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トラック運転手の仕事を続ける理由

成功者?


トラック運転手はこのところ、他のいろいろな職業同様、人手不足が続いているようです。
現代は少子高齢化が進み、若者の絶対数が少ないので、これはある意味仕方のないことと言えるでしょう。
一方で「トラック運転手の仕事は過酷だからなり手がいない」なんて話も聞きます。そう言われると「じゃあ、過酷じゃない仕事って何?」と、逆に聞きたくなります。YouTuberでしょうか? 確かに一発当てれば大きいので、よそから見たら「楽そう」には見えます。成功者は誰だってそうです。楽して豪勢な暮らしをしていそうでうらやましいです。
ただ、「楽そう」なYouTuberだって、大勢に顔を出すのが死ぬほど嫌な人にとっては「過酷」です。
まあ、そんな人は自分の顔を出さない動画をアップすりゃ良いわけですが。
それはともかく「トラック運転手の仕事は過酷だからなり手がいない」なんて話も聞く中、トラック運転手として働き続けている、大勢の人がいます。「過酷」なのに、なぜでしょう? 言うほど「過酷」じゃないのでしょうか。

1. 好きだから

「トラックを好きだから」「車の運転を好きだから」と、トラック運転手になった人もいます。年中、ずっと好きなことをでき、それでお金までもらえるのですから、こんな幸せなことはないでしょう。
また、世の中には「好きな対象をずっと好きでいたいから、あえて好きな対象とは距離を置いている」なんて人もいますから、やはり「好き」だからトラック運転手になったものの、辞めていった人もいるはずです。
それでもトラック運転手を続けているとしたら、よほど「好き」が強いのでしょう。それとも、トラックや車の運転は2番目に好きだからトラック運転手になったのかもしれません。

好き…

2. お金を稼げるから

トラック運転手の仕事は給与が歩合制になっていることが多く「やればやっただけ稼げる仕事」とも言われています。
ただ、政治家の失策のせいで近年は「昭和の昔ほどは稼げなくなった」という声も聞きます。
ちなみに、現在のトラック運転手の年収は大体400万円~700万円と言われています。一般的なサラリーマンと比べると、決して低くはありません。
それでも「年収1千万円以上稼ぐトラック運転手がいた」と言われる昭和と比べると、低くなったのかもしれません。
とは言え、トラック運転手がその仕事を続ける大きな理由の1つに「お金を稼げるから」があるのは間違いないようです。何しろ、今は誰もがどんなときも生活水準を落としたくないですし、世の中には欲しいものがあふれ、それを手に入れることを我慢したくもないですから。

たくさん稼げる

3. 他にやりたい仕事がないから

それほどトラックを好きということも、車の運転を好きということもなく、トラック運転手になった人もいるでしょう。それだけに最初は「勤務時間が長くて大変」と、ボヤく日々だったかもしれません。
それでも、どうしても他にこんな仕事をしたいという思いがあるわけでもないと、また、面倒な思いをして就職先を探し、求人に応募して面接を受け、そこで新しい仕事を覚えるなんて、やりたくないと思ってしまうわけです。
どの仕事で働く人も、そんな感じで毎日仕事をしているのかもしれません。
人はそれを「惰性」と言います。

「大変」とボヤく日々

4. 楽だから

トラック運転手の仕事にもいろいろあります。しかし、おおざっぱに言うと、トラックを運転して荷を安全に運ぶことが仕事の大半を占めています。
そのため、中には「運転してりゃお金をもらえるんだから、こんな楽な仕事は他にない」と思っているトラック運転手もいるかもしれません。荷を「安全に」運ぶことは専門的な技術を必要とする、大変な仕事ですが、それを得意とする人にとっては針に糸を通すよりも「楽」なのでしょう。

「こりゃ楽だ」と、思わずこぼれる笑み

5. やりがいのある専門職だから

どんな仕事にも「大変さ」があります。「もう辞めてやる!」と、食いしばった歯のすき間から叫び声を上げたくなることもあります。
それを押しとどめ、仕事を続けさせるのは使命感かもしれません。「俺がやらなきゃ誰がやる」と、歌の歌詞みたいな責任感を持ってのことかもしれません。
トラックも特に大型だと運転が難しいですし、長距離輸送の仕事は勤務時間も長時間になり、大変です。だからこそ、仕事をやり遂げたときの達成感にも格別なものがあります。
これはどの仕事でも同じですが、大変な仕事をやり遂げた達成感病みつきにもなると言います。やめられません。

達成感

6. 社長の人柄に魅了されたから

トラックをそれほど好きというわけでもなく、給与に大きな満足感があるわけでもなく、それでも会社に通うことを楽しく思えるというトラック運転手もいるかもしれません。職場が「何となく」居心地良いわけです。
もしかしたら、同僚や社長と「何となく」ウマが合うのかもしれません。
大勢の落語家は師匠に弟子入りしてプロの落語家になっていきます。そんな落語家の1人は「師匠に惹かれたから弟子入りした。もし、師匠が靴職人だったら自分も靴職人になってた」と言っています。
そんな感覚でトラック運転手を続けている人がいても、おかしくはないでしょう。

雰囲気の良い職場

7. 経営理念に共感しているから

仕事の内容より、会社を好きでその仕事を続けているという人もいるでしょう。そんな人の中には、社長や同僚とウマが合うとか、職場の雰囲気が居心地良いというより、経営理念などに共感しているから、という人もいるかもしれません。
もちろん、その経営理念の下で行っている仕事そのものに「人生を賭けるやりがい」を感じているはずです。それでも、ツラいことがあっても「別の会社に行ってやる」とか「転職してやる」とならないのは、会社の経営理念に共感しているからかもしれません。
ツラいことがあっても、経営理念の実現が自分の使命感につながっているわけです。

使命感に燃える人

8. 自分に合っているから

仕事が好きで、給与に満足できていて、やりがいがあり、職場が居心地良く、使命感を持てて、とにかくすべてが自分に合っているというトラック運転手もいるでしょう。そんな人は幸せです。

幸せな笑い

9. 辞める理由がないから

仕事が好きでもなく、給与に満足できているわけでもなく、やりがいがあるわけでもなく、職場の居心地も悪く、使命感を持てず、とにかくすべてが自分に合っていないというトラック運転手もいるでしょう。それで会社を変わることはあっても、トラック運転手の仕事は変わらずに続けている人もいます。
別に他の仕事ができないわけではありません。
すべてが自分に合っていないと思っても、いろいろ考えてみて「辞めなきゃいけない特別な理由はない」と思い当たれば、そのまま続けるはずです。

いろいろ考えた結果

10. 天職だから

仕事が好きで、給与に満足できていて、やりがいがあり、職場が居心地良く、使命感を持てて、とにかくすべてが自分に合っているというトラック運転手もいるでしょう。そんな人は多分、トラック運転手の仕事を辞めることはないでしょう。
さらに、トラック運転手の仕事が楽しくて仕方ないとまで思うことができれば、トラック運転手の仕事は天職だと言えます。そんな人は、生まれ変わってもトラック運転手になるかもしれません。

楽しくて仕方ない