかるような店で済ませてしまおうとしてファミリーレストラン、コンビエンスストアの利用が多くなります。
決してファミレスやコンビニが悪いわけではありません。しかし、せっかく大変な仕事をしてたくさん稼いでいるのだから、たまにはぜいたくしたいというのが多くの人の思いではないでしょうか。
ご安心ください、皆さん。
長距離トラックのドライバーは、その仕事によって確かに外食を余儀なくされますが、同時にその仕事ゆえ、ご当地グルメが人気の土地を訪れたりもします。そしてうまく時間をつくることができれば、ご当地グルメを楽しむこともできるわけです。
それは長距離トラックドライバーの仕事のメリットの1つにもなっています。

ご当地ラーメン

9. 大変なトイレの確保

トラックドライバーをはじめとした職業ドライバーにとって、仕事を続けるときの一番の難関になるのが、トイレの確保かもしれません。
街中ならコンビニもたくさんあるので、急な便意尿意にもすぐ対応できるかもしれません。それでも、大型トラックを停める駐車スペースがなかったり、あっても他のトラックが使っていたりすると万事休すですが。
ましてや、コンビニも滅多にない郊外を走っているときはどうしようもありません。
いつも同じルートを走るトラックドライバーは、トイレを使える場所の把握もしやすいでしょうけど、初めての場所を訪れることもある長距離トラックの仕事では、急にトイレを見つけるのはかなり難しいでしょう。
今は携帯用トイレという便利なものもあり、たいていの長距離トラックはこれを用意していますが、やはりそれは最後の手段にしたいのが人情というものかもしれません。

トイレ

最後に

以上で、長距離トラックドライバーがなかなか優雅な生活を送っていることが分かったと思います。
さあ、長距離トラックドライバーになってこんな優雅な生活を満喫しましょ!

優雅