トラックドライバーの仕事は、届けるべきところに荷を運ぶことで人々の生活、企業などの経済活動を支え、社会に大きく貢献するものです。
トラックドライバーが荷を運ばなければ、スーパーやコンビニに商品が並ばないだけではなく、工場は生産をできなくなり、遠方への引っ越しもできなくなり、ネットでポチった商品も届かず、ネットオークションで競り落とした商品だってもちろん届かず、出品した商品も落札者に出品者が自分で届けに行かなければいけません。
それだけ社会的に重要な存在であるトラックドライバーが、今や人手不足が続くという、存在の危機に陥っています。このまま人手不足が続くと、トラックドライバーも日本からいなくなってしまうかもしれません。
でもまあ、ご安心ください。小説やドラマじゃあるまいし、そんなことはそうそう起こらないでしょう。きっと賢い政治家や偉い経営者の皆さんがどうにかしてくれます。
しかしもし、インフィニティストーンをそろえたサノスが指パッチンしてある日突然、日本のすべてのトラックドライバーが消えてしまったら、果たしてどうなるのでしょう。
1. スーパーから商品が消える
スーパーやコンビニ、専門店に並ぶ商品を運ぶのも、ほとんどがトラックドライバーの仕事のおかげです。
そんなトラックドライバーが消えたら、ほとんどの店舗に商品が並ばなくなります。
飲食店でさえ、食材を運ぶトラックドライバーがいなければ料理を作ることができず、料理を提供することはできません。
2. 工場は生産をストップする
工場に部品を運ぶのもトラックドライバーなら、生産された製品を運ぶのもトラックドライバーです。
そんなトラックドライバーが消えたら、当然、工場は生産することができません。最初は工場の従業員がトラックを運転するようになるでしょうが、もはや往時の生産数を維持することはできません。
3. 株式市場が大混乱する
ほとんどの店舗が閉店せざるを得なくなると、生産規模を縮小した工場も、さらに生産規模を縮小せざるを得ません。製品を生産しても、それを販売する場所がないのですから。
店舗もメーカーも激減すると、商社も激減します。扱う商品が激減するので当然です。
経済活動が停滞するので、株式市場も大混乱です。
4. ネットショップが全滅する
商売が立ち行かなくなるのは実店舗だけではなく、ネットショップも同じです。商品ぞろえだけではなく、商品の発送もできません。
小さい実店舗なら、店主が軽トラでも運転して商品を集めて並べ、販売することもできなくはないですが、ネットショップはニッチもサッチもいきません。
5. 港町以外の寿司屋も全滅する
今や寿司屋さんは近くに港がない山の中でも開店できるようになりました。物流網が発達しているからです。
ところが、物流網の要と言えるトラックドライバーがいなければ、寿司屋さんも港近くでなければ開店できません。
その他のお店もすべて、生産地近くでなければ営業できないでしょう。
6. 失業者が増える
工場の生産がストップし、店舗経営も難しくなると、それまでそこに従事していた人たちは働き場所を失います。店舗やメーカーをサポートするような仕事も激減するので、IT関係やら広告業界、士業などに属する人たちも収入が激減します。
7. 治安が乱れる
失業者が増えると、中には犯罪に走る人も出てくるかもしれません。
8. 日本は滅びる、かもしれない
失業者が増え、日本は将来に希望を持てなくなった人であふれます。
今も少子高齢化が進んでいますが、子どもを産んで育てていこうという人はますます減るでしょう。
日本は滅びます。
9. ネット社会は充実する
今でも書店は激減していますが、モノとしての書籍が流通しなくなるので、紙による出版はまたたく間に衰退し、電子出版だけになるでしょう。
電子出版は紙を消費しないので環境負荷も減らし、電子化の動きは猛烈なスピードで加速します。
ゆくゆくは、人々は仮想世界の中で暮らすようになるかもしれません。
10. 救世主が現れる
やがて人々は、自分たちが暮らす世界が仮想世界だということも忘れていくでしょう。
そのまま進むと、仮想世界を作っていたコンピューターが反乱を起こして人間たちを支配し、大部分の人間はコンピューターの動力源として培養されるようになります。
しかし、人間たちの中にもそんな世界のからくりに気付き、コンピューターの支配から人間たちを解放する戦いを始めます。そしてある日、人間たちを解放する救世主が現れ、コンピューターに立ち向かっていくのです…。