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タクシードライバーが絶対に避けたい事故・違反

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毎日のように交通事故が起こっています。車を運転するときは、常に交通事故の危険があると考え、十二分にも安全運転に注意しなければいけません。
タクシードライバーは「仕事」として車を運転する時間も長いので、この「交通事故の危険」も大きいと考えなければいけません。
もちろん、タクシー会社ではタクシードライバーとしてデビューする前の研修でも安全運転に関しては厳しく指導されますし、日ごろの乗務前にもアルコールチェックなどの事故防止対策は怠っていません。それでも事故は起こります。

事故にはタクシードライバー自身の不注意による場合もありますし、他の車や歩行者などの不注意による場合もあります。タクシードライバー自身に過失のない場合、罰金や減点を免れることもあります。
それでも「車の運転」を仕事とする身として精神的ダメージが大きいと言われています。タクシードライバーはやはり、どんな事故も避けたいものです。

また、違反も重ねるとタクシーを運転できなくなることになりかねません。無事故無違反を理想として運転しましょう。そして万が一、事故、違反をしてしまった場合、会社にきちんと報告して対処することです。


事故の原因

注意力の分散
タクシードライバーには、他の車と違って事故につながる運転をしてしまいがちなポイントがあります。それは「お客さんを探して乗せる」というタクシードライバーの行動です。
お客さんを乗せていないとき、タクシードライバーをタクシーを運転しながら「タクシーに乗ろうとする人」を探します。何とか「タクシーに乗ろうとする人」を見落とすまいと考えます。つまり、それだけ運転に対する注意をそがれるわけです。

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不注意が事故を招く

無理な運転 その1
また、特にタクシードライバーの仕事に慣れていない新人に多いようですが、「タクシーに乗ろうとする人」を見つけると、とにかくその人を乗せることを優先に考え、道路状況、すなわち他の車の動きなどに鈍感になってしまいます。これも事故につながります。
「タクシーに乗ろうとする人」を見つけると、他のタクシーにその「お客さん」を取られまいと、無理な車線変更などをして、その人がいるところへタクシーを寄せようとしてしまいます。このとき、安全運転の意識が薄くなるわけです。

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車線はよく見て

無理な運転 その2
さらにタクシードライバーはお客さんが乗ると、その指示で運転するということになるので、ときに「無理な運転」をしてしまうことがあります。
お客さんは目的地に近づいたとき、「そこを曲がって」とか「そこで停めて」など、細かく指示をすることがあります。タクシードライバーは周囲の状況を確認し、違反にならないように冷静に指示に従えばいいわけですが、その指示が急だったり、お客さんに交通ルールの知識が乏しく、明らかに違反となるようなUターンや車線変更を指示してきて、タクシードライバーが思わずパニクってしまい、事故を起こすこともあります。
事故にならなくとも、違反として警官に見つかって違反切符を切られることもあります。

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パニクらないで

乗客の乗降
タクシードライバーが一般のドライバーと違う動きをすることの1つに、頻繁なお客さんの乗降があります。問題となるのは、そのときの自動ドアの開閉です。
もちろん、一般の車でもドアの開閉には注意が必要です。近づいている車、自転車、歩行者がいないかどうか、しっかり確認してから開閉を行わなければいけません。
タクシードライバーの場合、この確認を主にお客さんが乗降するのとは反対側の運転席から行う点を注意しなければいけません。つまり、運転席から反対側の状況をきちんと確認しなければいけないのです。反対側なので見えにくいです。

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ドアの開閉に注意

ドライバー自身の問題 その1
タクシードライバーになりたての新人は、とにかくタクシーの利用者を探して乗せることばかりに必死になって、しかも経験が浅いことから焦ってしまい、安全運転をつい忘れがちになります。
もちろん、タクシー会社での研修では厳しく教わりますが、いざ実際にデビューすると、やはり最初は緊張するものです。
まずは乗客の獲得に必死になるより、タクシー業務に慣れ、冷静にできるようになることを心掛けましょう。
もちろん、慣れ過ぎて安全運転をおろそかにしてはいけません。注意や確認を怠らない、適度な緊張が運転には必要です。

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過度な緊張は禁物

ドライバー自身の問題 その2
大きな社会問題となっているように、高齢者ドライバーが事故を起こすこともあります。
タクシードライバーは人手不足に陥っていることから、多くのタクシー会社が60代以上のシニア層を雇っています。もちろん、多くのシニア層がバリバリ働いている現実がありますし、タクシー会社も従業員の健康管理には気をつかっています。
それでも年齢とともに若いころと同じようには体も動かなくなり、感覚も若いころのようには働きません。タクシードライバー自身がそれをきちんと自覚し、タクシーの運転を「大切な人命を預かる仕事」として肝に銘じなければなりません。

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シニアドライバー

違反にも注意

お客さんを乗せるとき
タクシーに乗ろうとして、タクシーを見つけやすい交差点でタクシーを探す人が多くいます。そういう人を見つけたタクシーが、そのタクシー利用者を他のタクシーに取られまいと、その人のいる交差点の中でタクシーを停車させてしまうことがあります。
しかし、交差点での駐停車は交通違反になります。
また、お客さんを乗せようとして、黄色い線をまたいで車線変更してしまったり、反対車線のお客さんを乗せようとしてUターン禁止違反をしてしまったりするのも注意しましょう。

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横断歩道も駐停車禁止

お客さんを乗せているとき
タクシードライバーはお客さんの指示に従って運転しようとしてしまいます。
そのために進路変更禁止違反やUターン禁止違反をしてしまうことがあります。
また、スクールゾーンなど、時間帯によって車の通行が禁止になる道路もあります。標識にはきちんと書かれていますが、それを知らないお客さんの指示で、通行禁止の道路に入り込んでしまうことがあります。

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通行禁止の標識は要注意

休憩するとき
タクシードライバーは長い乗務時間の中で休憩を取ります。
タクシードライバーによってはレストランで食事したり、コンビニなどの駐車場を利用したります。
ただ、コンビニの駐車場はなかなか長居もしにくかったります。
それで駐車できる場所を探すわけですが、特に都会などではなかなか見つかりません。それでついつい駐車禁止になっている場所に駐車して、警官に見つかってしまうなんてこともあるわけです。

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休憩はしっかり取りたいものだけど

最後に

交通ルールをきちんと守り、安全運転を心掛け、乗客を早く、安全・快適に目的地まで運ぶ。それが真のタクシードライバーです。
車の運転に事故はつきものと考え、自分の運転を過信せずに仕事しましょう。