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トラックドライバーに求められること

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物流の一端を担う

トラックドライバーの仕事の大半は、トラックを運転することです。
とは言え、トラックの運転だけしてりゃいいわけではありません。
マンガ家もマンガだけを描いていればいいわけではなく、マンガを描くために編集者と打ち合わせをしたり、必要があれば資料をそろえたり、取材をしたりします。アシスタントを使うときは、アシスタントに的確な指示を出したりもしなければいけません。

ましてや、トラックドライバーは物流を担っているわけで、その物流というのはトラックドライバーが多くを担っていますが、トラックドライバーだけが担っているわけではありません。
物流、つまりの物の流れを止めないための重要な役割を果たすために、しなければいけないこと、身に着けていなくてはいけないことがあります。


1. 運転免許

これがないと始まりません。
車を運転するにはもちろん運転免許が必要ですし、中型トラックなら中型運転免許など、大型トラックなら大型運転免許、トラクタートラックならけん引免許、運ぶのがガソリンなどの危険物で、危険物取扱者資格を持った同乗者がいない場合は危険物取扱者資格と、仕事によって必要な免許、資格があります。
免許や資格には更新も必要です。職業ドライバーであるからには、更新の際の講習にも真剣に臨み、免許や資格の意義を再認識することが求められます。

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何はなくとも免許

2. 運転技術

職業ドライバーとして多くの時間、トラックを運転するからには、それなりの高度な運転技術を身につけていなればいけません。
と言いますか、普通は連日運転していれば、運転技術は向上するはずです。世間もトラックドライバーをはじめとした職業ドライバーには高度な運転技術を期待します。
とは言え、荷を積んで安全運転を重視するトラックドライバーは、周囲のドライバーからは「ノロノロ運転している」と見られがちです。しかし、道路状況の安全と荷の安全のためのノロノロ運転なので、それは周囲のドライバーの理解が求められています。

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ここまでやる必要はありませんが

3. 運転マナー

特に大型トラックは車体が大きく、周囲に威圧感を与えてしまいます。
そんなトラックのドライバーだからこそ、しっかりした運転マナーを身に着けていなければいけません。他の車や歩行者に道を譲ったり、紳士的に、礼儀正しい運転を心掛けましょう。
トラックドライバーをはじめとした職業ドライバーは、日ごろから車を走らせる機会も時間も多いので、あらゆるドライバーの見本になってやるというくらいの意気込みが必要です。車の運転には、常に交通事故のリスクがあるのですから。

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歩行者に道を譲る

4. 社会人としてのマナー

トラックドライバーの仕事の大半はトラックを運転することですが、それだけではありません。
荷主企業や荷の届け先では、そこの担当者とのやり取りがあります。その際、明るいあいさつなど、社会人としてきちんとしたマナーでのコミュニケーションをしなくてはいけません。
社会人としてのマナーとは、言葉遣いや話し方、態度だけではありません。服装などの身だしなみも、清潔感のあるものでなくてはいけません。

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きちんとしたあいさつ

5. 冷静さ

車の運転には、常に交通事故のリスクがともないます。
交通事故のリスクを少しでも減らすには、いつも冷静さを保ち、ハンドルを握ることです。感情的になって焦ったり、怒ったりすると、判断を誤って事故を起こしかねません。
もちろん、感情に任せてあおり運転などの危険運転をしてしまってはいけません。言語道断です。
荷主や荷の届け先などでの対人コミュニケーションでも、やはり冷静さが大切です。
荷主や荷の届け先の担当者には、もしかして「合わない人」もいるかもしれません。分かりやすくいうと「気に入らないヤツ」がいるかもしれません。かといって、こちらも同じように「嫌な態度」をすると、関係がこじれてしまいます。無理矢理我慢するとストレスもたまりますから、耐えかねるときは自分の会社の上司に相談すべきですが、まずは冷静に対処しましょう。

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クールに

6. 健全な肉体

安全運転のためには健康管理も大切です。身体に不調があると、それによって交通事故につながりかねないからです。
また、今はトラックドライバーのなり手が激減していることもあり、トラックドライバーの定年も延長される傾向にあります。トラックドライバーとして長く働き続けるためにも健全な肉体を維持し、健康であり続けることが肝心です。

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見るからに健全そう

7. 健全な精神

冷静さが求められることとダブりますが、すぐに気持ちを荒げてしまうようでは、安全運転が難しくなります。いつも感情を平静に保てるようにしなければなりません。
そしてそのためには、精神状態を健全にしておかなければいけないのです。
精神的に不健全であれば、つい「オレ様」な気持ちになったり、不安や恐怖に支配され、理性的な判断ができなくなってしまいます。その結果、あおり運転などの危険運転をしてしまうかもしれません。
いろいろな他人の言動を悪意としてとらえるのも不健全な精神状態です。不健全な精神状態だと、不寛容になり、攻撃的になってしまいます。
他者への感謝の気持ちを抱き、お互い様と思えるような、健全な精神を保つことを心掛けましょう。

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感謝の気持ち

8. 責任感

荷を安全に、確実に、迅速に届けるのがトラックドライバーの仕事です。トラックドライバーは、その仕事に対する責任感を持たなければいけません。
安全運転のための心身の健康も、運転技術や運転マナーも、社会人としてのマナーも、すべてその責任を果たすためのものです。
トラックドライバーは、世間から低く見られてしまうこともあります。しかし、責任をしっかり果たすことに集中すれば、そんな雑音は気にならなくなります。それに、あらゆるトラックドライバーが責任をしっかり果たせば、トラックドライバーを悪く言う輩はいなくなります。

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「責任は俺が取る!」

最後に、お願い

運転に関すること以外は、トラックドライバーに限らず、すべての人に必要なことです。運転に関することも、職業ドライバーだけではなく、すべてのドライバーに必要なことです。
自分に当てはめて読み返してみてください。

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鏡に映るのは、自分