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セールスドライバーの仕事を長く続けるコツ

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宅配ドライバー

セールスドライバーは配達、集荷、集金、さらに営業も行うドライバーです。通販の配達を行っているドライバーと言うと、一番分かりやすいでしょう。
運送会社などが通販を行っている企業や店舗などと契約し、その配達業務を請け負い、セールスドライバーがその契約から実際の配達業務までを行います。
通販は件数も多く、中には冷凍品やら時間指定やら厄介な荷があり、おまけに再配達もあって、セールスドライバーは食事している時間もないほど「キツイ仕事」と言われています。
セールスドライバーは、主に2トントラックや4トントラックを運転して荷物を配達し、さらに荷物を集め、その料金の精算も行います。セールスマンとして企業などから運送業務の契約を取り付けるのも仕事です。
トラック運転手の中でも、やるべき仕事の種類が多いのがセールスドライバーです。まさに「キツイ仕事」です。そのため人手不足も続いています。
しかし、セールスドライバーは人々の便利な生活を支える重要な仕事であり、そこに大きなやりがいを感じて働く、情熱たぎる人も多いのです。「キツイ仕事だからこそ燃える」という人には、まさにうってつけの仕事かもしれません。
もちろん、ただ「キツイ」だけの仕事ではありません。
セールスドライバーの仕事は営業職でもあるので、給与は基本給+歩合制になっていることが多く、荷物をたくさん運ぶだけ、または契約本数を増やすだけ、給料が上がります。いわゆる「やればやっただけ稼げる仕事」です。ここで大きく稼ぎ、起業資金を貯めようと頑張る若者も多いそうです。
「かなりキツイ仕事」には違いありませんが、セールスドライバーになったからには、せっかくなので大金を稼ぎましょう。そのためには長続きです。
最終的には本人の覚悟ではありますが、何でも工夫次第ということもあります。

1. 体力をつける

セールスドライバーは1日に100件以上荷物を届けることもあり、当然、筋力、持久力、体力が必要です。まずは体力をつけることに専念したほうがいいでしょう。
また、今は体力に自信がなくても、セールスドライバーとして働くうちに筋力、持久力、体力、根性が培われていくこともあり得ます。
これからセールスドライバーになろうという人は、日ごろから体を鍛えておくと、なってから体力面で不安に感じなくて済みます。
体力をつけるには健康管理が大切で、健康で頑強な肉体があれば、体力的にキツイ仕事にも耐えられますし、病気がちになって欠勤が増えて給与が下がることもなく、また、疲労や病気などによる注意不足からの交通事故を避けることもできます。

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体を鍛える

2. 接客スキルを上げる

セールスドライバーの仕事は「トラックを運転する」ということでは体力仕事ですが、営業職でもあります。体力さえつけばいいというものではありません。
セールスドライバーは、プランナーや企画部が立案した物流の効率化より良い物流システム構築のためのプランをお客さんに提案します。
ここで営業職としての接客スキルが大切になります。いくら素晴らしいサービスプランでも、提案の仕方で受け入れてもらえるかどうかは違ってきます。
しかし、この自社サービスでお客さんに喜んでもらえれば、やりがいも収入もアップします。
また、宅配便の届け先でも接客スキルは重要です。届け先にはいろいろなタイプの人がいて、中には高圧的な態度の人、何やらイチャモンをつけてくる人もいるかもしれません。
どんな人に対しても冷静さを失わずに対処しなければなりません。もちろん、ほとんどのお客様は、セールスドライバーにていねいに接してくれますが。

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おもてなしの接客

3. 覚悟する

体力にも自信がなく、接客もあまり経験がなくてセールスドライバーの仕事に就くと、最初は不安が募るかもしれません。しかし、誰だって未経験の仕事を始めるときはそんなものです。
しかし、これを読んだ人は「キツイ仕事」だという覚悟ができたはずです。あらかじめ覚悟しておけば、ある程度の「キツさ」は想定内のこととして耐えることができます。
覚悟は、精神的な強さにもなります。
とは言え、本当にキツイ仕事を精神力で切り抜けられると思うのは危険です。「合わない」と思ったら、即転職すると思っておくのも「覚悟」の1つですよ。

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キツイ仕事

4. 仕事に慣れる

体力的にキツイ、未経験の仕事でも、続けていくうちに「慣れる」ものです。「慣れる」と、他人から見て「キツイ仕事」も案外平気になります。できるだけ早く慣れてしまえば、どんな仕事も長続きさせることができます。
そしてセールスドライバーの仕事に慣れるには、接客スキルの向上と体力づくりが欠かせません。

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平気!

5. ノルマをこなす

セールスドライバーの仕事は、営業所によってはノルマがあるところがあります。
ノルマのない営業所もありますが、セールスドライバーは「営業職」でもあるので、最初から「あって当たり前」と思っておきましょう。
仕事に慣れてきても、このノルマを達成できないと、やはり辛くなります。
その一方、ノルマをやりがいと考えると、熱心に取り組むこともできます。ノルマを達成すると、自己の能力の高さを自己認識でき、給料もアップするのでうれしいものです。

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ノルマというハードルを飛び越える

6. 無事故無違反を貫く

体力もついてきて、接客スキルも向上し、仕事に慣れ、ノルマを達成できるようになっても、交通事故を起こしたり、しょっちゅう違反しているようでは、セールスドライバーの仕事を続けるのは難しくなります。
健康管理を万全に行い、安全運転や交通ルールの順守に気持ちを集中してハンドルを握るように努めましょう。

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事故は避けよう

7. 効率化を工夫する

セールスドライバーの仕事は、給与が基本給+歩合制になっていることが多く、荷物をたくさん運ぶだけ、または契約本数を増やすだけ、給料が上がります。
荷物をできるだけたくさん運ぶには、効率的な仕事を考えなければいけません。例えば、再配達です。
午前中から配達先を駆け回り、大量の不在通知を置きまくり、午後は新しい配達とともに再配達にも駆けずり回ったりしていると、とても効率が悪いです。
最近は置き配の普及が進むなど、業界として再配達の減少への取り組みが試みられています。ドライバーも、再配達に指定された時間の前でも、その配達先の近くに寄ったら、試しに行ってみて、配達できるものからどんどん届けていくように工夫できるのではないでしょうか。

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届けられる荷物はどんどん届けよう

8. 気持ちを切り替える

体力がつき、接客スキルも上がり、仕事に慣れ、ノルマをこなせるようになり、交通事故や違反を避けることができ、さらに効率的に仕事できるようになれば、もう怖いものはありません。
とは言え、それでもトラブルが起こるのが世の常です。
営業職であれば、お客さんからのクレームもあります。自分や会社のミスがなくても、クレームを突きつけられることはあります。
交通事故も、いくらこちらが注意していても、巻き込まれたりすることがあります。
そんなこんなでめげることになるかもしれません。しかし「それはそれ」として素早く気持ちを切り替えることができれば、そうした困難にぶち当たっても「人生はチャレンジ」と割り切って仕事を続けられます。

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切り替える

9. 目標を持つ

どんな仕事でも、無目的にやっていてはモチベーションを得られず、長続きしません。何でもイイので、セールスドライバーの仕事をやるに当たっての目的を持ちましょう。
「生活のためにお金を得る」でも構いません。「人々の便利な生活を支えることで社会貢献したい」「人を喜ばせたい」でも構いません。
しかし、目的に加えて目標があると、さらに仕事への意欲が増します。
これも何でも構いません。「大金を稼いで起業する」でも「大金を稼いでマイホームを持つ」でも「キャリアアップして会社で出世する」でも良いのです。
もちろん、目的目標も、たくさんあっても良いのです。

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目的地を目指す

10. 仕事を楽しむ

目標ができると、人はそれに向けて情熱を燃やすことができます。
しかし、それで自分を追い込んでしまったら、精神的にキツくなってしまうかもしれません。目標に向けて長期間頑張ることができるようになるには、その仕事を楽しむことが大いに役立ちます。
仕事に楽しみを見つけましょう。
ドライバーという仕事に就くくらいなので「運転は大の苦手」とか「運転するくらいならプロレスのバトルロイヤルに参加したほうがマシ」という人はいないはずです。「運転が好き」という人も多いのではないでしょうか。
そんな人は、改めて「運転という好きなことを仕事にしている」と自覚しましょう。仕事が楽しくなってくるはずです。
「お客さんの笑顔を見るのが楽しい」とか「キツイ仕事をやり終えた達成感が心地良い」とか、探せばいろいろあるに違いありません。「会社のユニフォームを着こなす自分が好き」とか「得意先の担当者の女性に会うのが楽しみ」とか、積極的に楽しみを見つけましょう。

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楽しい!

最後に

どうせセールスドライバーになったからには、長く続けないともったいありません。

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人生はマラソン