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交通事故のリスクから遠ざかるには

交通事故は避けたい

交通事故を避けるには「体調不良なときは運転しない」「自分を過信しない」「冷静さを忘れない」「周囲の確認」「車両点検」「車内の整理整頓」などの対策が効果的です。
特にトラックドライバー、タクシードライバーのような職業ドライバーは、一般のドライバーよりハンドルを握る時間が長い分、交通事故のリスクにさらされっ放しなわけですから、念には念を入れて「交通事故を起こさない」という決意が求められます。
さあ、ここで改めて「交通事故を起こさない」と決意しましょう。


1. 車間距離を十分取ろう

車間距離を十分取ることは安全運転の基本とも言えます。
道路上で想定外のトラブルが何も起こらず、すべてのドライバーがスムーズな運転をすれば、もしかしたら車間距離を詰め詰めにしても事故は起こらないかもしれません。
しかし、前を走る車が急に減速しても気付かずにいれば、追突してしまうこともあり得ます。
もちろん「オレ様は運転がうまいし、急な減速なんてマナー違反もしない。要するに運転が下手なヤツは車に乗るな」なんて暴言はいけません。いくら運転がうまくても、目の前の道路が急に陥没したり、目の前に高齢者が乗る自転車が飛び出してきたら、思わずブレーキを踏むはずです。
ちなみに、よそ見をしていて前の車の減速に気付かない「うっかりさん」もいますが、運転中の「よそ見」は厳禁です。
いずれにしても、あらかじめ車間距離を十分空けていれば事故は回避できます。

車間距離を十分取ろう

2. 両手でハンドルを持とう

ハンドルは両手で持ち、10時10分、もしくは9時15分の位置になるようにと、ほとんどの人が自動車教習所で習っているはずです。
それもあって、片手で運転していると、教わったルールを守らないはみ出し者っぽくてカッコいいと思ってしまうかもしれません。
それとも「片手だけでも自在に車を操れる」ことを見せつけることができて、これまた内心「オレってカッコいい」と酔えるかもしれません。
しかし、ドライバーとして優先すべきはカッコよさより安全です。
それに、ハンドルを握っていないほうの手で、スマホを操作したり、サンドウィッチでも持って食べながら運転しているのだとしたら、とても危険です。
いざというときに片手では、本来発揮できる力を十分に発揮できず、ハンドル操作を誤ってしまうかもしれないのです。
何だかんだ言って、基本はとても大切です。

両手で持つ

3. 気持ちにゆとりを持とう

つい車間距離を詰めたくなってしまうのは、先を急ぐという気持ちがあるからかもしれません。しかし、いくら車間距離を詰めたからといって、目的地に着く時間がそれほど大きく変わるわけではありません。
信号が赤に変わったのに「まだ大丈夫」と、無理矢理渡ってしまう車は珍しくありません。これまた、目的地に着く時間がそれほど大きく変わるわけではありません。多少は早く着けるでしょうけど、「多少」です。
焦って運転していても、何も良いことはありません。事故の危険が増すだけです。
気持ちに余裕がないと、焦ったり、イライラしてしまいます。焦ったり、イライラすると、冷静な判断ができなくなり、ハンドル操作などを誤る危険が高くなります

気持ちにゆとりを

4. いつも冷静でいよう

交通事故を避けるには「冷静さを忘れない」ことが重要です。とても重要なので繰り返します。
車間距離を詰めたり、気持ちにゆとりがなかったりするのは、この冷静さを欠くからです。それに、冷静な人はあおり運転や危険運転なんかもしないでしょう。

冷静に

5. しっかり休憩しよう

人は疲れると、冷静さを失うこともあります。とっさの判断もできなくなります。見誤ったり、錯覚することもあります。
そんな状態で車を運転するのはとても危険です。
睡魔も危険です。睡魔に逆らうことは不可能に近いです。
運転を続けていると疲れます。また、何かの事情で、最初から疲れた状態で車を運転することもあるかもしれません。
疲労を回復するため、また睡魔に襲われたりしないため、十分に休憩しましょう。
職業ドライバーとして、疲労回復ができない勤務体制だと感じたら、会社に相談して改善してもらいましょう。

休憩

6. 自分を客観視しよう

人はときに「我を忘れてしまう」ことがあります。
「車の運転が好き」という人は車を運転していると、好きなことをやっているので楽しくて「我を忘れてしまう」かもしれません。
「我を忘れてしまう」と、冷静な判断がきなくなり、他人の運転に大きく動揺して危険運転をしてしまうかもしれません。
「自分の精神状態は今大丈夫か」「自分の体調は大丈夫か」「車両の状態は大丈夫か。ハンドルやブレーキの反応に異常はないか。エンジン音に異常はないか」など、自分や自分の周囲を客観的に見れる人は、交通事故を避けることができる「賢い人」かもしれません。

「自分は大丈夫か」

7. 謙虚でいよう

傲慢な人に車の運転は向きません。傲慢な人は自分の運転技術を過信して無茶な運転をしたり、他人の運転が少しでも自分の気に入らないと「罰してやる」などと考えてあおり運転をしたり、自分の危険運転に気付かないからです。
誰もナニ様でもありません。
「自分はまだまだ」と謙虚に考え、常に初心者のように安全運転の基本を守れる人は、ちょっとやそっとで事故は起こしません。

謙虚に

8. 危機意識を持とう

車の運転には交通事故のリスクが常につきまといます。どこをいつ走っていても、リスクはすぐそこにあるのです。誰も逃れることはできません。
どれだけ運転がうまかろうが、たとえ白亜紀から車を運転しているくらい運転歴が長かろうが、毎日神仏にお参りしていようが、やせていようが太っていようが、年収がたくさんあろうが、親が政治家だろうが、誰にでも等しくつきまとうのが交通事故のリスクです。
と、そんな風に考え、注意を怠らずにハンドルを握りましょう。
特にトラックドライバーやタクシードライバーのような職業ドライバーは、毎日のように車を運転しているので「慣れ」が生じ、「これまで一度も事故を起こさなかったから、今日も大丈夫」と考えて油断するかもしれません。それが危ないのです。

「危険だ!」

9. 強い責任感を持とう

交通事故をなくそうという取り組みは昔から続けられています。交通事故に遭うとお金や時間を取られ、最悪人命にも関わります。交通事故によって人生が激変してしまった人も多いです。
だからこそ、多くの人々が「交通事故をなくしたい」と思うのです。
ハンドルを握るすべての人が「人生を狂わせ、最悪人命にも関わる」危険をはらんだ行為が車の運転だと自覚し、「車は危険」という意識を持てるだけ責任感が強い人なら、交通事故のリスクも減るかもしれません。

重い責任を背負う

10. 想像力を養おう

交通ルール交通マナーを守らず、無謀な運転したら事故を起こすという想像力がある人なら、交通ルール交通マナーを守り、事故を起こすような無謀な運転もしないでしょう。
大事なのは想像力です。
他の車の運転を見て「あのドライバーは交通ルールを守っていない」とカチンときても、「どうしてあんな運転になるのだろう」と想像してみれば、それほどイライラしないかもしれません。
想像してみて「想像しても分からん!」なんて怒りを爆発させ、あおり運転すれば、相手に訴えられるか、または事故を起こすことになります。
これも想像力があれば分かることです。

想像する

最後に

何に寄らず、原因を学んで対処を準備することは、そうなる事態の回避につながります。どんな交通事故にも原因があります。過去の事故の事例を他人事とせず、我が身に置き換え、分析し、危険予防に役立てましょう

分析