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トラック運転手が誰かに感謝したくなるとき

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感謝

人間、感謝する気持ちが大切です。
特に未知なる脅威、先行きの不安、経済的な閉塞感、人間関係のストレスから人は恐怖を感じてしまい、恐怖を感じると攻撃的になります。
他人を攻撃すると、攻撃された人もその恐怖から攻撃的になります。これがまん延すると、社会はいわゆるパニック状態になります。

逆に他人に感謝の気持ちを伝えると、伝えられた人は穏やかな気持ちになり、他人に寛容になります。他人に優しく接することができるようになります。
人がお互いに寛容になり、優しい気持ちになると、物ごとを落ち着いて考えることができるようになります。落ち着いて考えると、物ごとを効率的に進めることができます。
物ごとが効率的に進むと、余計なあつれきや争いを生むこともなくなります。世の中は平和になります。

つまり、他人を攻撃したりしても、ひとときのストレス発散にはなるかもしれませんが、トータルでは非常にムダを増やすことになるわけです。
そんなわけで「感謝」はとても大事です。しかも、全くの無料で誰でもできることです。

日ごろ物流を支え、人々の生活を守るような仕事をしてくれているトラック運転手には、すべての国民が感謝しなければなりません。
一方、トラック運転手にも「誰かに感謝したいこと」はあります。これが世に言う「お互いさま」です。

1. 渋滞情報を教えてくれた

トラック運転手に限らず、多くのプロドライバーにとって厄介なのが渋滞です。
渋滞を切り抜けた、渋滞にはまらずに済んだなんてことがあれば、トラック運転手のテンションも上がります。
こうしたとき、一番役立つのは情報です。抜け道の有無はもちろん、今、自分が向かっている方角に渋滞が発生しているかの情報をなるべく早く入手できれば、渋滞を回避しやすくなります。
そのため、トラック運転手は日ごろから裏道、抜け道の情報収集には余念がありません。加えて、トラック運転手の同業者とも交流しておいて、情報のやり取りをします。もちろん、会社が運転手にそういう情報をいち早く伝えることもありますし、今なら簡単にスマホのアプリでも情報をゲットできます。
とにかく、有益な渋滞情報をゲットできると、その発信者には感謝したくなるものです。

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渋滞

2. トイレが見つかった

トラック運転手に限らず、多くのプロドライバーにとって運転中の生理現象、特に尿意・便意は厄介です。
尿意・便意があれば当然、トイレを探します。しかし、あってほしいときにあってほしいものが見つからない、人生ってそんなもの。
一番手っ取り早いのはコンビニのトイレを借りることですが、そんなときに限ってコンビニが見つからなかったり、コンビニがあっても大型トラックを停めるスペースがすでに使われていたり、非常識な普通自動車の運転手がそのスペースを占領していたりすることもあります。
そんなわけでトラック運転手は、日ごろから自分が走るエリアのトイレが使えるスポットに関する情報を収集するクセが付きます。
それでも、突然の緊急事態ってあるものです。そんなとき、突如トイレが見つかると、トイレの神様に感謝したくなるとかならないとか。

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トイレ

3. 細い路地を曲がるのを待ってくれた

大型トラックは普通自動車に比べて運転が難しいものです。
車体感覚が普通自動車とは大きく違い、内輪差も大きく、死角も多いのです。おまけに荷を積んでいるときは、はたから見ると「何をのんびり運転しているんだ!」と思ってしまうほど、ゆっくりていねいな運転をしなければいけません。荷崩れなどを起こさないためです。
車体が大きので、細い路地で曲がるときも、少しずつハンドルを切っていかなければいけないので、時間がかかります。まして、後ろや対向する車線に他の車がいると「待たせている」と思って焦り、かえってモタモタしてしまうこともあります。
そんなとき「いつも物流を支えてくれてごくろうさま」という気持ちで、トラックが曲がり切るまで、他の車が快く待っていてくれたりすると感謝したくなります。

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内輪差

4. 荷役作業を一緒にやってくれた

トラック運転手の仕事を過酷なものにしている要因の1つが荷役作業、つまり荷の積み下ろしです。
フォークリフトなどの機械を使うこともありますが、手作業による荷役もまだ行われています。
ただ、本来、荷役作業は荷主や荷の届け先の企業などの社員の仕事のはずなんです。すべてに合理的な欧米諸国では、トラック運転手は一切、荷役作業は行わず、トラックの運転だけに専念しているなんてことも聞きます。
ただ、日本では慣例としてトラック運転手が行ってきたようです。
とは言え、荷主や荷の届け先の担当者にも優しい人はいるもので、中には一緒に荷役作業をやってくれたり、率先して荷役作業をしてくれる人もいます。そんな人は、トラック運転手にとってとてもありがたい存在です。その人のために、より安全運転、時間厳守で頑張ろうという気持ちにもなります。
また、近年はトラック運転手の労働環境の改善も進み、荷主も少しずつ変わってきてはいるようです。

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フォークリフトによる荷役

5. 納品先で親切にされた

手作業で荷役を行う場面で、その納品先の担当者が一緒に作業を行ってくれるとトラック運転手はうれしいものですが、それだけではなく、普通に「ごくろうさま」なんて声を掛けられたりするだけでも苦労が報われたような気持ちになるものです。
中には、例えば会社としてもらったお菓子などをおすそ分けってことで差し入れてくれたりすることもあります。うれしくもありがたいものです。

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「お茶でもどうぞ」

6. 給料が良かった

トラック運転手は給与が歩合制であることが多く「やればやっただけ稼げる仕事」になっています。そのため、どちらかというとキツイ仕事を多くやった月は給与が多くなります。
人は給与が多いと、誰かに感謝したくなります。給与が多かったのは自分が頑張ったからですが、自分が頑張れたのは、自分だけの能力のためではありません。いろいろな人の存在があってこその成果です。
自分がうれしい瞬間があったら、感謝の気持ちも忘れずにいたいものです。

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稼いだ日

7. 運転手仲間の存在

トラック運転手は基本的に1人で仕事をします。そのため、人間関係によるストレスは少ないと言われています。逆に言うと、孤独な仕事だとも言えます。
しかし、昔は無線、今ならスマホで、トラック運転手もいつでも誰かとのつながりを実感できるものです。
その中で渋滞情報など、仕事に役立つ情報を同じトラック運転手の仲間からもらえることもあります。また、荷の納品先での待ち時間に、グループチャットで盛り上がることもあります。
運転手仲間の存在がありがたく思えます。

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仲間

8. 弁当に唐揚げと玉子焼きが入っていた

トラック運転手にとって健康管理は大切です。体調不良が交通事故を招きかねないからです。
健康管理で重要なのが、栄養バランスの取れた食事ですが、トラック運転手は仕事柄、外食が多くなります。それもトラック運転手の仕事は体力仕事なので、ファミレスで食事するにしろ、コンビニで弁当を買うにしろ、ついつい栄養バランスより高めのカロリー摂取を選んでしまいがちです。
そんなわけで、奥さんなど、パートナーと暮らしているトラック運転手は弁当を作ってもらったりします。その場合、栄養バランスを考えた弁当を持たせてくれて、トラック運転手は感謝の気持ちでいっぱいになります。
そんな弁当にたまに、好物の唐揚げと玉子焼きが入っていたりすると、とてもうれしくなります。

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手作り弁当

9. 1日が無事に終わった

トラック運転手に限らず、1日の終わりには誰かに感謝することをオススメします。
その1日、もしかしたら仕事でミスをしたかもしれません。大事なお金を落としたかもしれません。思わぬ失言をしてしまい、誰かににらまれたかもしれません。
人生には嫌なことも起きます。それでもとりあえず明日を迎えられるなら、それは幸運だったと言えます。それだけ嫌なことが起こったのに、生きているのですから。
明石家さんまさんの座右の銘「生きているだけで丸儲け」だそうです。言い得て妙です。
トラック運転手は仕事でトラックを運転します。それだけ、他の「車を運転しない人」に比べると交通事故のリスクが高いと言えます。
それでも今日は交通事故には遭わなかったら、それはやはり幸運です。何と言っても交通事故のリスクが高い仕事なのですから。それだけでも感謝できるはずです。

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1日の終わりに

10. すべての人に感謝

ほとんどの人は仕事をしています。
世の中はいろいろな仕事と、その仕事をしている人たちによって成り立っています。
この世知辛い現代社会、目をそむけたくなるような事件も起こり、誰かを恨みたくなるような不運も起こります。
でも、皆がお互いに感謝の気持ちを持ち、他者に優しく、余裕を持って接すれば、事件や不運も減るはずです。
他人をうらみたくなったり、他人を攻撃したくなったりしても「お互いさま」と考えれば、寛容になれるはずです。

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感謝reprise