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タクシー運転手がぜひ用意しておきたいもの

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大工の必需品

タクシー運転手には隔日勤務という、特殊な勤務形態があります。
早朝から翌日のかなりの深夜まで約20時間勤務し、それから丸1日休むというものです。電車やバスの止まった真夜中にもタクシーを走らせるので、かなり稼ぐことができ、多くのタクシー運転手がこの隔日勤務を選択しています。
ほぼ1日、運転手はタクシー車内で過ごすことになります。もちろん、必要があればコンビニなどのお店に寄ることもできますし、タクシーで移動すればどこへでも行けます。
それでも、これをあらかじめ用意しておけば、慌ててコンビニを探す必要もなかったな、とか、これがあったほうが、よりお客さんに快適に過ごしてもらえるな、とか、自分が安心して仕事できるな、といったアイテムがいろいろあります。


1. つり銭

タクシーにお客として乗り、大きなお札しか持っていなくてドキドキした経験がある人もいるでしょう。それとも「タクシー運転手ならおつりなんて用意しておくのが当然だ」なんて思っていますか?
タクシーは営業中は街を走っています。タイミングを逃すと、うまく小銭を確保することもできません。「当然だ」と考えるのは個人の自由ですが、用意できないことがあるのも現実です。現実は受け入れましょう。
しかし、やはりそんなことでお客さんをイラつかせるのは得策ではありません。つり銭はなるべく、できるだけ多めに用意しておくに越したことはありません。
そのためにもつり銭用のバックがあると便利です。

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小銭入れ

2. 地図

つり銭が足りないのも最悪ですが、やはり道に迷うのも最悪です。
幸いにも今はカーナビやらスマホの地図アプリやら、タクシー運転手を迷子から救うアイテムが万全にそろっています。
しかし、念のために紙の地図も用意しておきましょう。特に中高年以上の運転手にとっては、これが一番分かりやすいかもしれません。
とは言え、やはりタクシー運転手として営業エリアの道は隅々まで覚えましょう。そして、道を覚えるためのアイテムとして地図を活用しましょう。

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地図を見よ

3. 臭い対策グッズ

タクシー運転手の使命は、お客さんを安全に快適に迅速に目的地へ運ぶことです。
「快適」は重要な要素なので、タクシー車内を「快適な空間」にしなければいけません。
タクシー車内は密閉空間であり、臭いに敏感なお客さんが多いということもあり、臭い対策は必要です。運転手自身の食後などのケアとして口臭対策グッズ、車内全体のための消臭剤を用意しておきましょう。
大切なのは「臭いを消すこと」です。芳香剤など、運転手が「快適」だと思う香りを使っても、香りには好き嫌いがありますから、使うのは止めましょう。香水も同様です。また、化粧は会社の規定に利用禁止とされていなければ自由ですが、これも臭いには気をつけましょう。

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消臭スプレー

4. エチケット袋

タクシー運転手になるくらいなので、運転手自身が車酔いすることはないはずですが、お客さんの中には車酔いを起こす人もいます。エチケット袋を用意しておくと、お客さんも助かりますし、運転手もその後始末などに手こずらずに済みます。
もちろんエチケット袋を使った後は消臭対策も忘れずに。

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車酔い

5. 白手袋

タクシー運転手はタクシー会社によってユニフォームが決められていることが多いです。
そのユニフォームに、手袋が含まれているところもありますが、手袋のないところもあります。
しかし、タクシー運転手が白手袋をはめていたほうが、お客さんは清潔感を感じて何となく安心します。会社によって白手袋着用が決められていなくても、できれば白手袋をはめましょう。
白手袋にはもちろん、清潔感以外にもいろいろ着用によるメリットがあります。
まず、ハンドル操作時の滑り止めになりますし、感染症対策にもなります。滑り止めとしては、手のひらの側に滑り止め素材が付いているものでなければ効果は期待できませんが、運転手用の手袋には通常、滑り止め素材が使われています。

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白手袋の運転手

6. 軽食

タクシー運転手は勤務中は基本的にタクシー車内で過ごします。
もちろん、休憩ではタクシーから降りて一服したり、飲食店の駐車場にタクシーを停め、店内で食事することもあります。
しかし、お客さんが続き、なんやかんやでタイミングを逃すと、なかなかゆっくり食事もできないことがあります。
そんなとき、せめてちゃんとした食事が取れるまでの「つなぎ」として、ササッと食べられる軽食を用意しておくと「腹が減って力が出ない」なんてことは回避できます。
保存もできるクッキービスケットなどが良いかもしれません。

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クッキー

7. アイマスク

勤務時間の長い隔日勤務のタクシー運転手にも、しっかり休憩時間は確保されています。
公園の横なんかでタクシーを停め、車内で仮眠している運転手を見掛けた人も多いのではないでしょうか。
タクシー運転手にとっての睡魔は大敵ですから、仮眠はとても大切です。しかし、太陽がサンサンと輝く真っ昼間に仮眠を取るのはなかなか難しいという人もいるはずです。
そんな人はアイマスクを着けると、まぶしい日光を遮ってくれて、心おきなく仮眠できるかもしれません。アイマスクの代わりにタオルを目の上に乗せる人もいます。
耳栓も用意しておくと完璧です。

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アイマスクを着けて仮眠

8. 眠気対策グッズ

タクシー運転手をはじめ、すべての職業ドライバーにとって睡魔は大敵です。仮眠はそのために重要ですが、撃退できる睡魔なら撃退したいものです。
そのため、眠気覚ましのタブレット眠気覚ましのガムなどを用意しておきましょう。
しかし、できれば一度仮眠を取り、スッキリしてから再びハンドルを握るほうが良いです。

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風船ガム

9. 救急箱

タクシー運転手自身、そしてお客さんの急な体調変化に備えて救急箱があると便利です。胃薬、目薬などが役に立つでしょう。
あまり使いたくはありませんが、バンソウコウなんかもいざというときに、あればありがたいものです。

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救急箱

10. クッション

タクシー運転手は長時間運転席に座っていることから、同じ姿勢を長時間続けることになり、血行不良が起こりやすく、そのため、腰痛や肩こりになりやすいとされています。この腰痛、肩こりがストレスになり、または直接的な原因になり、万全な運転を阻むかもしれません。
腰痛対策に、自分の腰にあったクッションを用意しましょう。また、凝った腰や肩の筋肉をほぐす、簡易的なマッサージ機器があると、症状の緩和になるかもしれません。

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クッション

最後に

他にも懐中電灯を用意しておくと、役に立つときがあります。
懐中電灯は夜間、周囲が暗いところでお客さんの足元を照らしたりできます。傘は雨の日、お客さんが濡れずにタクシーの乗り降りができるように使います。
そして何よりもタクシー運転手が用意しておかなければいけないのは、お客さんを安全に、快適に、迅速に目的地まで運ぶぞという心構えです。

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懐中電灯