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女性ドライバーが増えることのメリット

大正時代


今でこそ夫婦共稼ぎは全く珍しくない時代になりましたが、100年ほど前、大正時代にも会社で働く女性はいました。職業婦人なんて言われ、ちょうどそのころ増え始めたようです。
とは言え、いわゆる「女性の社会進出」なるものはまだまだ進んでいないのがこの令和の現状です。そもそも「女性の社会進出」などという言葉が必要なくらいですから。
さて、そんな中、2018年、つい数年前の厚生労働省による労働力調査では、道路貨物運送業、つまり職業ドライバー業における女性従業員の割合はわずか2.3%でした。「ごくわずか」です。女性ドライバーが増えれば、雇用する会社のほうにもいろいろなメリットがあるのに、全くもったいない話です。


1. 人手不足の解消

少子高齢化によって多くの業界で若い新入社員を取り合うようになっています。従来、職業ドライバー業界はどこも「若い男性」に向けた求人展開に力を入れてきたわけですが、「女性の社会進出」なるものがまだまだ進んでいない日本では、要するに「若い男性」の取り合いになっていました。
つまり、「幅広い年齢層の女性」に向けての求人をアピールする余地が残っているのです。
路線を変更して「若い男性」だけではなく「幅広い年齢層の女性」を積極的に採用すれば、求人枠も早々に埋まっていくかもしれません。

幅広い年齢層

2. 雰囲気が良くなる

職業ドライバーの会社は中高年以上の男性が社員の大半を占めているため、全体の雰囲気はとても武骨になっています。
そこに1人でも女性ドライバーが入れば、社内の雰囲気も変わります。女性にも武骨な人はいるかもしれませんが、少なくとも男性よりは柔和です。
また、社内に女性がいるということで、男性も異性を意識し、言動も多少はおとなしくなることが期待できます。

明るい職場

3. 荷主にも歓迎される

女性が男性に与える影響には大きなものがあります。それは社内だけではなく、対外的にも同様です。荷の届け先の担当者も、武骨な男性が荷を届けに来るより、柔和な女性が来たほうが和みます。
また、繊細な人が多いのが女性の特長になっていますから、まさに繊細で気配りの行き届いた女性が荷を安全に、ていねいに運ぶと、荷主の評価も格段に上がります。
もちろん、繊細で気配りの行き届いた男性もいますけどね。

柔和な女性の笑み

4. ミスが減る

女性が細やかな仕事振りを見せると、それはベテランの中高年男性社員たちにも大きな刺激になります。
例えば女性トラックドライバーが全日本トラック協会による全国トラックドライバー・コンテスト女性部門優勝したりすると、今までコンテストに参加しなかった男性も積極的に挑戦するようになるかもしれません。
男性ドライバーたちの仕事振りも向上し、会社全体としてミスが減るわけです。

コンテスト

5. 営業力がアップする

作業や目のつけどころが細やかで配慮が行き届く人が多いのも、なぜか女性の特長になっています。細やかで配慮が行き届く男性も多いはずですが、それはともかく、女性は会社にとって重要な戦力となります。いろいろな場面に女性ならではの視点から多様な提案がなされれば、営業力強化・経営向上につながるそうです。
確かに、女性の物腰柔らかな言動によって取引先とのコミュニケーションがうまくいくこともあります。

女性の目

6. 誰もが働きやすくなる

女性ドライバーを雇用するとなると「女性が働きやすい職場環境」を整える必要があります。女性用トイレ、女性用更衣室の設置はもちろん、分煙の配慮、育児中の女性のための勤務体系の見直しなども必要です。
会社としては大改革かもしれませんが、「女性も」働きやすいということは「誰もが」働きやすいということです。中高年男性にも歓迎される職場環境になり、従業員全体の士気が上がります。

大改革

7. 若い男性社員が増える、かも

女性は職場に清潔感を求めますが、それは若い男性も同様です。
女性が働いている職場だということは、若い男性にも「働きやすい職場」だということをアピールすることにもなります。

清潔な環境

8. 企業イメージがアップする

今はいろいろな業界で「労働環境の改善」が進められています。逆に労働環境が悪いと、すぐに叩かれます。
女性も含め「誰もが働きやすい職場」になると、企業イメージもアップします。イメージがアップした企業が業界全体に増えると、業界全体のイメージもアップします。
職業ドライバー業界全体のイメージがアップすると、求人にも多くの人が殺到するでしょう。

殺到

9. 定着してくれる

日本ではまだまだ「育児は女性がするもの」という風潮が一般的で、男性にとって育児は「協力するもの」であり「2人で一緒にするもの」という感覚が希薄という、何とももったいないとしか言えない状況です。そんなこともあり、育児中の女性の中でも特にシングルマザーは、長く安定的な収入を得たいと強く思っています。
そのため、正社員としてできるだけ長く勤務しようと考えます。こういう思いの人を放っておくのは、それこそもったいない話です。正社員の求人に応募してきた女性はガンガン採用し、ドライバーとしてドンドン仕事してもらいましょう。

育児

10. 日本が平和になる

女性の社会での活躍が一般的になり、どの業界でも誰もが働きやすい職場環境が普遍的になれば、日本も少しは住みやすくなるでしょう。
もしかしたら、女性の政治家も増えるかもしれません。そうすれば、日本も平和への第一歩を踏み出せるはずです。

平和な日本