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トラックドライバーになってから考えるべきこと

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スタート地点


「あんな風に大きなトラックを運転する専門的技能を身に着け、社会に貢献したい」という多くの人たちが憧れるトラックドライバー。そんなトラックドライバーは、運転免許とやる気と責任感さえあれば、誰もがなれる職業です。
学歴を偏重して育った人たちは学歴を積み上げ、一流と言われる有名企業に就職すると、そこで目標を完結させてしまい、その後の長い人生を学歴にすがって生きていくことにもなりかねません。
しかし、トラックドライバーとなった人たちは知っています。トラックドライバーとして就職したことは、ただスタート地点に立っただけに過ぎないということを。


1. 給与の配分

「トラックドライバーに、俺はなる!」と決めたときから、給与は最大の関心事でしょう。ただ、トラックドライバーの給与は歩合制になっていることが多く、入社前に「最低これくらいはもらえるだろう」と当たりを付けておいた金額が、実際に働き始めてから具体的に今後、毎月どのくらいになるのか、より明確になるはずです。
毎月の収入が分かると、そこからどれだけ光熱費、食費、遊興費、家賃に使えるか、具体的な配分も明確にできます。具体的な配分が分かると貯金もしやすいです。人生設計に備えられるようになります。

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どう使うか?

2. 体力の配分

トラックドライバーの仕事は体力仕事です。トラックの運転自体はそれほど筋力を使うものではありませんが、トラックドライバーのような職業ドライバーは運転している時間が長く、仕事が終わるとかなり疲労がたまっています。
また、荷の積み下ろしや下ろしてから荷を持って届けるところまで担うトラックドライバーは、盛大に筋力も使います。相当、体力を消耗します。
毎日、そのように体力を消耗していると、週の終わりにはヘトヘトになっているかもしれません。
1日の中での体力の配分、1週間の中での体力の配分を考えないと、仕事を長く続けていくことが難しくなります。
仕事を続けていく上での体力の配分が分かってくると「仕事に慣れた」という境地に達します。体力の配分を考え、仕事の終わりの疲労もそれほどきつくない状態になるわけです。
逆に、何も考えずに仕事を続け、仕事に慣れてきたと感じたなら、それは無意識に体力の配分を行っていたということです。

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ヘトヘト

3. 食事の予定

トラックドライバーの仕事は体力仕事なだけに食事は重要です。スーパーモデルかアスリート並みにカロリー計算、栄養バランスを考えた食事をすると、もしかするといつまでも健康に仕事を続けられるかもしれません。
しかし、スーパーモデルやアスリートより長く、できればシニア世代になっても仕事を続けたいトラックドライバーは、スーパーモデルやアスリート並みに禁欲的な食事をしていたら「イヤになる」かもしれません。
すなわち「やはり好きなものを食べたい」という欲求を抑えては、ストレスがたまってしまうのです。
トラックドライバーは栄養バランスと好き嫌い、それと給与も考え、毎日の食事を決める必要があります。
同時に、トラックドライバーの中には、毎日決まった時間に食事を取れない仕事もあります。そんな仕事に従事するトラックドライバーは、どのタイミングで食事を取れば良いのか、きちんと考えなければ、空腹と戦いながらハンドルを握ることになります。それはとても恐ろしい事態です。

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食事

4. 休日の過ごし方

特に新卒で初めて仕事に就いた人にとっては、就職後に休日の過ごし方を考えることは重要です。そこで気持ちをリフレッシュし、仕事に備えなければいけません。
その中でトラックドライバーは、お酒を飲んでも深酒せず、翌日にアルコールを残さないことが求められます。出勤して点呼でアルコールが検知されると、その日の勤務ができないだけではなく、そのままクビになる会社もあるようです。
休日は、トラックドライバーでも仕事の内容や会社によってさまざまです。日曜や祝日は出勤で、平日が休みということもあるでしょう。
そういう休みでも、うまく体を休めたり、好きなことをして遊び、気持ちをリフレッシュし、出勤日には万全の状態で仕事に臨みたいものです。

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休日

5. 将来設計

もちろん、子どものころから、または学生時代から将来設計を考えている人もいるかもしれません。
しかし、仕事を始めて毎月、どれくらいの収入、どれくらいの出費があるか具体的、かつ明確に分かってくると、将来設計より具体的に考えることができます。
できるなら、楽しく将来設計を考えましょう。

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設計図を描く

6. 結婚

将来設計で忘れちゃならないのが結婚です。考え方は人それぞれなので、本当に届け出る結婚でも、いわゆる事実婚でも何でも構いません。「結婚する」ことを考えてもいいですし「結婚しない」と考えてもいいわけです。
ただ、老後はやはり「誰か」と一緒のほうが良いような気がしないでもないような、そうでもないような、思いが錯綜したりする今日このごろです。

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結婚式

7. 高額品の買い物

将来設計ができてくると、高額品の買い物なんかもしてみようという気になるかもしれません。ローンだって組めるでしょう。
マイホームでもマイカーでも高級腕時計でもホームシアター設備でも年代物のワインでも何だかよく分からない絵画でもグランドピアノでも、何でも構いません。買えます。
実際に買わなくても「買おうと思えば買える」と、考えるだけでも暇つぶしにはなります。

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ワイン

8. キャリアプラン

将来設計で欠かせないのが、仕事でのキャリアプランです。
トラックドライバーにもキャリアアップがあります。最初は中型トラックの運転から始め、大型トラック、トレーラートラック、タンクローリーと、難度の高い免許を取得しつつ、収入の高いトラックの仕事に移っていくのもキャリアアップの1つの方法です。
運行管理者の資格を取り、管理職としてキャリアアップしていく方法もあります。
もちろん、キャリアアップせず、いつまでも中型トラックひと筋で仕事を続けることも立派なキャリアです。
また、キャリアプランはキャリアの途中で変更するのもアリです。

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タンクローリー

9. 技能の上達と仕事の効率

トラックドライバーになった当初は、仕事を覚え、トラックドライバーとしての生活に慣れていくことで精いっぱいかもしれません。
しかし、慣れてきたら、さらにその上を目指しましょう。トラックの運転などの技能をさらに向上させ、より効率的に仕事を進めることができるようにするのです。
トラックの運転は、シンプルですが実は奥深いかもしれません。技能が向上すると、それまで10回くらい前進と後退を繰り返してハンドルを切って曲がっていた、世にも細い角も、2回くらいで通ることができるようになるかもしれません。
また、どんどん技能の向上の手応えを感じていたのに、ある日突然、行き詰まることもあるかもしれません。スポーツ選手でも技能の向上に行き詰まることはあります。上司や先輩のアドバイスを聞くと、そんな状況を打破できることもあるでしょう。

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運転技能

10. 適性

トラックドライバーになって数か月経つと、仕事を覚え、仕事の面白さにも気付くでしょう。仕事や人生の目標もハッキリしてくるかもしれません。
それとも、仕事にもまだ慣れず、苦しいばかりかもしれません。
この辺で一度、本当に自分はトラックドライバーの仕事に向いているのかどうか、今の会社は自分に合っているのかどうか、考えてみるのも大切です。

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「自分を振り返ってみるんだぜ」