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もしも無人トラックが実用化されたら

実験


もう多くの人が忘れたかもしれませんが、コロナ禍真っただ中に無理矢理強行された東京五輪では、選手村で自動運転バスを実験的に走らせたと、話題になっていました。自動運転の無人バスです。
確か、事故も起きたはずです。
選手村という限定空間ではありますが、技術はそこまで来ているわけです。事故は起きましたが、まだ実験段階ですから、今後、改良、改善が進めば良いのではないでしょうか。
自動運転バスが実用化されれば、おのずと自動運転トラックも実用化されるに違いありません。
そして自動運転であれば、それが無人トラックになるのもごく自然な流れです。


1. 驚くけど慣れる

今でもトラックは普通に街を走っています。見慣れた光景と言えるでしょう。
しかし、ある日、その「見慣れた」はずの光景に妙な違和感があるわけです。目をこすってよく見てみると、運転席が無人!です。そりゃビックリします。
ビックリしますが、それが続くと人は慣れるものです。そのうち、無人トラックが街を走る光景も「当たり前」の日常になります。

驚く

2. 交通事故の裁判が長引く

無人バスの実験がすでに行われているように、自動運転システムの実用化は、技術的にはそれほど難しくないようです。
ただ、問題は法律です。実際、無人バスでも事故が起きています。無人バスでの事故は、被害者の命に関わるほどのものではなかったようですが、これがもし大きな事故だったらどうなっていたでしょう。
現在の法律では、交通事故があった場合、運転手を罰することはできます。それでも裁判には長い時間がかかることもあります。
もちろん、無人自動車が普通に街を走るようになる前に、事故が起こったときの責任の所在も法整備で明確にはするでしょうが、人が運転する場合でも長くなる事故だと、無人自動車の場合、さらに長引くような気もします。
どうなんでしょう?

裁判

3. 運送会社の再編が行われる

無人トラックは現在のトラック同様に陸上輸送を担うわけですが、現在のトラック輸送とは全く違った、新しいシステムが陸上輸送に導入されると考えたほうが良いかもしれません。
従来のトラック輸送に必要だった運転手は要らなくなりますが、システムを運営し、管理する人材は必要です。
従来の運送会社が無人トラックを導入し始めるのか、新しい企業が無人トラックを持って参入するのか、何とも言えません。
人が運転するトラックから無人トラックへ移行する過渡期があるなら、トラック運転手が自動運転システムを管理しながらトラックに乗って荷を運ぶことになるかもしれません。
新しい企業が参入する場合は、いきなり無人トラックを走らせるかもしれません。
どちらにしても、しばらくは運転手によるトラックを走らせる運送会社と、無人トラック専門会社と、両方をつかう運送会社とが混在するでしょう。

システム管理

4. トラック運転手が激減する

しばらくは人が運転するトラックと無人トラックの両方が街を行き交うかもしれません。
とにかく、無人トラックが実用化されれば職業としてのトラック運転手は減ります。
しかし、それでもどうしても人間のドライバーが運ばなければいけない運送の仕事はなくならないでしょう。完全に人間の機能を備えたアンドロイドが登場するまでは。
ただ、「無人トラックが登場したからトラック運転手が要らなくなった」と言うより「トラック運転手が減ったので無人トラックが必要になった」ためです。

トラックを運転

5. 運送料が安くなる

事業を展開するとき、最もかかる経費は人件費です。そのため、事業を成功させる能力の低い経営者たちは、とにかく人件費を抑えようと躍起になります。とことん人件費を削ろうと必死です。それしか考えないと言ってしまうと、言い過ぎでしょうか。
無人トラックは文字通り人がトラックを運転するわけでないので、この人件費を大幅に抑えることができます。自動運転システムを運営・管理する人材は必要ですが、トラック1台に対して運転手1人が必要だったのと違い、1人のスタッフで何台ものトラックのシステムを管理できるはずなので、人件費を大幅に縮小できます。
人件費という経費が減るので、当然、運送料も安くできるはずです。
ただ、システム導入の初期費用にはかなりお金がかかるかもしれません。その辺は開発会社、自動車メーカーの企業努力次第かもしれません。

経費が浮くかも

6. トラックが空を飛ぶ

話は飛びますが、トラックが無人になるくらいなので、空も飛ぶでしょう。
自動運転システムの開発とともに自動車業界で進められているのが空飛ぶ車です。東京五輪で無人バスが走ったように、2025年開催予定の大阪万博では空飛ぶ車のデモフライトが行われるらしいです。
空飛ぶトラックと言っても、現在のトラックに翼やプロペラを付けると言うより、ドローンで荷物を運ぶような感じになるはずです。
もちろん、空飛ぶトラックも無人です。

ドローン

7. あらゆる車が自動運転になる

無人トラックや無人バスが街を走り、空には空飛ぶトラックが飛ぶような時代には、自家用車にも自動運転システムが普及しているでしょう。まさしくSF映画の未来世界です。
もちろん、事故のときの責任の所在など、法整備もしっかりできています。
自動車の運転はシステムが行うので、悪用したい人間が悪知恵を働かせると悪用することもできます。つまり、故意に事故を起こさせるようにプログラムするわけです。
自動運転は便利なシステムですが、便利ということは「良いこと」にも「悪いこと」にも便利なのですね。

未来(?)

8. 宅配便はロボットが配達する

トラック輸送の仕事には宅配便の配達もあります。宅配便は荷を玄関まで届けてくれるところが便利だと感じる要因でもあります。
これを例えばドローンが人間に成り代わってやる場合、単に「玄関の前に置く」だけでは「人間のほうが良かった」になりかねません。人間同様、玄関で呼び鈴を鳴らし、手渡ししてほしいという要望が高くなったとき、恐らくロボットが登場するでしょう。
ドローンなり、空飛ぶ無人トラックなりが住宅やオフィスの玄関前まで来て、そこからはそれぞれの荷をロボットが玄関口まで運ぶわけです。そこで呼び鈴を鳴らし、出てきた人に荷を渡し、ハンコをもらいます。
いや、そのころにはハンコも無くなっていますかねえ。

ロボット