トラック運転手の正社員は、最低でも普通自動車免許第一種と中型免許を取得していることが必須条件となっていることもあり、中型免許不所持な人から敬遠されてしまい、トラック運転手の人出不足が加速しています。この現状を変えるべく、多くのトラック運送会社が、中型免許の取得にかかる費用援助や大型免許の取得にかかる費用援助やトラック運転手の給与UPや会社の年間休日の増大やありとあらゆる手当ての追加を行っています。ここまでしても、中型免許を取得してまで、トラック運転手になりたい人が増えていないことが、トラック運転手の人手不足につながっています。今回は、トラック運転手の人手不足に陥ってしまう理由10選について書いていきます。
トラック運転手の人手不足になってしまう背景。
ほとんどの人が、普通自動車第一種免許取得した後、自動車を運転することがないペーパードライバーとしての人生を歩むことを選択します。こういう選択をしてしまった人のほとんどは、自動車を運転するのが怖いという気持ちから、なにが何でもトラック運転手になりたくないという思いを持ってしまい、大学や専門学校卒業後にトラック運転手になる選択をしません。
トラック運転手の人手不足の理由10選。
1.中型免許を取得する金がない。
中型免許を取得する金がなければ、自動車学校に通うことができず、中型免許を取得することができません。その結果、中型免許が必須である中型トラック運転手の正社員の職に就くことができません。この一連の流れを経て、中型トラック運転手不足という流れができています。
2.普通自動車第一種免許を所持していない人の増加。
自動車を所持するだけでも、年間30万円~50万円のお金がかかるという事実に絶望してしまい、一生自動車を所持しない決意をして、普通自動車第一種免許を取得しない選択をする人が相当数います。このような選択をする人が減少するように、日本の全労働者の給与をUPさせる法律を作らないと日本の車離れは加速していくことでしょう。
3.大型トラックの運転はセンスが必要。
大型トラックの運転にはセンスが必要であり、センスがない人は一生大型自動車免許を取得することができないので、大型免許所持者が日本であまり増大していません。その結果、一部の運転が得意な人しか、大型トラック運転手になることができず、日本の大型トラック不足が加速している。この状況を改善するには、大型免許の取得難易度を下げるしかない。
4.トラック運転手よりお金を稼げる職業の増加。
トラック運転手よりお金を稼げる職業は、外資系営業や大企業営業や国家公務員役職尽きや仮想通貨トレーダーやyoutuber〔ユーチューバー〕やFXトレーダーや外資系コンサル業などがあります。これだけの数のトラック運転手よりもお金を稼げる職業の増加から、トラック運転手以外のお金を稼げる職業に就くことを選択する人が増加してしまい、トラック運転手になる人が減ってしまいました。
5.インターネットショッピングサイトの利用者の増大。
インターネットショッピングサイトのアマゾンや楽天で商品を購入する人が増えていくにつれて、商品発送を担う運送会社の仕事量も多くなっていきました。その結果、既存のトラック運転手の数だけでは、増大した仕事量を裁けなくなり、運送会社がより多くのトラック運転手を雇わなければいけなくなりました。また、多くのトラック運転手を雇わなければならないのに、一向にトラック運転手になりたい求職者がふえず、トラック運転手の人手不足は解消されていません。
6.メルカリやフリルやラクマといったフリマアプリの台頭
インターネットショッピングサイト以外のメルカリやフリルやラクマといったフリマアプリの利用者が増大するにつれて、商品発送を担う運送会社の仕事量も増大していきました。その結果、運送会社は、インターネットショッピングサイトの商品発送だけで精一杯なのに、フリマアプリの商品発送も行わなければいけなくなり、トラック運転手の人手不足が加速してきました。とはいっても、運送会社の仕事量が増えれば増えるほど、運送会社の業績はよくなっていくので、悪いことではないんですよね。
7.大変な仕事をしたくない若者の増大。
今現在、日本では、大変な仕事をしたくない若者の数が増えており、大変な仕事の求人には応募せず、楽な仕事の求人にばかり応募して、無職街道を突っ走っている若者が大量にいます。このような若者が、楽な仕事に就くのは諦めて、大変な仕事の面接をうけたほうが正社員の内定が出るという現実に気づかない限り、トラック運転手の人手不足が解消されることはないといえる。
8.生活保護受給者の増大。
トラック運転手とは、本来、ホワイトカラーに就けない人が就く職業で、今現在生活保護を受けている人が就く仕事でした。当たり前のことですが、本来トラック運転手になる層が生活保護を受給して甘んじてしまったことで、トラック運転手不足に繋がっている。ということは、生活保護を簡単に受給することができなくすれば、トラック運転手の人手不足は改善されるはず。
9.仕事中に孤独感に苛まれる。
トラック運転手はトラック運転中は常に一人ですから、仕事中に寂しいといった孤独感に苛まれます。この孤独感が平気な人であれば、トラック運転手こそ天職と感じることができますが、孤独感が苦手な人であれば、トラック運転手にならなければよかったと後悔することになります。ですから、トラック運転手に合うか合わないかは人によるでしょう。
10.トラック運転手は就職に失敗した人が行う仕事というイメージが就いている。
トラック運転手には、営業やコンサルといった花形の職業に就くことができなかった人が、生きていくためにしぶしぶトラック運転手になっているというイメージが付いています。このイメージがトラック運転手の職に付いてしまっているため、トラック運転手の正社員の仕事に就くことを避けている人が一定数いることに繋がっています。
終わりに、
トラック運転手の人手不足は続行中です。
ドラピタ