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冬と戦うトラックドライバー

寒い

冬のトラックドライバーは寒さと戦うだけではありません。もちろん、寒さとも戦わなければいけませんが、昼夜刻々と変わる日常生活のひだの中に発生する過酷な運送業務に、敢然と挑むのがトラックドライバーです。
彼らは作業着に身を固め、栄養ドリンクを片手に寒い冬も敢然と配送任務に出動するのです。



1. 冬季繁忙期

冬には冬の繁忙期があります。
クリスマス、大晦日、正月と、なかなかなビッグイベントが続き、人も移動すればモノも移動します。クリスマスはプレゼントが行き交いますし、大晦日や正月も人の移動に伴い、旅行には手軽に行きたい人たちが旅の荷物を宅配便で送ったりするので、モノの移動も増えるのです。
また、企業が正月休みに備えて正月前にいつもより多くの荷の配送を依頼してくることもあります。
正月とは何にも関係ない荷を運ぶトラックドライバーは別にして、多くのトラックドライバーはとても仕事が忙しくなります。大変です。

正月

2. レジャー渋滞

冬には正月休みがあります。クリスマスは日本では休日ではありませんが、各地でイベントが行われたりします。モノも移動しますが、人も移動します。人は自家用車でも移動します。道はいつも以上に車であふれ、渋滞が起こります。
いたるところで渋滞が起こるので、トラックドライバーが渋滞に遭遇する確率が爆上がりします。しんどいです。

渋滞

3. 寒さ

冬は当然寒いです。
運転席はエアコンで暖めることができるので、トラックドライバーが凍えることはないですが、頻繁に荷の積み下ろしをするような仕事では、寒い外と暖かい車内を行ったり来たりすることになります。体の調子を崩す可能性もあります。
また、寒いとエンジン始動に時間がかかったりして仕事が非効率になることもあります。厄介です。

寒い

4. 降雪

寒さの厳しい時期は雪が降ることもあります。
雪が目の前に降っていると、視界が悪くなります。路面は濡れて滑りやすくなります。雪が降っているということは空は雲に覆われ、周囲は暗くなっています。
道路を走る周囲の車も同様な状況なので、周囲への注意が晴れの日より数倍は必要です。傘を差した歩行者もいるはずで、その人たちは周囲を確認しにくくなりますから、その分トラックドライバーは歩行者の存在など、厳重に周囲を注意しなければいけません。面倒です。

雪が降る

5. 道路の積雪

雪が降れば、積もることもあります。
雪が積もれば、滑ります。滑らないよう、スタッドレスタイヤなどの雪道用タイヤに替えたり、タイヤにチェーンを付けたりする必要があります。
夜中に降り積もった雪が、朝から昼にかけて気温が上がると徐々に溶け出します。道路はベチャベチャになります。シャーベット状の雪も滑りやすいです。危ないです。

雪が積もる

6. トラックへの積雪

夜中に降った雪がトラックの上に積もっていることもあります。
雪が積もったままトラックを走らせると、走行中に落下して周囲に迷惑をかけることもあります。雪はあらかじめどけておきましょう。
また、雪が降るほど寒いと、ウォッシャー液が凍ってしまう可能性もあります。要注意です。

トラックに雪が積もる

7. 豪雪で立ち往生

雪の降りが激しいと、いわゆる豪雪となります。
降雪で視界がゼロになり、しかも積雪量がものすごいことになると、車が前に進めなくなってしまうこともあります。立ち往生です。
それほどの豪雪地帯ともなると、周囲に民家などが全くない場所かもしれません。電話が通じれば救援を呼ぶこともできますが、通じなければそこでしばらく耐えなければいけないかもしれません。
真冬に人里離れた道を行く仕事の場合は、毛布などの防寒用具を用意しておいたほうが良いでしょう。もちろん食糧も必要です。ヤレヤレです。

立ち往生

8. 豪雪で通行止め

豪雪で通行止めになることもあります。この場合、迂回しなければいけません。時間のロスになります。
ストレスです。

豪雪

9. 冷え

寒さは人体にも影響します。
運転席はエアコンで暖まりますが、朝、運転席に乗った直後は体も冷えていて筋肉もこわばり、俊敏に動けないかもしれません。
また、長距離の仕事で車中泊する場合も、凍えないようにしっかり防寒対策しましょう。絶対です。

冷える

10. 心構え

寒い冬は体が縮こまり、気持ちも縮こまってしまいがちです。パワフルに動ける夏とは違います。いくら暖房を効かせて厚着しても、血行が悪くなったり、背中が丸まったりします。
トラックドライバーは体力仕事ですから、「寒さなんて吹き飛ばす!」くらいの気持ちで乗り切りましょう。要は気持ちです。

「寒さなんて吹き飛ばす!」

最後に

夏は暑くて気持ちがダレますし、冬は寒くて気持ちが縮こまります。人は何かと理由をつけて「頑張らないで過ごそう」とするのかもしれません。
しかし、やるときはやりましょう。それが肝心です。

頑張らずに「ひと休み、ひと休み」