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世界のトラックドライバー

ドライバー

「ところ変われば品変わる」という言葉があります。たとえ同じ日本という国の中でも、土地が違えば、風俗・習慣も結構違うということです。珍問、奇問に大疑問、解ければ楽しパラダイスなのです。
荷を運ぶ物流の仕事は、当然世界各国に存在します。つまり、トラックドライバーも世界各国にいるわけです。
トラックドライバーの人手不足は世界各国でも大きな問題となっているようです。


1. イギリスでは

イギリスでは年収1000万円を超える求人もあるそうですが、人手不足は相当深刻なようです。
深刻だからそれだけ高額給料を提示しているということでしょう。
イギリスのトラックドライバー不足が深刻なのは、EU離脱の影響とも言われています。EUとは欧州連合のことで、これに加入していると、他のEU加入国から就労ビザなしに、イギリスに働きに来ることができました。実際、それまではイギリスで多くの外国人がトラックドライバーとして働いていたのですが、EU離脱によって彼らが自国に帰ってしまったわけです。
そんなわけで、トラックドライバーとして働くなら、高額給料の求人があるイギリスも選択肢としてはアリかもしれませんが、英語を話せないと話になりませんし、ビザも必要ですし、イギリスの文化・習慣・税制も受け入れる覚悟が必要です。

イギリス

2. 中国では

中国のトラックドライバーも、日本同様に高齢化が進んでいるようです。36歳~45歳がトラックドライバーのほぼ半数を占め、46歳以上は増加傾向、35歳以下は減少傾向なのだとか。
また、2021年のニュースでは、中国で交通違反に科せられる罰金の総額が前年は約5兆1000億円に達していて、これはトラックドライバーにとっても他人事ではなく、ささいな交通違反への高額な罰金に抗議の声が上がっていると伝えていました。

中国

3. インドネシアでは

多数の島で構成される群島国家であるインドネシアでは、物流はとても重要です。また、近年、経済成長が著しく、物流・運送の需要は爆上がっていると言います。ただ、多重下請け構造化しているそうです。そのため、業務の非効率化労働環境の悪化が起きているかもしれません。
ちなみに10年以上前には約11kmに渡り、大型トラック2000台が巻き込まれる大渋滞が1週間も続いたというニュースがありました。著しい経済発展非効率な労働環境の影響かもしれません。

インドネシア

4. スイスでは

スイスは鉄道王国だそうです。面積は九州よりやや小さいにもかかわらず、路線距離は5380kmで九州の約2倍あり、スイスでは「どこでも16km歩くと鉄道がある」のだとか。
そのため、国の政策としてトラック輸送を減らし、鉄道輸送へのシフトを積極的に行っています。
ですから、トラックドライバーは失業する、ということではなく、ドライバーの負担が減り、同時に二酸化炭素の排出量も減りガソリン価格高騰の影響も少なくなり、万々歳というわけです。

スイス

5. ブラジルでは

一方、ブラジルでは、国内輸送貨物全体に占めるトラック輸送の割合は、5年ほど前の集計では6割に達していたそうです。トラックドライバーがいなくなればブラジルの物流は危機的状況に陥るレベルです。
その5年ほど前には、ディーゼル油高騰への抗議としてトラックドライバーがストライキを起こし、全国で生活必需品が不足し、農園では飼料不足で家畜が死ぬ事態まで勃発。国内経済が大打撃を受けました。

ブラジル

6. インドでは

インドは、中型、大型の販売台数が日本の3倍~4倍もあるそうです。まさに「トラック大国」の様相を呈していると言えるのではないでしょうか。
そんなインドも他の国同様にEコマースの普及によって物流量が激増し、トラックドライバーも人手不足状態。4年ほど前の記事では「労働時間の上限がない」などとも書かれていて、過酷な労働環境が想像できます。

インド

7. アメリカでは

だだっ広い大陸の国、アメリカでも陸上輸送はとても重要ですが、その反面、やはりトラックドライバーは不足気味のようです。何でも、「コレだけは要る」という数に比べて約8万人が不足しているのだとか。
日本同様、高齢化が進み、若いなり手が減っているそうです。
そんなアメリカのトラックドライバーの平均年収は約530万円日本より少し上です。
それでもなり手がなかなか集まらないので、賃上げに踏み切る会社が増えていて、ウォルマートが初年度年収の上限を約1400万円に引き上げると発表したことは日本でもニュースになりました。

アメリカ

8. メキシコでは

メキシコと言えば映画の影響で「犯罪件数の多い、麻薬大国」なイメージ強いですが、実際はアメリカの平均より犯罪件数も少なく、真夜中でも多くの飲食店が営業しているそうです。
とは言え、大統領も暴力犯罪の抑止には苦戦していて、2015年から2022年半ばまでに6万1806件の暴力的なトラック貨物強盗事件が起きたと言われています。

メキシコ

最後に

というわけで、やはりトラックドライバーになるなら日本!、かもしれません。

日本